とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

唯梓SS 『魔法少女あずさ☆マギカ』

偉大なる魔法少女ネタ。
※ギャグです。
※横から読んでも前から読んでもどこから読んでもギャグ以外の何物でもありません。
※逆立ちすればシリアスに見えるかなって思ったそこのあなた、どう見てもギャグです。

追記からどうぞ。
まったり、のんびりとした雰囲気に包まれて、放課後ティータイムは本日も通常営業。
通常とは言わずもがな、お茶飲んでお喋りして、たまにトンちゃんと戯れる活動の事を指すのだが、いつもの事とは言え、これを部活動と言うにはいささか無理がありすぎる。

「ほーらトンちゃん、餌の時間だよ~」

とは言え、私もそんな軽音部ならぬ軽音部に毒された一人であり、昔の私の記憶をカムバックする事は、もはや至難の業になっている。どうしたって日課であるトンちゃんへの餌やりは欠かせないのだ。

「うふふ、今日もトンちゃん元気一杯だね!」
「もう、そんなに慌てなくても餌は逃げないよ? ふふ♪ 可愛いなぁ」
「可愛いって言ってるあずにゃんが可愛いッス!」

何やら幻聴が聞こえた気がしたが、あくまで幻聴なので反応はしない。
それより今はトンちゃんを愛でることの方が大事。
とんとんと指先で水槽を叩くと、ふよふよと遊覧飛行を続けるトンちゃんが、元気一杯に八の字を描きながら泳ぎ回る。私はクスっと笑みを漏らして、

「ふふ♪ そんなに急いで食べるとお腹壊しちゃうよ? もっとゆっくり食べよう、ね?」
「あれぇ!? 全無視ッスか!? あずにゃんテラひどす!!」

どうやら耳垢が溜まっているようで、幻聴の方は相変わらず絶えない。
家に帰ったら早速耳掃除だ、なんて思案しつつ紅茶を一杯頂いて一息ついた。
これにて私の日課は一先ずの終わりを告げる。

軽音部ただ一人の後輩ことわたくし中野梓。
たまには青春の汗を流しつつバンド活動に精を出す軽音部を演出してみたいが、私一人が突っ走ったところで結果は見えているので、最近はもう諦めている。
体力を無駄に浪費するくらいなら我が軽音部のアイドルことトンちゃんへありったけの愛情を注いだ方が一千万倍マシと言えるからだ。

「ねぇみんな、ちょっと聞いて欲しい事があるの!」

そんな怠惰の巣窟と化した音楽室でただ一人、いつもよりもテンション高めのムギ先輩が、給仕仕事そっちのけで皆の視線を一身に集める。
それから「ふんすっ!」と唯先輩っぽい鼻息をついた彼女は、そのまま鼻の穴をおっぴろげながら興奮した様子でこんな事を言い出した。

「突然だけど、魔法少女って素晴らしいわよね!」

本当に突然だった。そして話が見えない。それがここにいる全員の確固たる意見だった。
突拍子のない事を言い出すのは決まってムギ先輩だが、今日のそれはさらに上を行った。それはチョコの箱から飴玉が出てくるほど摩訶不思議アドベンチャーに違いないのである。
私はムギ先輩に向き直り、呆れ溜息をつきながら、

「あのムギ先輩、急になんですか? 何の脈略もなく。意味不明な事を言い出さないでくださいよ」
「ちょっと前の話なんだけどね。たまたま深夜にテレビつけたら、魔法少女モノのアニメの再放送をやっていたの! まさに運命の出会いって感じかしらね!」
「……いっそ清々しいまでの無視ですね。まぁいいですけど」

私の言葉を右から左に流しつつ、ムギ先輩は目を爛々と輝かせながら、その時の状況を身振り手振りで私たちに話して聞かせた。
曰く、数日前の深夜にやっていた魔法少女アニメ(再放送)にド嵌りしたらしく、次の日にはその作品のBDを全巻入手。そして昨日、ようやく最終回まで見終えたらしい。

「あっ、私もそのアニメ知ってる! 面白いよねー♪」
「唯先輩も見てたんですか? そのアニメ」
「うん。憂と一緒に見てたよー」
「そうですか…」

どうやら唯先輩もムギ先輩と同じ穴のムジナらしい。
しかし、そんなにも有名な作品なのだろうか? 
基本、夜はギターの特訓縛りなので、深夜にやってる番組はよく知らない。
もちろん魔法少女にだって、そこまで詳しいわけじゃなかった。
まったく知らないわけじゃないけどね。

「さすが唯ちゃん! 話がわかるわね!」

さて、唯先輩の一言を聞きつけたムギ先輩の行動は早かった。まるで瞬間移動でもしたかの如くシュババッと唯先輩の傍まで寄ると、残像すら見えるほどの高速で唯先輩の両手を握り、キラキラとした瞳を向けた。

「ほむらちゃんとまどかちゃんのカップリングが最高なのよね! ううん、さや杏も捨てがたいわ! あーでもでもやっぱりほむまどが至高かしら? まどほむ? ここは意外性を突いてマミまどなんてのもありかしらね? うーん!とっても悩むわ!どう思う唯ちゃん?!」

