とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『秋風の吹く頃に』

※追記からどうぞ!


衣替えの季節である。つまりは秋。
久しぶりに冬服に袖を通して数日がたったけど、これといって心情的に変化もなく…。
変化があるとすれば、それはだんだん肌寒くなってきたくらいだった――。



「それにしても最近急に寒くなってきたなぁ…」

「そうだよね、私なんてコタツだしちゃおうかと思ったくらいだよ」


律先輩の一言に唯先輩がうんうんと深く頷きながら同意する。
確かに律先輩の言う通り、最近はめっきり寒くなってきた。
ほんの1週間くらい前までは、夏の暑さほどではないとしても結構暖かかったというのに…。
この変わり様は一体何なのだろうか。


「いや…さすがにコタツはまだ早いんじゃないか?」


唯先輩の言葉に澪先輩が苦笑を漏らす。


「そんな事ないよー。私寒いのダメだから、この位の寒さでももうアウトだよぉ」


唯先輩は身体をぶるぶるっと震わせる。
衣替えで冬服に変わり、ストッキングまで装着しているというのに、それでもまだ寒いのだろうか?
…これはもう筋金入りの寒がりだ。


「唯先輩ってホント寒がりですよね…」

「そーかなぁ。あずにゃんは寒くないの?」

「まあ確かに少し肌寒いですけど、唯先輩ほどじゃないです」

「うぅ…いいなぁ、あずにゃん。私もあずにゃんの身体が欲しいよ…」

「なっ」


わ、私の身体が欲しいって…。な、なんかエッチですよ唯先輩。


「まあまあまあまあまあまあまあまあ♪」


…8回。自己新記録更新ですねムギ先輩。

ムギ先輩は唯先輩の言葉に反応したのか目をくわっと見開き、目をきらきらと輝かせている。

…これはまた何か変な事妄想してますね、きっと…。


「へ、変な事言わないでくださいよ唯先輩!」


本当に無自覚でこういう事を言うから始末が悪い。ムギ先輩みたいに勘違いする人だっていると言うのに…。


「ほぇ?…変な事ってなぁに?」


けど、当の本人はこの調子。ホントずるい。


「あ、いや、その…べ、別に何でもないです」

「そうなの?……あっ!そうだ!」


頭にクエスチョンマークを浮かべていたのも束の間、唯先輩は何かを思いついたのか声を上げる。


「な、何ですか急に…」

「ふふ~、あったかくなる方法思いついちゃったよ、あずにゃん!」

「?」


一体なんだろうか、あったかくなる方法って。
そんな一石二鳥であったかくなる方法なんてあるとは思えないんだけど…。
何か着るにしても着る物なんて持ってる風には見えないし、カイロなんてあるわけもない。


「どんな方法なんですか?それ」


私の言葉にニヤニヤと悪戯っぽい笑みを浮かべる唯先輩。
何だかすごく嫌な予感がする。こういう時の唯先輩は決まって何か仕出かす。


「それはね…」

「…ごくりっ」

「「「…ごくっ…」」」


私は思わず息を呑む。
他の先輩方も同じように息を呑み、唯先輩の言葉を待っている。
何だかんだで気になるようだ。


「……」


…シーンっと音楽室が静寂に包まれている。
この沈黙を破るのは果たして誰なのか…。
まあ言わずもがな、それは唯先輩だった。


「こーするんだよーー♪」

「へあっ!」


ふ~じこちゃんもビックリなルパンダイブで私に飛び掛ってくる唯先輩に、私は間抜けな声を上げてしまった。
あまりにも急だったから身体が反応できず避ける事が出来なかった。


「んふ~♪あずにゃ~ん、ギュ~」

「ふもっ!」


――な、何なんですか!?この状況はっ!


気付いたときには唯先輩の腕の中に居た。
唯先輩の慎ましくも柔らかな胸に顔を埋められ、その甘い香りに一瞬意識が飛びかける。


――唯先輩、イイ匂い…。


「って!な、何するんですか唯先輩!」

「ん~♪ あずにゃんのぬくもりを堪能中~、はぁ~、あずにゃんあったか~い」


どうやら唯先輩の言うイイ方法とは、私を抱きしめる事だったらしい。
って、これじゃいつものスキンシップと変わらないじゃないですか。
まあ確かにあったかいけど…。でもここでそれを認めてしまうと、負けたような気がして何か嫌だ。


「もう!離してくださいよ先輩、苦しいです」

「んんー、やー」


そう言って拒否する唯先輩は抱きしめる腕に力を込め、さらには頬ずりしてくる。
力を込めれば必然的に密着度もUPする訳で…。
まるで私の全身が唯先輩に包まれているような錯覚に陥る。
それを自覚してしまうとどうにも顔が火照ってしまう。


唯先輩の腕の中が気持ちよくて、ずっとこのままでいたいと――


「っ~~!…だ、ダメです!は、離して」


「離してって言う割には、梓の顔は真っ赤だけどなー」

「そうねぇ~♪ 実は嬉しいんじゃないかしら、うふふ♪」

「…あはは、頑張れ梓」


さっきまで事の成り行きを見守っていた律先輩とムギ先輩が、ニヤニヤしながら私をからかう。
澪先輩だけは、ちょっと頬を赤く染めながら苦笑している。


「ゆ、唯先輩っ、ほ、ホントもう離してくださいっ」


先輩方のからかいに耐えられなくなった私は、半ば強引に先輩の腕を振りほどく。


「えー、もうちょっとギューってしてたかったのにぃ…ぶー」

「い、いい加減にしてくださいっ」

「あれぇ?でもあずにゃんまだ顔真っ赤だよー?」


それを唯先輩に指摘され、ボっと顔が熱くなる。


「こ、ここ、コレは生まれつきですっ!」


さすがに生まれつきはあり得ないけど。


「えー」

「そ、そんな事よりそろそろ練習始めましょう!ほらっ、皆さんもいつまでもお茶飲んでないで練習ですっ」


中野梓は逃げ出した。もう何を言っても墓穴を掘りそうだったので…。


私はギターのストラップを肩にかけると、一人ギターを弾き始めた。
他の先輩達もやれやれって顔で私の後に続く。
ただ一人、唯先輩だけは、ちょっと納得のいってない顔でぶーたれてたけど。


…もう、そんな顔しないでくださいよ唯先輩。


私は唯先輩に近づき、みんなに聞こえないようにそっと耳元で囁いた。


「…ふ、二人きりの時なら、だ、抱きついても、いいですよ…」

「っ!?」


言った後に後悔なんかしても遅いけど、なんでこんな事を言ったのか自分でも分からなかった。
まあたぶん、一時の気の迷いだったのだ。そう思うことにしよう。



後日、二人きりになった途端いつものスキンシップが可愛いと思えるくらいの激しいスキンシップを受けたのは言うまでもない…。


…ホント、やれやれです。



おしまい



【あとがき】
久々の短編いかがだったでしょうか?
季節ネタってほどのものでもないけど、秋になったので記念に(何の記念だよ!

それにしても、冗談ではなく本当にこの頃寒くなってきて困っている私です
自分も唯と同じく寒いのがマジでダメなので…
されに言えばコタツももう出してしまいましたよ
だって寒いんだもん、我慢できないもん
[ 2009/10/15 22:49 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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