とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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ゆるゆりSS 櫻子×向日葵 『とある夫婦の悩み事』

例によって高校生編の続きです。
2期完結祝いってことでどうか一つよろしくお願いいたしまする。

追記からどうぞ。



~櫻子の場合~


 向日葵はキスが好きだ。
 好き――らしい。
 それも軽く触れるだけのキスじゃなくて、もっと深くて、簡単に言えばエッチで濃厚なヤツが――。
 どうやら向日葵は、キスというものに並々ならぬ情熱を持っているみたい。
 幼馴染として長い月日を彼女と共に過ごしてきたが、付き合い始めて色々体験するうちに、何かに目覚めてしまったらしい。
 何かってナニ?という疑問はもっともだが、残念ながら質問は受け付けていないのであしからず。なぜなら私にもよくわかんないから。
 キスを求めるときの向日葵は、そう――、

『さくらこ…ちゅーして?』

 まるで魔法にかかってしまったように目がとろんとして、とても艶のある声で私の名前を呼んでキスをせがむ。
 発動の条件はまちまちだが、やはり二人きりになると高確率で向日葵はキス魔になる。もしかして欲求不満なのだろうか、と考えなかったわけではないが、それこそ毎晩のように獣染みた情事を繰り返している私たちに限ってそれはないと思いたい。
 やはり、向日葵はキスそのものが好きなんだと思う。それは構わないんだけど、困ったことが一つだけあった。
 だって向日葵のヤツ、TPOってヤツをわきまえずにキスをねだってくるから。
 二人きりという条件さえ揃えば、あとは時間や場所なんて関係ない。互いの家は当然のこと、誰もいなくなった放課後の教室や、あまつさえ登下校中の道端でもお構いなしだった。

『ちょ、向日葵…こんなとこでまずいって…』

 そう言って突き放してみても、

『やぁ…するのぉ』
 
 目尻に涙を溜めて上目遣い。ダメって言っても聞きゃしない。おまけにいつものお嬢様口調はどこいった? 幼児退行してないか? おまえホントに向日葵かって疑問に思ったことも一度や二度じゃない。
 こんな向日葵に誰がした? あ、私か。私しかいないのか? むしろ私以外あっちゃいけないよね。

『ん~…ちゅぅ』
『ふぐっ!? ん~~!』

 とにもかくにも向日葵さんはキスキスキス。
 夢中になれることがあるのはいいことだけど、これって何かおかしくない?
 向日葵は私とのキスしか頭にない。いくら私が抵抗しようと関係ない。彼女はそれを振り払って強引に唇を重ねてくる。
 ちゅっちゅちゅっちゅと、唇に吸い付いてすっぽんみたいに離れない。

 いい加減、唇もふやけちゃうよ。
 いやもうふやけたよ。

 え、ノロケてんのかって? バカ言うな。私は本当に困ってるから愚痴ってんの。
 だから私は言ってやったんだ、向日葵に。

「お前、そんなに私とキスするの好きなの?」

 って。
 そしたら向日葵のヤツなんて言ったと思う?

「は、はぁ? な、ナニを言ってるのかぜんぜん意味がわかりませんわ。べべ、別に櫻子とキスするのなんてどうってことありませんのことよ? あ、あなた、頭湧いてるんじゃなくて? キスなんて所詮、粘膜接触でしょうに、バカらしいですわ」
「ふーん…」

 いや、どの口がそれを言うのかと。
 まぁ、向日葵ってば生粋の天邪鬼だから素直に言えないのもしょうがないのかもしれないけど。だからって冷や汗だらだらかきながら目を泳がせられてもね。挙動不審乙としか言いようがないわけで。
 まぁ、向日葵がそう言う態度でくるならこっちにも考えがある。
 私は灰色の脳細胞をフル回転させて、とある提案を向日葵に持ちかけた。

「んじゃ、今後一切キスは禁――」
「そんなの神が許しても私が許しませんわ!?」

 いや、まだ何も言ってないし…。
 ていうか顔が怖い。鬼気迫るとはこういうことを言うのかもしれない。それ以前に「禁止」と言う前に拒絶の意思を示した時点で、向日葵はキス魔説を肯定してるようなものだと気付いているだろうか。
 いや、気付いてるわけないか。言ったところで認めようとしないだろうし。