どうやらムギ先輩の心を打ち抜いたのは、魔法云々はあまり関係ない方向でのことらしい。魔法少女から魔法を取ったらただの少女でしかない。

私は「やれやれなるほどそういう事か…」と心の中で呟きながら頭を軽く振った。
さすがムギ先輩。歪みないその趣味思考に尊敬の念すら抱いた。むしろ、ある意味自然すぎて間違いを探すのも一苦労だ。無論、皮肉以外の何物でもないのだが。

「ほむちゃんもまどちゃんも可愛いよね~。特にほむちゃんがお気に入りかな。クールでツンケンしてるところが、あずにゃんにそっくりなんだよね」
「むっ…それは聞き捨てな――」
「見た目もなんとなくあずにゃんっぽいし。あ、髪下ろしたらって意味だよ?」
「……人の話を聞いてくださいよ。お二人とも耳垢溜まってるんじゃないですか?」
「最初はまどちゃんに辛く当たっちゃうんだけど、でも本当はまどちゃんのことが好きで好きで堪らないんだよね。ホント、あずにゃんそっくり!」
「さすが唯ちゃん! やっぱり目の付け所が違うわね!」

ムギ先輩と唯先輩の魔法少女?談義は続く。
二人の会話は噛み合ってるようで実は噛み合ってないように思えるのはこれ如何に。それは友情か愛情かの違いなのだが…ってちょっと待ってください。
今、聞き捨てならないことをさらりと言いやがりましたね。

「ちょっと唯先輩。誰が誰を好きで好きで堪らないんですか? 仮にそのほむらと言う少女がまどかと言う天使を好きだからって、私にとって『まどか』に該当する天使はこの世のどこにも存在しませんよ? そこんところ、勘違いしてますよね?」
「えー? そうかなー、そんなことないと思うけど…」

さも当然のように首を傾げる唯先輩に頭を振った。呆れて物も言えないとはこの事かもしれない。一応言っておかないと気が済まないから一言物申す。

「はぁ…前々から思ってましたけど、唯先輩って少し自惚れすぎなんじゃないですか? まずはそのお粗末な顔を鏡で見てから、出直してきた方がいいですよ?」
「テラひどす!? それはないよあずにゃん! こんな美少女を捕まえてなんたる暴言かな!?」
「自分の事を美少女とか言わないでくださいよ。唯先輩が美少女なら、この世界の過半数が美少女に分類されちゃうじゃないですか」
「ガーン!」

そんなコント染みたやり取りに苦笑しながら紅茶を傾けていた律先輩が「ふぅ…」と似合わない優雅な溜息を漏らしつつティーカップを置いた。

「にしても魔法少女かー、ムギも案外乙女チックなんだな。私はよく知らないけど、魔法少女ってアレだろ? 魔法のコンパクトに向かって『テクマクマヤコン~テクマクマヤコン~♪』っつって変身するメルヘンちっくなヤツ」
「お前はいつの時代の魔法少女の話をしてるんだ? ていうかお前今何歳だよ」

今日も今日とて澪先輩のツッコミは冴え渡っている。とは言っても私も思わずツッコミを入れたくなる内容ではあったのだが。

「え、違うのか? あ、じゃあ箒に跨って空飛んじゃうヤツだろ? 最終回に学校が火事んなって、みんなの前で魔法使って魔法使いだってバレちゃうっていう…」
「いや、さらに世代が…って言うかやけに詳しいなお前。ホント何歳だよ?」
「それ以前に、それらを魔法少女として定義していいのか微妙なとこですね。箒に跨るならせめて、お○ゃ魔○くらい言わないと」

そう言ってやると律先輩は「えー」と疲れたようにうな垂れる。たぶん律先輩なりに頑張ったのだろうけど、如何せんテイストが古すぎて昭和臭がプンプンする。

「あっ、じゃあアレだ! 魔法の鍵で52枚のクロウカードを封印するカードキャプ――」
「「それだッ!」」

律先輩の言葉に割って入る形で二人分のツッコミが入る。
それはまったくの同時。
ステレオと言っていいほど綺麗に揃ったその魂からの叫びは、何を隠そう私と澪先輩のもので間違いなかった。
顔を見合わせる私と澪先輩。目をパチクリさせながら徐々に赤面していく顔。途端に恥ずかしくなって俯き合う。なんか無性に恥ずかしいのはこれ如何に。

「あのー澪先輩…?」
「な、何も言わないでくれ…」
「……その、もしかして澪先輩も見てたんですか?」
「あ、ああ…あの頃の私にはまさに革命的な作品だったよ。『も』ってことは梓もか?」
「ええ、私の青春と言っても過言ではないです。よくテレビの前で決めポーズの練習してましたね」
「わ、私も同じかも…は、恥ずかしい!」

澪先輩は両手で顔を覆ってぷるぷる振り乱す。
確かに今思い返すといささか恥ずかしい思い出ではある。しかしいい思い出には違いないので少し懐かしくもあった。あれはまだ私が幼かった頃の話だ。本当に懐かしい。
律先輩が「なんだなんだ?」と見守る中、私は照れ隠しにオホンっと咳払いをしながら、

