とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『天使にふれた午後』

※追記からどうぞ!


 
春眠暁を何とやら。
春はそのぽかぽかとした陽気から、ついウトウトしてしまうことが多い。
特にお昼を食べ終わった後の日中の陽気は耐え難いものがあって、気をしっかり持っていてもいないくても、瞼は否応なく垂れ下がっていく。
かと言って、眠くなるのは何も春だけと決まっているわけじゃない。
夏は暑すぎてダラダラと、垂れたパンダの如く床に寝転がって、そのままポックリってこともあるし。
秋は夏の暑さから解放され、春と同じくらい過ごし易くなるせいか、眠気も一押しされる。
冬は冬であまりの寒さに布団やコタツからでることを躊躇い、二度寝なんて当たり前、うたた寝なんてしようものならあっという間に意識は闇に落ちる。
結局、いつの季節でも眠くなることには変わりはない。
睡眠欲は人間の三大欲求に数えられているくらいだし、年中無休で眠くなるのは仕方ないといえば仕方がない。
 
なので、今の状況も仕方がないと言ってしまえばそれまでだ。
昼食後、春の陽気に誘われて、なんとなしに赴いた中庭の芝生で寝っころがってしまったのが運の尽き。日中の陽気は睡眠薬と同じ効果があるようで、気を抜いた瞬間に意識を手放しそうになる。
 
 
「唯先輩、眠そうですね」
 
 
隣に座って空を見上げてボーっとしていたあずにゃんが、チラリとこちらに目をやってクスッと笑った。太陽に照らされたその笑顔はいつもの3割増しに可愛く見えて、少しドキドキしてしまう。
ちなみに何故ここにあずにゃんがいるのか、その理由は簡単だ。昼食後、腹ごなしの散歩もかねて、私があずにゃんを昼休みデートに誘ったのだ。二つ返事でOKを貰って、二人きりで校舎を歩き回り、最後に訪れたのがこの中庭だった。
 
 
「…うーん…このぽかぽか陽気がねぇ…私を安らかな眠りに誘うんだよ…」
「まぁ、気持ちはわかりますよ。今日は天気いいですし、あったかいですもんね」
 
 
両手を天高く振り上げ、「う~ん!」と伸びをするあずにゃん。
その姿はどこか猫を思わせる。やっぱりあずにゃんって猫の化身なんじゃないのかな?
ふとそんな事を考え、おかしくなってクスッと笑う。
 
 
「なんか付き合ってもらっちゃってごめんね? 憂と純ちゃんとおしゃべりしてたんでしょ?」
「そうですけど…、でもいいですよ。唯先輩とこんな風にのんびりするのも嫌いじゃないです。むしろ大好きですよ。誘ってくれてありがとうございます唯先輩」
「あぅ…」
 
 
陽だまりの中、あずにゃんの微笑みはより一層輝きを増した。
見る者すべてを恋に落としそうなその笑顔をマジマジと見つめるが、結局直視することができなくて、思わずくるっとそっぽを向いた。
不思議そうな顔で首をかしげるあずにゃん。変に思われていないか少し心配だった。
 
 
「唯先輩、眠いならちょっとだけ眠ってもいいですよ?」
「え? でも…」
「ふふ♪ 今寝ておかないと午後の授業が大変ですよ?」
「うぐぅ…あずにゃんのイジワル。でもそうだね…じゃあちょっとだけ寝てもいい?」
「はい、時間になったら起こしてあげますから。ゆっくりしてください」
「…うん」
 
 
折角一緒にいてくれているあずにゃんを放って、一人だけ寝てしまうなんて申し訳ないんだけど、でも心休まるこの時が、私をより一層眠くする。ここは素直に厚意に甘えた方がいいかなって思った。
 
 
「よいしょ…」
 
 
芝生の上で腕枕をして、ごろりと横になる。ふと視界に入ったあずにゃんの顔は、何か言いたげで、少し不満げに見えた。
どうしたんだろう、と思って声をかけようとしたその時、あずにゃんは何を思ったのか、突然体育座りの体勢を崩し、腰を浮かせて正座した。
 
 
「あずにゃん?」
「なんか、ちょっと寝心地わるそうなので」
 
 
そう言うと、あずにゃんはこちらを見ずに、ポンポンと自分の膝を軽く叩いた。どこか恥ずかしそうに頬を朱に染めながら、早くしてと言わんばかりに、ポンポンと。
 
 
「えーと…あずにゃん?」
「は、早くしてください…」
 
 
「何が?」と質問するほど私も鈍感じゃない。聞くだけ野暮ってものだろう。
つまりはその、膝枕してあげるから早く頭を乗っけろということらしい。
スカートからスラリと伸びる健康的な生足に釘付けになり、思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
 