「わかったわかった…禁止ってのはさすがに言い過ぎた、謝る。それは私だってイヤだし」

 ペコリと、素直に。

「わ、わかればいいんですわ…」
「悪かったって、だからそんな泣きそうな顔すんなよ」

 これじゃ私だけ悪者みたいじゃんか。
 向日葵の泣き顔っていうのもそれはそれでそそるけどさ。

「べ、別に泣いてなんか…!」
「はいはい、わかったって」

 強情な向日葵の頬に軽くキスしてやると、それだけで借りてきた猫みたいに大人しくなる。
 目をうるうるさせて「え?それで終わりなんですの?」って感じでちょっと不服そう。

(禁止はさすがに、ね)

 今後一切キス禁止――それだと私も向日葵とキスできないってことだし。それはさすがに無理がある。
 向日葵ほどじゃないにしても、私だって向日葵とキスするのは嫌いじゃない。むしろ好き。
 柔らかくて、温かくて、気持ちよくて、なにより私の大好きないい匂いがして、とろとろに溶けてしまいそうだから。
 一度したら止められないんだ。だから、向日葵の気持ちは痛いほどよくわかる。

(わかるんだけど…)

 それでもやっぱり、キス魔王こと向日葵様ほどじゃないな。
 と、櫻子さまは言い訳してみる。

「むぅ…じゃあどうしよっかな」
「そ、そんな無理して決めなくても…」
「えー、だって向日葵私とキスすんの好きじゃないんでしょ? だったらそれを証明しなきゃ気がすまないじゃん?」
「……べ、別にキライなんて言ってないじゃない。だ、だからってスキってわけでもありませんけど…」
「ん、なんか言った?」
「い、言ってませんわ!」

 向日葵は顔を赤らめながら、照れくさそうに目を背けた。愛いやつめ。もしかして誘ってんのか?
 ――って、そうじゃなくて。うーん、なんか私まで向日葵に毒されてきたかも。

「あ、じゃあこう言うのはどう? たった今から24時間、キスはおあずけってことで。それなら向日葵も大丈夫でしょ? 1日我慢できたら向日葵の勝ち、我慢できなかったら私の勝ち、単純明快でしょ?」
「ちょ、そ、そんな大事なこと勝手に決めないでくださる?」

 へぇ、私とのキスは大事なことなんだ。もうこれ、肯定しちゃったのと同義だよね?
 まぁ、それを言ったところで認めるはずないけど。だったら完膚なきまでにその体に教えてやるまでさ。

「だって向日葵、キスなんてなんてことないって言ったじゃん。所詮、粘膜接触なんでしょ? ならその証拠を見せてもらわなきゃ納得できないし。別に丸1日なんだから余裕じゃん? それとも何? 向日葵さんは1日も我慢できないほどキスに飢えてんの? やれやれ困ったなぁ、じゃあ1時間だけにしとく? 私はどっちでもいいけど?」

 ニヤニヤと悪戯っぽい笑みで挑発してやると、案の定、向日葵は顔を真っ赤にして怒りの眼を向けた。火に油を注ぐっていうのはたぶんこういうことを言うのだ。

「くっ…人を小ばかにするのもいい加減にしなさいな! ふん、そこまで言うならその話乗ってあげないこともありませんわ。なんなら1日と言わず1週間にしてくれてもかまいませんわよ?」
「ほー、へー、向日葵さんがそう言うなら1週間おあずけね? 本当にいいの? 1週間私とキスできないんだよ?」

 突きつけられた無情なる現実に、向日葵は「うっ…」と呻きながら、青い顔をしてうつむいた。
 本当、わかりやすいヤツだなこいつ。まぁそこが可愛いんだけど。

「……さ、櫻子がかわいそうだから、1日だけで勘弁してあげますわ」

 ああ弱い。弱すぎるぞ向日葵。ていうかさすがに腰砕けすぎじゃないかね向日葵さん?
 力石のアッパー喰らったジョーみたいになってるぞ?