「あー、一応律先輩が今言ったのが、ムギ先輩が言った魔法少女に一番近いと思いますよ。むしろ最近の魔法少女作品の元祖と言ってもいいんじゃないかと」
「ってことは、スターでライトニングでブレイカーな魔法少女もそれに該当するわけだな?」
「え、ええ…。それはさわ子先生に聞けば詳しく教えてもらえるんじゃないですか? 機動六課で副隊長やってたらしいですし」
「どういうことだ?」
「知らないならいいです。…って言うか、よく知らないって言ってる割に律先輩の知識も相当なものじゃないですか。そこまで出るならあともう一声ですよ」
「うーん…最近の魔法少女って言うと…」

律先輩は腕組みしながら「むぐぐ…」と思考を巡らせると、次の瞬間には「あっ!」と何か閃いたようで、目を見開きつつポンっと両手を叩いた。

「なるほどそうかわかったぞ! つまりアレだ! 『時間を止めて物理で殴れ!』っていう、火薬少女あけみ☆ほむらの事だな!!」
「……なぜそう言う結論に至ったのか激しく疑問ですが、まぁ間違ってはいないです。ていうかもう火薬言ってる時点で魔法関係ないじゃないですか」

確かにそれも答えには違いないのだが、むしろ難易度が上がってるように感じるのは気のせいだろうか。それより驚くべきは、律先輩が意外にも魔法少女に精通しているところかもしれない。「よく知らない」と言うにはさすがに無理がある。

「はぁ…いいわね魔法少女。私も一度でいいからなってみたいわ…」

私たちの話に耳傾けながら、ふとそんな事を言い出すムギ先輩。頬に手を添えながらやんごとなき溜息をついた。律先輩とは違い妙に様になっている。さすがお嬢様。

「なんですか藪から棒に…まぁ、気持ちはわからなくもないですけどね」
「確かにな。魔法少女って女の子なら一度は憧れそうだし」
「はいはーい! 私も魔法少女の衣装とか着てみたい! 可愛いし!」
「唯先輩には似合いませんよ。ピンクのフリフリ着て、決めポーズなんてしてる唯先輩を見た日には、鼻で笑わずにはいられません。ぷっ☆」
「うぅ…今日もあずにゃんの愛が痛いッス…」

澪先輩の言うとおり、確かに少女の頃なら一度は憧れる魅力的な職業なのかもしれないが、たぶん憧れるのは深夜の血みどろ魔法少女ではなく、日曜朝的なプリティーでキュアキュアなメルヘンチックなモノだと思うのだが、果たしてどうだろうか?

そもそも高校生にもなって「私魔法少女になりたいの!」なんて素っ頓狂な事を言い出す人なんて、世界広しといえど、世間一般から浮世離れしたムギ先輩くらいのものだろう。
ちなみに私は小学校高学年頃にはそう言ったメルヘンな夢を捨てた口だ。箒で空を飛べない時点で気付くべきだった。どう足掻いても人は空を飛ぶ事は出来ないのだから。

「魔法少女になれたら時間なんて止め放題よね。そしたらビデオ撮影だってし放題だし、ベストショットだって撮り逃さないのに」
「それって魔法少女関係ないですよね。単に魔法が使いたいだけですよね。とりあえずムギ先輩にだけは魔法を与えちゃいけないって事がよくわかりましたよ」
「むぅ、そういう梓ちゃんはどうなの? ちょっとは何かあるんじゃない?」
「私は別に魔法少女になんてなりたくありませんし、魔法なんて力も欲しくもありません。平和が一番、普通が一番じゃないですか」
「ううん、そうじゃないわ。ねぇ梓ちゃん、想像してみて、唯ちゃんが魔法少女になっているその姿を」
「ふぅ…何を言い出すかと思えばそんなくだらない事ですか」
「くだらないかどうかは、想像してみない事にはわからないでしょう? それとも梓ちゃんは、やってもみない内から人のやる事を否定するような、つまらない人間なのかしら?」
「うっ…そ、それは…」
「いいから騙されたと思って、ね?」
「はぁ…仕方ないですね」

あまりにも根気よくお願いされるので余興ついでに付き合ってあげることにした。このままでは私の尊厳にも傷が付きかねないし。
それに唯先輩が魔法少女になってるところを想像したからって、別にどうなるものでもないはず。私はそう高を括りながら、妄想の世界へと旅立つのだった。

「私の名前は中野梓、15歳。幼少の頃より心臓の病気を患い体の弱かった私は――」
「梓ちゃんって案外、形から入るタイプよね。しかも配役もばっちり決まってるようだし」
「黙るです! 最初からクライマックスでいきますよ!」

………
……



魔法少女あずさ☆マギカ 第十話 『新約・もう誰にも頼らない』

私の名前は中野梓、15歳。
幼少の頃より心臓の病気を患い体の弱かった私は、入退院を繰り返すほどの病弱体質だった。薄幸の美少女なんて聞こえはいいが、当の本人からすれば足枷以外の何物でもない。

私の目に映るのは、無機質な病室と、病室の窓から見えるイチョウの木。
ただそれだけ。それだけが、私の世界の全てだった。

「あのイチョウの葉っぱが散った時…私の命も終わっちゃうんだね…」

そう呟くと、目に留まった一枚の葉が儚く散った。
ぱらり、と。

「ううん、やっぱり隣の葉っぱが散った時に――」

と思えば、狙ったように散る隣の葉っぱ。

「いやいや違った。その隣の葉っぱ――」

バサァッ!

