とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『夜に咲く君の想い (唯side)』

※追記からどうぞ!


「はぁ・・・」


後夜祭の明かり差し込む薄暗い音楽室の中、私は一人溜息をつく。

少し前まで他のみんなと外で後夜祭を楽しんでたんだけど、ちょっと一人になりたくて抜け出してきた。
一応みんなには内緒で。ホントは言ってから来た方がいいかなって思ったけど
みんなお喋りに夢中だったから、邪魔したら悪いかなって。


「・・・」


私は一人になってある事を考えていた。
1つは文化祭ライブの事だ。


「・・・ホントみんなには迷惑かけちゃったなぁ」


みんなは何でも無い様に許してくれるけど、私としてはどうしても罪悪感が拭えない。
みんなの期待に応えるためにも、自分の出来る全てをあのライブにぶつけたつもりだ。
それが、迷惑をかけたみんなへの恩返しになると思ったから。


「・・・ギー太もごめんね、忘れちゃって」


私は両手でギュッと抱きしめているギー太に謝った。
・・・返事はない、まあ当たり前なんだけど。


「・・・はぁ」


また溜息。溜息つくと幸せが逃げていくとは言うけど、無意識に出てしまっているから自分ではどうにも出来ない。

溜息が出る理由――それはもう1つの考え事が原因だった。
考えていたのは文化祭ライブの事だけじゃない。
どちらかというと、こっちの方が私にとっては大きい意味を持っていた。



「・・・中野、梓・・・あずにゃん、か」



そう、私のもう1つの考え事、それはあずにゃんの事だった。


「・・・」


ライブ前、さわちゃん先生の衣装を着て音楽室に入った時に見せたあの涙が頭から離れない。
私の事を一番に心配していてくれたと澪ちゃんは言った。
それを聞いた時、私の中で何かが変化した。
私の中で蕾だったものが花咲くような、そんな感じ。


「・・・私は」


抱きしめた時、確かに感じたあずにゃんの胸の鼓動。
ゆったりと動いていた鼓動が、ギュッと抱きしめるたびに、どくんどくんと速さを増していった。
一体あれは何だったんだろうか。
そして私も…久しぶりに聞いたあずにゃんの声が優しく耳を撫でるたび、胸がどきどきした。

今だってそう、あずにゃんの事を考えるだけで胸がどきどきする。


「・・・もしかして」


勘違いかもしれない。けど、それ以外に説明がつかない


「・・・私、あずにゃんの事――」




――そんな事を考えていると不意にガチャっと音楽室の扉が開かれた。



「・・・ゆ、唯先輩?」


・・・驚いた。


「・・・あれ?・・・あずにゃん?」


入ってきたのは、今まで考えていた相手だったから。これは運命ってヤツなのかな。


「もう・・・心配しましたよ。急にいなくなるから・・・」


内心驚いている私を他所に、あずにゃんは恐る恐る中に入るとこっちに近づき私の横に座った。


「えへへ・・・ごめんごめん。ちょーっとギー太の事が気になったから抜けてきちゃった」


本当はあずにゃんの事を考えてました、なんて言えるわけが無い。


「そうですか・・・」


そんな私の言葉にあずにゃんはニッコリと微笑んだ。
その微笑みは、私の心を見透かしているみたいで、何だか恥ずかしくなる。


「今日のライブの事でも思い出してたんですか・・・?」


あずにゃんの問いかけに私は目を見開く。
まさか当てられるとは思ってなかったから。
もしかして私って分かりやすいのだろうか。
けど流石にあずにゃんの事まで考えていたとは思ってないみたい。