(でもまぁいっか)

 なんにしても、これで少しは向日葵も落ち着くだろう。
 私も1日ゆっくりできるし、いいこと尽くめだよね。
 束の間とは言え、ようやく訪れた平穏。
 堪能しなくちゃ損だし。


 ―――と、そう思っていた時期が私にもありました。



 翌日――。

 HR前の僅かな時間を利用して私たちのクラスに遊びに来ていたあかりちゃん、ちなつちゃんと雑談タイム。話題はもちろん昨日の向日葵との勝負について。身振り手振りでその時の状況を聞かせていたのだが――、

「へぇ、…向日葵ちゃんもだいぶ調教されてきたね…」
「ちなつちゃんも人のこと言えないと思うけど…昨日だって――」
「ちょっ、あかりちゃん!? 人前でそういうこと言うのやめようね!?」
「櫻子ちゃん聞いて? 実はちなつちゃんって――」
「わーわー!」

 あかりちゃんの意味深な一言に、真っ赤な顔で取り乱さずにはいられないちなつちゃん。
 なおも話を続けようとするあかりちゃんに、力ずくだと言わんばかりの強硬手段にでるのだった。
 しかし飛び掛ったちなつちゃんをあかりちゃんはひらりと避けて、

「くっ…あ、あかりちゃんのくせに…!」
「甘い甘い。私に一太刀浴びせたいなら、まずは気配の断ち方を覚えようね」
「む、むりだよそんなの!」

 ひょうひょうとした態度を崩さずに無理難題を押し付けるあかりちゃん。
 正直、それは普通の人にはかなり不可能の部類に入るのではないだろうか。

「――で? それで向日葵ちゃんとはどうなったの?」
「あ、うん…」
「おあずけされてる割には向日葵ちゃん、いつも以上につやつやなんだけどなぁ?」

 遠巻きに他のクラスメイトと談笑している向日葵をチラリと横目で見ながら、あかりちゃんは不思議そうに首をかしげた。それについてはちなつちゃんも同意だったようで、便乗するようにコクコクと何度も頭を下げる。
 向日葵がなぜ、三度の飯より大好きなキスをおあずけにされて己を保っていられるのか。その答えは至極簡単なことだった。

「その、実はもう勝負ついちゃったんだよね。私の圧勝で」
「「え」」

 二人の目が同時に点になる。私は苦笑しながら、さらにこう続けた。

「だからね、24時間どころか半日も持たなかったの。さすがの私も拍子抜けだったよ」
「「はぁ?」」

 なおも二人のシンクロは続く。気持ちはわからなくもないけど。

「はは! いやーほんと向日葵にはまいったね」
「「・・・・・」」

 まいったのは私たちの方だよ、という心の声がどこからか聞こえた気がした。
 たぶん気のせいだろう。気のせいだと思いたい。

「私だってさ、まさかこんなに早くケリがつくなんて思ってなかったんだよ」

 最初こそ楽勝だと言わんばかりに自信満々の様子で賭けに望んでいた向日葵だった。けど、それがどれだけ自分の首を絞めているのかよくよく考えて悟ったのだろう。
 2、3時間経ったあたりから目に見えて元気がなくなり始めて、

『さ、櫻子…? その、あんまり無理をするのも体に毒ですわよ・・・?』
『えー、別に無理なんてしてないし。そういう向日葵の方が足にきてるんじゃない?』
『くっ…わ、私はあなたのことを思って言ってますのよ…!』

 半日も過ぎれば「もう我慢できませんわ」って感じだった。
 案の定、その頃には私の唇をモノ欲しそうに見つめる向日葵が完成して――、

『さ、さくらこぉ…』
『んー、なに?――って、あの向日葵さん? なんか目がやばいんですけど?』
『はぁ…はぁ…おねがい…も、ダメなの…私…欲しいの…』

 荒い息をついて、うつろな瞳を私に向けて、とろんとした顔を隠そうともせずに。
 熱い吐息の漏れる唇を私に差し出して、いやしくもキスをねだるのだった。

 ちなみに、その日の情事はいつにも増して激しかったことは余談にもならないどうでもいいことだ。
 たまにはおあずけも悪くないかなって思った今日この頃、もちろん向日葵には内緒だ。

 めでたしめでたし。

 ってぜんぜんめでたくないんだからね!