果たして誰が想像できただろうか。全ての葉っぱが一瞬にして散るその様を。
私の命なんて、このイチョウの葉っぱのようにあっけなく散ってしまうものなのかもしれない。結局この世には、奇跡も魔法もないんだね。

「うっ…、どうやら天からお迎えが来たみたい…」

突如として胸に走る鈍い痛みに苦悶の表情を浮かべる。

(せめてもう少しの間だけでいいから…私に時間を…!)

しかし現実は待ってはくれなかった。意識が遠退いて行くのを確かに感じながら、その瞬間、お迎えはドアを開けてやってきた。ガチャリッと言うリアルな音を立てながら。

「梓、いつまで寝てるの? 明日退院なんだからいい加減荷物纏めちゃいなさいね」

どうやら天国よりの使者はお母さんだったようだ。

「梓ったら聞いてるの? まったくもう…せっかく病気が治ったのに、これじゃあ先行きが不安ね。来週から学校にも通えるんだから、いい加減シャンとなさい。いいわね?」
「……はぁーい」

一通りの子芝居を挟んだ後で申し訳ないが、私の病気は昨今の最新医療のおかげでとっくの昔に完治していたりする。そして長きに渡るリハビリ――と言う名の自堕落な生活を終え、差し迫る退院の日は明日――。

遂に私の世界が始まるのだ。
休学を余儀なくされ約半年。復学だって決まってるし、もしかしたら友達だって出来ちゃうかもしれない。
そんな未来に希望と夢を抱きつつ、私はベッドから飛び起きた。
私に待ち受ける運命は果たして――。

 +++

時は少しばかり先に飛び、迎えた復学初日。
気持ち的には転校生と何ら変わりはない。
実際入学してから一度だって学校に行っていないのだから知り合いだっていないし、無論、勉強の方だってついていけるかどうか。
だけど今の私にはそんなもの何の問題にもならない。
何故なら――。

真新しい制服に身を包みながら、学校までの道のりを歩く私の目に飛び込むのは、全てが新鮮に映る景色。家を出て、歩道を歩き、信号に捕まり右見て左見て、車道に目を向ければ流れるように車は通り抜け私を追い越す。

他から見れば当たり前のように思えることが私にとっては初めて体験したかのように錯覚するほど新鮮な気持ちで受け入れることが出来た。きっとその内慣れてしまうことだとしても、今はただ、その気持ちに浸っていたかった。

私は今を生きてる。
そう実感できることが何より嬉しい。
だから私が感じている不安なんて、些細な事でしかないのだ。

「ここが、今日から私が通う学校…」

人の流れる校門のど真ん中に静かに佇みながら、目の前の光景に目を奪われる。あるいは圧倒されていたのかもしれない。その大きさに。

(うー…緊張するよ)

しかし気分はそんなに悪くない。むしろ心地のいい緊張感に浮き足立っていたくらいだ。興奮に胸が躍り、意味を成さない思考は頭の隅に追いやった。思考を埋め尽くすのは、これからの学園生活への大きな期待とちょっと不安だけ。

しばらくの間放心していた私は「よし!」と気持ちを新たにして最初の一歩を踏み出し校門をくぐった。
周囲に目を向けると私と同じ制服を着た生徒達が沢山いた。友人らと談笑しつつ歩いている人たち。携帯片手に前方不注意極まりない人たち。中には自転車で通り過ぎて行く人たちも。

私はそんな光景を他人事のように眺めつつ、いつかあんな風に友達と過ごせるのかなって、胸をドキドキさせながらこれからの学園生活に想いを馳せた。

 +++

運命の出会い。
それは食パンを咥えて曲がり角でぶつかってパンツ丸見えみたいな王道的な出会い方ではなかったけれど。私にとって一生忘れることのできない出会いになったことだけは確か。

「――というわけで、中野さんは心臓の病気でずっと入院していたの。みんな仲良くしてあげてね?」

担任の先生の案内で通された教室で待ち受けていたのは、案の定、今日からクラスメイトになる生徒達からの好奇の目とガヤ声だった。

(うぅ…みんな見てるよ…)

まるで見世物パンダのように一身に視線を浴びる。私は持ち前の人見知りを発揮しながら縮こまる。復学とは言え、やはり見覚えのない生徒は珍しいのだろう。周りから見たら、私はどう頑張ってみても転校生でしかなかった。