 
「へ、変なこと考えないでくださいよ…! きょ、今日だけの特別なんですから…!」
 

カァーッと、あずにゃんの頬にさらに赤みが増す。
その様子はいつもの3倍可愛くて、天使がそこに存在しているように思わせた。
とにかくあずにゃんの厚意を無下にはできないので、お言葉に甘えることにした。
 
 
「えと、じゃあ…遠慮なく」
「は、はい」
 
 
すっと、あずにゃんの膝に頭を乗っける。そうした瞬間、その絶妙な柔らかさに一瞬で意識が飛びかける。こんな最高の枕がこの世に存在したとは、私は素直に驚きだった。うちで使っている大量生産されている枕とは天と地ほどの差がある。天からの贈り物と言われても誰も驚きはしないだろう。
 
 
「あずにゃんのお膝…とっても気持ちいい」
「そ、そうですか? なんだか恥ずかしいです…」
「柔らかいし、すべすべだし、いい匂いするし…」
「ちょっ…あ、あんまり人の膝撫でまわさないでくださいっ…。くすぐったいですよっ…!」
「…そういうあずにゃんだって、人の頭撫でてるよね?」
「あっ…い、いやでしたか?」
 
 
意識してやってるのかどうかしらないけど、私が膝に寝転がった途端、あずにゃんはその手で私の髪の毛を梳くように撫でてきた。それが実はとても気持ち良くて堪らなかった。
 
 
「うふふ、嫌じゃないよ…もっとして欲しいかも。すっごく気持ちいいし、何だかすぐ寝ちゃいそう…」
「そうですか…じゃあ撫でててあげますから、しばらく眠ってください」
「…うん、おやすみ、あずにゃん…」
「はい、おやすみなさい、唯先輩…」
 
 
よい夢を、そう続けて。さらっと、あずにゃんが私の髪をひと撫でした瞬間、まるで魔法にかかったみたいに、すぅーっと意識が闇へと誘われた。心地いい春の日差しを浴びながら、あずにゃんの膝の上で私は確かな幸せと共に眠りに落ちた。
 
 
「…なんだか、とっても幸せですね…」
 
 
ホントだね、あずにゃん――。
 
 
 
おしまい
 
 
 
 
【あとがき】
旅行編をちょびちょび進ませながら、息抜きにと仕上げたゆいあずのほのぼの話。
めずらしくあずにゃんが普通にゃんなのが私的にびっくりですが、ほのぼのは基本普通じゃないとねw
私も早く、ほのぼのまったりなひとときを過ごしたいものです。
短いお話ではありますが、少しでもゆいあず分を補給していただければ幸いです。
[ 2011/05/04 12:59 ] 未分類 | TB(0) | CM(9)
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[ 2011/05/04 23:51 ] [ 編集 ]
いやぁーいいですねぇこのこのォ。
少しでも大歓迎ッ、大満足ッす!
貴方の作品は全国…いや、全世界の百合好きを救うことができるっ!
これからも是非っ世界に栄養分を!
[ 2011/05/05 21:53 ] [ 編集 ]
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[ 2011/05/05 22:54 ] [ 編集 ]
ソフトな普通にゃんも素晴らしい!そしてこの後、ハードな覚醒にゃんが美味しくいただくんですねw

ゆいあず分今回もしっかり補給させていただきました!
[ 2011/05/05 23:34 ] [ 編集 ]
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[ 2011/05/06 03:35 ] [ 編集 ]
癒されますた…
いつもの「唯先輩への愛が暴走しまくってる」あずにゃんもいいけどこういうまったりほんわかな話もいいですね。
きっと二人して夕方まで眠っちゃって
「こんな時間になっちゃったね、夕飯の買い物しながら帰ろうか?」
「そうですね、今晩は何にします?」
なんて新婚夫婦(婦妻)な会話をしつつ手ぇつないで帰るんでしょうね…
早く結婚しちゃえばいいのに(爆)
[ 2011/05/06 12:57 ] [ 編集 ]
普通にゃんがとても懐かしく感じた・・・

ほのぼのもええですね。旅行編の続きも楽しみにしてます
[ 2011/05/06 15:24 ] [ 編集 ]
すごく心があったまって癒されるSSでした^^
ゆいあずは最高ですね!!

やっぱほのぼのした話もすごくいいですね^^
心がぽかぽかです^^

[ 2011/05/06 23:47 ] [ 編集 ]
くはーっ。たまんねぇですはい(笑)ゆいあず分補給完了しました。ふんすっ!ありがたやー
[ 2011/05/10 00:48 ] [ 編集 ]
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