~向日葵の場合~



 どうやら櫻子は、私の胸が――。
 おっぱいが好き――らしい。
 直接本人の口から聞いたわけじゃないからはっきりとしたことは言えないけれど、しかし最近の櫻子の行動を見れば、あの子が私のおっぱいに並々ならぬ執着心を抱いているのは明らかだった。
 それを裏付ける決定的な理由があったのだ。できることなら、気のせいだと思いたい。そんな理由が。いや、どうか錯覚だと思わせてほしい。

「くっ…」

 しかし、現状は何一つ好転の兆しを見せない。
 現実は厳しい。それを教えてくれるのが自分の胸だなんて誰が予想しただろうか。

「あっ…!」

 ばっつーん!!

 フロントホック仕様のブラに無理やり詰め込まれた乳房が、肉厚に耐え切れず遂にはじけ飛ぶ。
 自分でも恥ずかしくなるくらい、勢いよく私の胸が揺れまくり、私は咄嗟に胸を押さえて胸を撫で下ろした。

「また…一つダメにしてしまいましたわ」

 これで二着目。キツイとわかっていながら無理やり固定したが故に起こった残念な事故だった。
 先月買ったばかりのブラが窮屈になり始めた時点でこうなることは半ば予想できたわけだが、認めたくない気持ちが強かったせいか今日の今日まで誤魔化し続けてきた。
 だけどそれも今日で終わり。もはや誤魔化しの効くレベルをはるかに超えてしまっている。

「いいえ、まだですわ! まだ終わりませんわ! 私の戦いはまだ始まったばかりですもの!」

 それでも私は最後の希望を胸にもう一着のブラを取り出して、「今度こそ!」という意気込みのもとブラ装着を試みた。
 が、しかし――、

「ん~! くぅ! ふんぬ~!――はぁ…はぁ…だ、だめ…まったく入りませんわね…」

 多少強引にでも収めたかったが、繋がるはずのホックはむなしく空を切り、私に絶望感を味合わせた。
 こうなってはもう認めるしかないのかもしれない。

 つまり、私の胸はまた性懲りもなく育ってしまったらしい。
 考えないようにすればするほど、私の胸は(物理的に)締め付けられていくのだからどうしようもない。

「はぁ…またブラを買ってこないといけませんわね…」

 もちろん、サイズの合わないブラをつけるのがよくないというのは重々承知しているので早めに購入しておいて損はないだろう。
 確か前に計測したときは、ぎりぎりEカップで収まっていたはずなので、それ以上の進化を遂げたということは、まず間違いなくFカップの大台に突入したということで間違いないだろう。
 普通、女性といえば嬉々として胸の成長を喜びそうなものだが、それはあくまで一般的な例で、私はそれには当て嵌まらなかった。どこの世界にも例外というものは存在する。私がいい例だ。

「身長に行く栄養が全部胸に吸収されているのかしら…?」

 中学の頃からほとんど成長していない身長に反比例するように胸だけは人一倍。さすがの私もそう思わなければやっていられなかった。
 私は手にしたブラをベッドに放り捨て、諦めたようによろよろとベッドに倒れこんだ。沈み込むシーツに併せて、私の胸も重力に耐え切れず沈み込む。少し重い。
 上半身裸のままゴロンと寝返りを打ちながら、鬱屈した空気を吐き出すように深い溜息をつくと、胸の重みが消えて少し気分が楽になる。

 目を閉じると、ふと思い浮かぶのは櫻子の顔だった。

「いいえ、違いますわね。身長云々は関係ありませんわ。私の胸が大きいのはぜんぶ櫻子のせいですわ!」

 よく、胸は好きな人に揉まれると大きくなると聞いたことがあるが、もしかしたら本当なのかもしれない。幼少の頃から揉まれ続けた結果が今こうして具体的な数字で表れているのだとしたら?
 だって、私の胸に飽くなき執念を燃やし、触り、揉み、他様々なことを試みてきたのはこの世界でただ一人、大室櫻子を置いて他にはいないのだからして。

「まったく、おっぱい禁止って言ってるのに…」

 その昔、櫻子の口癖だったそれは、今や私の口癖になりつつあった。
 過去を振り返ってみると、私のおっぱいは常に櫻子と共にあったと言えるかもしれない。育ちすぎたおっぱいに散々難癖をつけられ、ことあるごとに叩く触る揉むの連続――。
 こいびと関係が始まった今では、逆に私がおっぱい禁止と言わざるを得ないほどの飽くなき情熱を見せている。叩く、触る、揉むの前に「いやらしく」と言う言葉が追加されただけでは飽き足らず、さらには新しく「吸う」というスキルが仲間入りを果たした。