「それじゃあ中野さん、自己紹介お願いできるかしら?」
「は、はい…!」

先生の紹介もほどほどに回された言葉のバトンに返事を以って返す。
突然名前を呼ばれ慌ててしまったが、何とか黒板に自分の名前を書き切った。

中野梓。

それが私の名前。みんな覚えてね。もし良かったら友達になってください。そんな気持ちを込めながら――、

「……あああのっ…わ、私…な、中野梓と言いますっ…よ、よろしくお願いします…!」

持ち前のツインテールを揺らしながらペコリっ!と勢い任せにお辞儀して、無難な自己紹介を終える。少しテンパってしまったが、最後まで言えた自分を褒めてあげたい。
頭をすっと上げると、ふと一人の女子生徒と目が合った。

「――!」

それはまったくの偶然だったのか、それとも必然だったのか、一度目が合ってしまったその少女の瞳から目を離すことが出来なかった。
ボーっと、半ば放心した状態でその瞳の深さに魅入っていると、不意にその少女がニッコリと優しく微笑んだ。

――ドキンっ!

「…っ!?」

それはさながら天使の微笑みといいましょうか。私に衝撃を与えるには十分の威力を誇っていた。
顔に熱が集まって行くのを確かに感じた。ドキドキドキドキ、そんな胸の高鳴りを押さえつけながら、私はその少女から目を逸らす。

(な、なにこれ…? へ、変なの…)

初めて感じる不可思議な現象に思考が追いつかない。一瞬、病気がぶり返したのかと焦ったが、どうやらそれは杞憂だったらしく、すぐに胸の鼓動は収まっていったのだが。

「それじゃあ中野さんの席は、――」

先生の話を話半分に聞きながら、私は頭を振るって気持ちを切替えた。
さっきのアレはきっと何かの間違いだ、そう思うことにして。

 +++

HRが終わると、当然のように私の席の周りに人が集まってくる。
やはり転校生?への質問攻めはお約束なのか、息もつかせぬ質問の嵐が引っ切り無しに私を襲った。

どこの学校から来たの?とか。
部活はやってたの?とか。
彼氏はいるの?とか。
メアド教えてよ!とか。

ありきたりで、ある意味テンプレな質問ばかり飛んでくるが、私はオロオロするばかりで何一つ返事を返すことが出来なかった。
長い療養生活で人と触れ合うことに慣れていないというのは言い訳にしかならないけれど、このままじゃ根暗な人と思われそう。何事も第一印象が物を言うのだから。

「あ、あの…わ、私…そのっ…」

何とか頑張って声を絞り出してみたのだが、結局思考が堂々巡りを繰り返し、まともな受け答えなんて出来なかった。

しかしその時だ。

「ちょっとごめんねみんな!」

まるで私を救済するかのように、一人の生徒の声があがった。

(あ…、さっきの女の子だ…)

目を見開いて彼女を見た。
それは確かに自己紹介の時、私と目が合った少女で間違いなかった。
彼女は群集を掻き分けるようにして私に近づいてくる。
茶色い髪を赤いリボンで左右二つに結っていて、彼女が動くたびにその短いツインテールがピコピコと可愛らしく揺れているのが印象的。パッと見で印象に残る可愛らしい容姿もそう。
だからってわけじゃないが、彼女は他の生徒達とはどこか特別に見えた。あるいは、あの時見せてくれた笑顔が、そう思わせたのかもしれないけど。

「中野さん、休み時間は保健室でお薬飲まないといけないから、それくらいにしてあげて?」

彼女がそう言うと、周りから「そうなんだー」とか「ごめんねー」と言った言葉が飛び交った。私は「気にしないで」と静かに言って返すと、あれだけ騒がしかった机の周りから、一人また一人と静けさを取り戻すように離れていく。
後に残されたのは私と、目の前の彼女だけ――。

「あ、あのっ…あ、あなたは…」

彼女は先ほど見せたものと寸分違わぬ笑顔でニコっと笑って見せると、

「私、保健委員なんだ。場所、わかる?」

その笑顔に見惚れながらも、無意識の内に頭を二、三度振っていた。

「そっか。それじゃあ案内してあげるから一緒に行こ?」
「は、はい!」

なんだかよくわからない内に、私は彼女と接点を結んでいた。
これが運命だと言うのなら、神様はとんだ気まぐれだ。

 +++

「――ごめんねー? 転校生って珍しいから、みんなはしゃいじゃって。悪気はないから許してあげてね?」
「い、いえ…その、さっきはありがとうございました」

ペコリと、謙虚にお辞儀をして感謝の意を示すと、彼女は「ぷっ」と噴出しながら面白おかしく笑うのだった。

「え? え? あ、あの…」
「ふふふ♪ そんなに緊張しなくていいんだよ? クラスメイトなんだから」
「そ、そうですね…すみません」
「ほらまたー、ふふ♪」

そんな風に笑われ、私はまた顔を赤くする。だけど彼女の笑顔は、私の緊張を解きほぐしていく。自然と私も笑顔になって、一緒に笑ってしまっていた。

「あ…」
「ど、どうかしたんですか?」
「ううん、中野さん。笑うととっても可愛いなって」
「あぅ…!」

口説き文句としてはこれ以上ない効果を発揮した。
私は限界まで顔を赤くして、彼女の前で情けない姿を晒してしまう。もじもじと意識しまくりの私は、彼女の目から見たらさぞ滑稽に映ったことだろう。