「・・・よく分かったね。さすがあずにゃん」

「分かりますよ・・・、だって――」


あずにゃんは優しい笑顔を見せる。
その笑顔に、一瞬私の胸がとくんと跳ねる。


「だって・・・何?」

「あっ!・・・べ、別に何でもないです!」

「え~、気になるよぉー、教えてあずにゃ~ん」


私は何時ものようにあずにゃんに抱きつく。
ふざけている様に見せてるけど、実はかなり本気で気になっていた。
あずにゃんは一体何を言おうとしてたんだろうか。


「だ、ダメです、絶対教えませんから!・・・それより離してください、苦しいです」


ありゃりゃ、怒られちゃった。


「ぶー、あずにゃんのいけず~・・・」


もうちょっとくらい、あずにゃんのぬくもりを感じていたかったのに。


「・・・唯先輩のバカ

「ん?・・・あずにゃんなんか言った?」


何か言ったような気がしたけど、それが何かまでは聞き取れなかった。


「あ、いえ・・・何も。そ、それにしても今日のライブ、ホントにいい演奏でしたね!」

「え?・・・うん、そうだね。えへへ・・・ギー太忘れて来た時はどうしようかと思ったけどね」


何だか話を逸らされたような気がしたけど・・・ま、いっか。


「まったくですよ。けど、唯先輩の演奏・・・すごく素敵でしたよ・・・」


どくん、と心臓が跳ねる。

そう言ったあずにゃんの顔は、今までに見たことが無いくらい優しい表情だったから。


「あずにゃん・・・うん、ありがと」

「い、いえ・・・ホントの事ですから・・・」


私はできる限りの笑顔であずにゃんにお礼を言う。
するとどうだろう、あずにゃんは私から目を逸らすと、真っ赤になって俯いてしまった。


「どうかしたの・・・あずにゃん?」

「な、何でもないですから、き、気にしないで」

「・・・・」


ねぇ・・・あずにゃん。私だって女の子なんだよ?
そんな顔されたら、勘違いしちゃうよ・・・。


「・・・何でもないならこっち向いてよ」

「え?」


自分でも驚くくらいの速さで、あずにゃんの肩を掴み、自分の方に引き寄せた。


「あ・・・う・・・せ、先輩?」


あずにゃんは驚いた顔で私を見ている。
それはそうだろう、私とあずにゃんの距離はあまりにも近すぎるから。
あとちょっと動けば、キスだってできてしまう距離だ。

・・・キス、か


「あずにゃん・・・」


どうしよう・・・


「な、何ですか・・・」


・・・今、無性にあずにゃんが欲しいよ


「ね・・・あずにゃん?」

「は、はい・・・」

「・・・さっきの続きしよっか?」

「え?」


あずにゃんは困惑した表情を見せる。
さすがに「さっきの続き」だけでは分からないだろうか・・・。


「えと・・・な、何の事ですか?」


ならストレートに言ってあげるよ。誰でも分かるようにね・・・。


「・・・キスしよ、あずにゃん」

「っ!?」


さっきの続き、それは私がおふざけでキスしようとしたあの時の事。
あの時は、あずにゃんにビンタされちゃったけど。
さすがにあの時は本気でキスするつもりなんてなかったから、よかったんだけど。

・・・でも今度は違う。


「・・・目、閉じて、あずにゃん」

「そ、その・・・あの、唯先輩?」

「閉じて」

「っ・・・」


どこにも逃げ場所なんて用意してないよ、あずにゃん。
今度はおふざけなんかじゃないから。あずにゃんは頬を朱に染め、瞳を潤ませている。
その表情が愛しくて、可愛くて、あずにゃんの返事を聞く前に行動を起こした。


「あ・・・」


あずにゃんの頬に手を沿え、優しく撫でる。
そしてゆっくりと顔を近づけていく。


するとあずにゃんは潤んだ瞳をゆっくりと閉じた。
そして私が唇を重ねやすいように唇を突き出してくる。


それがあずにゃんの答えだった。
あずにゃんも私とこうなる事を望んでくれた、それがただ純粋に嬉しかった。


「ん・・・」


私達の唇が重なる。


――ファーストキス


初めてをあずにゃんにあげられた事が嬉しくて、さらにあずにゃんを深く感じるため、キスの仕方を変えていく。


「ふ・・・ちゅ・・・ゆ、いせん・・・んんっ!」


あずにゃんが私の名前を口にしようとしたけど、待ってあげなかった。
私はさらに唇をぐいぐいと唇を押し付け、角度を変えながら唇の感触を楽しむ。
その唇は、マシュマロのようにやわらかくて、そしてどんなお菓子よりも甘かった

もっと、もっとあずにゃんを感じたい。
そんな気持ちが作用したのか、私はあずにゃんの唇の隙間から舌を差し入れていた。


「んっ・・・ちゅ・・・ぴちゃ・・・れろ・・・」


舌先が触れ合った瞬間、一瞬ビクッとしたあずにゃんを無視して、私は舌を舐め始める。
あずにゃんは戸惑っているのか舌を硬直させたまま動かしてこなかった。

けど30秒、1分と時間が経ったころだった。


あ・・・舌が絡んできた・・・。


あずにゃんはおずおずと舌を絡め始めたのだ。


「じゅる・・・んん・・・ちゅぴ・・・」


どうしうよう、気持ちいい・・・。

自分だけが舌を動かすのとは全然違う。
お互いの舌を貪り、唾液を交換するのがこんなにも気持ちのいいものだとは思わなかった。
脳を蕩かしていく、その甘さに私の全身がだんだんと火照っていく。
頭がボーっとして・・・もうあずにゃんの事しか考えられなかった。


「れろ・・・ん・・・ちゅ・・・ちゅ・・・」


長いキスが終わりゆっくりと離れると、舌同士が唾液の糸で繋がれていた。
すごくエッチだと思うけど、でもそれ以上にエッチだと思ったのは、あずにゃんの顔だった。
目をトロンとさせて、唾液に濡れた舌を突き出し、はぁはぁと荒い息を付くあずにゃんはひどくエッチだった。


・・・・。


はっきり言って我慢の限界。
けど、事を起こす前にどうしてもあずにゃんに伝えなければいけないことがある。
本当はキスする前に言うのが当たり前だけど、もう終わったことをとやかく言っても仕方がない。


「はぁ・・・はぁ・・・ねぇ、あずにゃん・・・」

「はぁ・・・ふぅ・・・な、何です?」


息を整えながらあずにゃんをギュッと抱きしめると、耳元で囁いた。


「――。」

「っ!」


――ごめんね、あずにゃん。順番逆になっちゃって・・・。
でもあずにゃん優しいから許してくれるよね?


そして抱きしめたまま、あずにゃんを優しく押し倒していった。
あとは他のみんなが戻ってこない事を祈るばかりだ。



おしまい


【あとがき】
最後まで読んでくれてありがとうございます!
ホントは書かないつもりだったけど、書いちゃった。
というより他のを書こうとすると手がとまっちゃうんで
リハビリがてら、唯サイドでもってことになりました^^
梓sideと合わせて読んだ方がいいかもしれないですね
[ 2009/10/03 19:56 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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