「子供の頃からおっぱいおっぱいって…本当、櫻子の頭は私のおっぱいでいっぱいですわね」

 今にして思えば、子供の頃のアレも愛情の裏返しだったのかもしれないと、そう思う自分がいた。
 自惚れかもしれない。でもそうあってほしいと願う私は、やはり櫻子のことを心から愛しているのだろう。単純だと言われればそれまでだが。

「まぁ…櫻子がそこまで私のおっぱいが好きなら、大きくなるのもやぶさかではないんですけど…」

 確かに、最近は昔ほどコンプレックスを感じなくなってきた。それはひとえに櫻子の影響が大きい。
 だとしても「好きな人が喜んでくれるなら、大きいのも悪くないですわね」なんて、我ながら単純な発想だ。いやそれ以前に、育ち切った私の双丘に嬉々として飛び込んでくる櫻子を想像するだけで顔の緩みが止められないのはいかがなものかと。
 少し、節操がなさ過ぎるかもしれない。

「…だからってこれ以上大きくなったら、それはそれで困りますわよね」

 大きくなりすぎるというのもそれはそれで苦労も多い。というのも女性ならではの悩み事か。
 肩が凝るのはもちろんのこと、サイズに合うブラを探すだけでも一苦労ですし、着る服もいちいち胸のサイズで選ばなければいけない、何より自分好みのデザインが圧倒的に少ないのだ。
 見えないところも気を遣うのは女性の嗜みだが、櫻子に見られることを前提に考えれば、やはり少しでも可愛い自分でいたいという気持ちが大きい。
 まぁ、櫻子は下着よりも中身の方にしか興味がないようですけど。

「はぁ…」

 私、古谷向日葵の悩みは今日も尽きない。
 悩みの種を解決する唯一の方法は、原因の一端を担っている櫻子に「おっぱい禁止令」を発令するしかないわけで――。

「おーす!向日葵きたぞー!」

 噂をすれば何とやら。
 今日も元気にノックもせずに私の部屋に乗り込んでくる最愛のこいびとの姿が目に飛び込んだ。

 ていうかちょっと待ってくださいな!
 今の私の格好って――!

「あっ、ちょ! まっ――」
「ん? どうし――っておま、何でおっぱい丸出しなんだよ!」
「そ、それは…! ちょ、ちょっと胸が…」

 着替えしていたら胸がブラに収まらなくて、なんて格好悪すぎて口には出せなかった。
 変に慌てる私をそういう意味で捉えたのか、櫻子は珍しくばつが悪そうな顔をして、

「あー悪い…もしかしなくても真っ最中だった?」
「なっ!? ち、ちが…!」
「いいっていいって、みなまで言うな♪ どうせまーた私のこと考えながらシテたんだろ?」
「だ、だから違いますわ! た、確かに櫻子のことは考えてましたけど、まだ何もしてませんわよ!」

 そもそも論点はそこではありませんのに。
 いろいろ切羽詰っていて正常な判断なんてできやしなかった。

「ホント、向日葵はえっちだなぁ。あ、このえっちだなぁは褒め言葉だからね。もっとえっちになってくれてもいいから。あ、じゃあ今日は向日葵の大好きな目隠しプレイいっとく?」
「っ…あなたねぇ、いい加減にしないとその首へし折りますわよ!」

 目隠しプレイ――という淫靡な誘いに心のシーソーが揺れ動いたのはもちろんこの子には内緒。
 これ以上弱みを握られたら堪ったものじゃありませんわ。

「よし!櫻子さまが来たからには向日葵にさびしい思いはさせないからね!じゃあさっそくいただきます!」
「ちょ、ちょっと待っ――アッー!!」

 今日も今日とて、私のおっぱいは上下左右に大忙しだった。
 そして私の悩みの種は、着実にG級に向けてその歩みを進めるのだった。

 おっぱい禁止、ですわ!!



おしまい

[ 2012/10/07 08:48 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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