「ふふ♪ あ、そうだ…自己紹介が遅れたね。私、平沢唯。唯って呼んでくれていいよ」
「えっ…」
「だから私も、あず…あずにゃんって呼んでもいいかな」

「どうしてそうなるんですか!」と思わずツッコミを入れたくなった私の思考はたぶん正常に機能している。私の名前のどこに“にゃん”的な要素が含まれていたのか、とりあえず小一時間ほど問い詰めたい。
しかしここでの“私”は引っ込み思案で人見知りの激しい病弱体質の気弱な少女、そう言う設定だ。だから彼女がそう呼びたいのであれば、私に断る理由はなかった。
少し…ううん、物凄く恥ずかしいけど。

「え、えと…唯さん?」
「唯でいいよ?」
「い、いえ…その、私、呼び捨てで呼ぶのって慣れてなくて…」
「そっか…、それじゃあ、いつか呼んでくれたら嬉しいな。ずっと待ってるから」
「は、はい…いつか、必ず」

そう約束を交わして、彼女の笑顔に微笑み返した。

平沢唯。彼女は私に出来た初めての友達。
いつかきっと、彼女の事を名前で呼べたらいいな。

この出会いこそが、私にとって重要な選択に迫られる第一歩。
しかしこの時の私にはまだ、知る由もなかった。

 +++

放課後。異変は何の前触れもなく訪れた。
それは二度目の出会い。そして私にとって、終わりの見えない絶望の始まり――。

「…はぁ…」

溜息に沈む私の心は際限なく堕ちゆく。
堕ちて沈んでどこまでも。
まるで底なし沼に足を捕られたかのように身動きが取れない。

「…はぁ…私、ダメだなぁ…」

今日一日を通し、少しは慣れると思った学園生活。しかし現実はそんなに甘くない。いくら病気が完治したとは言え、それで本調子で生活を送れると決まったわけじゃないのだ。

勉強なんて当然のようについていけなかった。挙句、体育の授業では貧血を起こして敢え無く退場。ただでさえ休み時間の度に薬を飲まなければいけない脆弱な体なのに。これでは普通に生活もままならないのではないか、と不安で胸が押し潰されそうになる。

「…みんなに迷惑かけて、恥じかいて…」

その事実に、私はギュッと唇を噛み締めた。血が滲むほど強く。ギリッと歯を鳴らして、自分の弱さから目を背けるようにギュッと目を瞑った。

何て。
何てカッコ悪いんだろう。
私――。

「…唯さんにも、気を遣わせちゃって…やだよ、そんなの…」


――私、ずっとこのままなのかな?


「それならいっそ――」


――死ンジャエバ……。


「――えっ!?」

私の声じゃない。
いや、もしかしたら私のものだったのかもしれないけれど、それを確かめる術なんてありはしない。頭の中に直接響くような、地の底から這うような無機質な声。意識と無意識の狭間で聞いたその声に、瞬間的に目を見開いた――その瞬間。


世界が一変した。


「な、何ッ!? な、何なのこれ――!」

負の感情に誘われるようにして踏み入れたそのセカイは、私がいた世界とは違う、常軌を逸脱したセカイ。人通りの多かった歩道や町並みはどろどろと溶けて行くように消え去り、まるでその上から絵の具で塗り潰したような闇が広がる。

「どこなのここ!?」

瞬きを繰り返す度に、世界観の一致しない建造物が次から次へと現れた。
まるで生き物のように蠢いていて、一瞬絵本の中にでも迷い込んだように思えた。
が、しかしそこに存在しているのは絵本なんて綺麗で生易しいセカイじゃ決してない。

「――ッ!?」

声を出す事すら許されないまま私の前に更なる異変が襲い掛かる。

いつから存在していたのかすら分からない。
ただ気付いた時にはそこにいた。
生物。
否、異形の魔物。
そう形容するのが一番かもしれない。
絵本のような世界の中に突如として生じた現象。
それは生き物として捉えていいのかすら危うい。

――クキキキキ

「い、いやっ…こ、こないで…!」

絵画からそのまま飛び出してきたようなそれらの現象は、恐怖心によってその場に縛り付けられた私を嘲笑うかのように周りを取り囲む。
この物達が何であれ、分かることはただひとつ。私に危害を加える存在だということ。それだけは本能が感じ取っていた。

そして、その先に迎える私の未来も――。

(いやっ……! 誰か、助けて…!)

しかし私の意志とは無関係に一斉に襲い掛かってくる異形の魔物達。

(あ――、これ死―――)

私はギュッと目を瞑って頭を抱えた。これからやってくる痛みへの恐怖。そして死への恐怖は、私から生きる希望を奪い去って行く。

だけど――。

(――助けて! 唯さん!)

終わった――そう思った次の瞬間。
最後の最後まで失うことのなかった希望の光、それは彼女の笑顔。それは私の心の奥底に眠る感情に呼応するように私の前に現れた。

ズガガガガガガッッッ!!

突如として鳴り響くけたたましい爆発音に私は思わず目を見開いた。

(あれ、痛くない? 死んでない? 私、無事なの?)

五体満足である事に不思議に思いながら、周りの状況にハッと我に返る。
先ほどまで私に襲い掛かろうとしていた無数の魔物達が、正確無比に放たれた光の矢によって、音も無く消滅した。

「ぁ…え?」

私は確かに見た。爆風に掻き消されながらも微かに目に映る人影。
二人。そこには二人いた。
私を守るように立ち塞がり、未だに現れ続ける異形の魔物と対峙する。

「え…うそ」

しかし私の目には、魔物達よりもまず先にその人影の一人に目を奪われた。
呼吸すら忘れて、ただ眼前の光景から目が離せない。

見覚えのあるその姿は――。

一度目の出会いは教室で。そして二度目の出会いは、よく分からないこの世界で。
閉じ込められ、異形の魔物に襲われそうになった私を助けてくれたその人は――、

「ゆ、唯さん…?」

胸元に光り輝くピンク色の宝石、そして些か幼く見えるフリルやリボンをあしらった可愛らしい衣装、そしてその手に薔薇の枝をモチーフにした形状の弓矢を携えて、彼女は現れた。
そう、やっぱり間違いない。彼女は私のクラスメイトにして、初日から私の心に多大な影響を及ぼした人物。平沢唯。その人で間違いなかった。

「間一髪、危ないところだったね、あずにゃん。でももう大丈夫だよ」

私達が来たからには――そう言って笑う彼女は、自己紹介の時に見せてくれたあの笑顔と重なって見えた。
放心しながらその姿を見つめていると、ふいに唯さんの肩をポンポンと叩く人影。そう、それは唯さんと共に現れたもう一人の少女だ。

「唯ちゃん、話はあと。まず最初にコイツらを片づけるわよ。お話なら後でお茶でも飲みながらゆっくりすればいいわ」
「それもそうだね」
「今日は新作のケーキも用意してるから、早く終わらせてみんなで食べましょう」

第一印象は大人っぽい、かな。そして胸が大きい。物腰が柔らかく、落ち着いた感じで、ブロンドの髪を縦ロールにしているのがひどく印象的だった。
不思議なオレンジ色の宝石のついた髪飾りにベレー帽、さらに黄色を基調としたスカート、ブラウスとコルセットを組み合わせた衣装に身を包む。
そして驚くべきは、その彼女の両手には明らかに少女には不釣合いな武器――二丁のマスケット銃。

「ふふっ…あなたも、もうしばらくの間だけ大人しく待っててね。すぐに終わらせるから」
「あ…は、はい」

彼女の優しげな微笑みは、唯さんとはまた違う印象を与えた。

「それじゃ行くよムギちゃん!」
「オーケーッ!」

その声に呼応するようにして、魔物達が一斉に彼女達目掛けて襲い掛かった。

「危なっ――!!」

私の叫びはダァン!と言う銃声によって掻き消され、逆に私の体が銃声に驚いて過剰に飛び跳ねる。
彼女――ムギと呼ばれた少女の歩みは止まらない。恐れすら感じさせない強かさを以て前方へと飛び出した彼女は、どこからともなく生み出した無限とも思える無数の銃を美しい身のこなしで巧みに操り、まるで踊るようにして銃弾の嵐を巻き起こす。
撃っては捨て、撃っては捨ての繰り返し。だが早い。それは武器の威力が高い故に連射が出来ない単発銃の弱点を見事クリアしていた。
ズダンッ!ズダンッ!と、ピンポイントで打ち抜かれた魔物は、瞬間、爆散して消滅。それは幾度となく続き、ズダダダダダッ!と言う爆音は絶え間なく私の鼓膜を震わせた。

「…あ、あなた達は一体…」

こんな。こんな世界が本当に現実なのだろうか。
私は自分の置かれた状況が、本当は夢か幻なんじゃないかと錯覚した。
しかし。

「彼女達は『魔法少女』。魔女を狩る者達さ」
「ッ!?」

私を現実へと引き戻す謎の声が背後からして反射的に振り返る。

「だ、誰ッ!」
「ボクの名前はキュゥ「ぬ、ぬいぐるみが喋ってる!?」
「わけがわからないよ。キミたちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えようとすると、決まって同じ反応をする」

ぬいぐるみこと謎の白い物体Aが人の言葉を喋って小難しい御託を並べている。
何を言ってるのかさっぱりわからない。エントロピーとかなんとか、このぬいぐるみ頭大丈夫? いや、そもそもこのぬいぐるみに脳みそとかついてるの? いやいや、それよりも――。

不可思議な現象続きの私には例えぬいぐるみが喋りだしただけでも十分驚愕に値する。こんな状況でなければメルヘンの一言で片付けられただろうが、今の私にはこれを現実として受け止めることすら至難の業だった。

「ゆ、唯さん…!」

私は謎の白い物体Aに取って食われやしないかと恐怖し、魔物と勇敢に戦い続ける彼女の名前を反射的に呼んでいたが、

「さぁ、決めるわよ! 唯ちゃん!」
「うん!」

どうやらこちらもこちらで決着がつきそうな雰囲気だった。
私は息を飲んで二人の戦いを見守る。
唯さんは鋭い視線で魔物の残党達を睨みつけると、彼女の体には不釣合いなほど大きい弓を構えた。すると杖状に折り畳まれていた弓矢の先、薔薇の蕾が花開き、弦が展開される。

「準備オッケーだよムギちゃん!」

光の矢を装填し、狙いを定めてその時を待つ。

「行くわよ! ティロ・フィナーレ!!!」

ムギさんの叫びに呼応して、巨大な銃砲から閃光が走り抜けた。
瞬間、ゴウッ!!と言う爆風に巻き込まれ、魔物達の数が一気に激減。
そして残りは後一体となる。周りの魔物とは明らかに違いを見せる魔物達の親玉。
たぶん、あれこそが白い物体Aが言っていた『魔女』と呼ばれる存在なのだろう。

「行くよ――!!」

唯さんが叫ぶ。

私は悟った。
これで決まると。

矢を放つ最後の瞬間、唯さんが私を見てふっと微笑んだ。
何が何だか分からないままに茫然と佇む私を置いてけぼりにして、

「いきなり秘密がバレちゃったね。クラスのみんなには――内緒だよッ!」

ウインクと共に大空へと向かって放たれた光の矢が光の雨となって魔女の下へ降り注いだ次の瞬間――、



―――私の妄想は、エントロピーを凌駕した――



「エントロピィィィィーー!!!」

ブシャアァアァァアアアア!!

バタンッ!

「うわああああ! 梓が意味不明な事叫んで鼻血噴いて倒れたぞぉ!」
「し、しっかりしろ梓! 傷は浅いぞ!」
「あずにゃん! 今ティッシュ詰めてあげるからね!」

意識が現実へと引き戻されたその時、理解の及ばぬままに私の周りへと駆け寄ってくる先輩方。霞む視界、遠退く意識の中、私の鼻の穴に無造作に詰め込まれていく丸めたティッシュ。

「な、なんてことなの…! 自分から提案したこととは言え、まさかこんな事になるなんて…! 梓ちゃん、貴女一体何を想像しちゃったの!?」
「う…うう…む、ムギ…せんぱ…」
「ど、どうしたの梓ちゃん!」

意識が無くなる前に、これだけは言っておかなければいけない。
最低限、ケジメをつけておかないと死んでも死に切れないから。

「…ご、ごめん、なさ…い…わ、私が…間違って、ました…ピンクの、ふりふり…ぴこぴこ、ツンテール…魔法少女、バン、ザイ…!」
「梓ちゃん…あなたって子は…! もう喋らなくていいから、とにかく休んで!」
「…は、い…すみま、せん…じゃぁ、ちょっとだけ…眠り…ます…ね……」

薄れゆく意識の中で、私は最後の力で言葉を振り絞った。

「…もう、何も怖くない……ガクッ」
「あずにゃんッ!?」
「梓ちゃんッ!?」
「「梓ぁぁぁーーー!!!」」

こうして私の物語は、魔法少女として活躍するその前に、志を持たぬまま終幕を迎えた。
魔法少女達よ、永遠なれ。


END


【あとがき】
やはりいつ見てもギャクでしかない私のSS。私にシリアスなんて書けないんだ、グスンッ。
まどマギメインですが、他にも色々魔法少女ネタがちらほらと。全部分かった人は生粋の魔法少女マスターです。

めがほむ登場の10話はいつ見ても最高ですね。
ほむまどフォーエバー。マミさんも頑張ってたしね。
唯はピンクの子、梓は黒い子、ムギは黄色い子、りっちゃんは赤い子、澪は青い子で配役すれば、何かそう言う新番組が始まりそうな予感。なんちゃって。
映画も楽しみですねー。
[ 2012/03/09 22:12 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)
とりあえず…
表題作以外は大体視聴済な阿呆が通りすがります(爆
表題作についても数多くの二次作品により暁美ほむら(ムッツリ系ヘタレ属性)や鹿目まどか(天然純真超絶攻め系)佐倉杏子(無意識型乙女本能行動攻め系)に美樹さやか(妄想度MAX系ヘタレ属性)と言うのも存じております(切腹)。え?巴マmさんは銀河級エロス系見切れ(orマミられ)担当で(銃殺)

全体の構成もさることながら、個人的にツボったのは「~機動六課で副隊長やってたらしいですし」の行でしょうか?(爆)やっぱり中の人ネタは楽しすぐるます。
にしてもあずにゃんの妄想力マジぱねぇっすね!見習わなければっ!(を

そうそう、「少女で魔法使い」で括るなら某「虚無の使い手」さんや某「501部隊」そして「プリティでキュアキュア」な方々をお忘れですよ?(マテ
特に最後者のとあるチームだと桃=唯、橙=律、黄=あずにゃん、緑=ムギ、青=澪って感じにもなりますえ?


ps。MoonlightLoversはシリアスでしたよ?個人的にはギャグが書ける人が羨ましいです
[ 2012/03/10 01:37 ] [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2012/09/02 15:31 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。