とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『百恋歌 (唯side)』

※追記からどうぞ!


私はあずにゃんに恋していた。
いつから好きになっていたかなんて鈍感な私には分からなかったけど。

気付いた時には既に、私の初恋は始まってたんだ。




ある日の放課後、私とあずにゃんはギターの練習をしていた。
二人きりの練習・・・そう考えただけで胸がどきどきして、顔が熱くなる。
視線があずにゃんを追いかけてしまう。
それほどまでにあずにゃんの事を想っている自分がいる。


「あずにゃんって・・・彼氏いるの?」


この質問だってあずにゃんと二人きりっていう状況が私の気持ちを加速させた結果かもしれない。


「はい?」


いつもの私なら聞くことすらできなかった質問をこうもあっさりと口にしている自分に内心驚いた。
あずにゃんに恋する前の私なら難なく聞けた事。
恋は人を臆病にする――その言葉通りに、私はこの話題をずっと避け続けていた。
その結果さえ知らなければ、できるだけ長くあずにゃんの事を好きでいられると思ったから。

そんな事を考えながらあずにゃんの答えを待っていた。

でも・・・


「何でそんな事聞くんですか?」

「え?」


質問を質問で返されちゃった。
まさか逆に質問されるなんて思ってなかったから、言葉がすぐにでてこない。

――あれ?
どうしよう・・・なんて答えればいいんだろ。

まさかあずにゃんの事が好きだから、もし彼氏がいなかったら私とどうですか?・・・なんて言えるわけないし。
恋愛経験が皆無な私にはこんな時どうしたらいいかなんて分からない。

けど黙ったままじゃあずにゃんに変に思われちゃうと思ったからとっさに――


「ちょ、ちょっとだけ・・・気になったから・・・」


――って、そのままじゃん!


「・・・そうですか」


でもありがたい事にあずにゃんはそれで納得してくれたみたい。
そして何かを考えるように真剣な顔で天井を見上げた。


「・・・えーと」


どうしよう・・・胸がどきどきする。
もしここでいるって言われたら私はどうしたらいいんだろう。
・・・いや、そんなの分かりきってる。

――あずにゃんの事を諦める、それしかない。

そうしないとあずにゃんに迷惑かけちゃうから。
私の気持ちがあずにゃんの邪魔しちゃいけないもんね。
ここで私の恋が終わってしまえば、あずにゃんを困らせることもないんだし。


・・・。


違う。こんなのただのいい訳だ。私はただ怖いだけ。
自分の気持ちを伝えて断られることが怖かっただけなんだ。
女の子を好きになったってだけでも変なのに、あずにゃんに気持ちを伝えて気持ち悪がられるのを怖れてる。

そう――この質問は私の心が反映したもの。
気持ちを伝える勇気が無いから、軽蔑されるのが怖いから
あずにゃんに彼氏がいるって分かったら、気持ちも伝えずに逃げ出そうとしてる・・・卑怯者。
しかも逃げ出そうとしているにもかかわらず、あずにゃんに彼氏なんていなければいいなんて都合のいい事まで考えてる。

ホント・・・私ってバカだ。

そんな事を延々と考えながら、私はあずにゃんの答えを待った。
私の望む答えが帰ってくる事を祈りながら。

けど――


「・・・いますよ」


あずにゃんの返事は私が望んでいたものじゃなかった。


「そ、そうなんだ・・・」


何事も無いように取り繕う。
けど、それに反して私の胸はトゲが刺さったようにズキズキと痛む。


「そ、そうだよね・・・あずにゃん可愛いもん・・・いて当然だよ・・・ね」


あずにゃんのたった一言で、私の初恋は終わってしまった。


「えと・・・変な事聞いてごめんね?・・・ちょっと気になっただけだから・・・」


もう・・・あずにゃんを想う事すら許されない。
そう考えると涙が溢れそうだった。いや、もうすでに少し泣いてるかもしれない。
そんな表情を隠そうと私は顔を俯かせた。


「ごめん・・・」

「・・・え?」

「私・・・先帰るね・・・」


これ以上ここにいたら、あずにゃんにみっともない姿を晒してしまう。
それを避けるために顔を俯かせながらあずにゃんの横を通り過ぎようと駆け出す。


「あっ・・・」


でも、それはあずにゃんによって止められた。
あずにゃんは私の腕を取ると、自分の方に引っ張り私を抱きしめた。
包みこむように優しくギュッと・・・。
その優しいぬくもりに一瞬我を忘れそうになる。


「っ・・・いやっ・・・あずにゃん、離して・・・!」


本当に離して欲しかった。
こんなに優しく抱きしめられたら、あずにゃんの事好きって気持ちが溢れ出してきちゃう・・・。


「やです」


そんな私の想いとは裏腹に、あずにゃんの返事は否定の言葉。


「だめ・・・離してよぉ・・・」

「ダメです。絶対離しません」


なんで離してくれないの?・・・私、あずにゃんの事、諦めなきゃいけないんだよ?
こんな事されたら諦められなくなっちゃうよ。


「唯先輩・・・さっき言った事嘘ですから」

「・・・・え?」


私の中で時が止まったような気がした。

・・・今あずにゃん何て言ったの?

・・・嘘?何が?


「だから・・・私に彼氏なんていません」


私の心に返答するように、もう一度、今度は私にも理解できるようにはっきりと告げた。


「え?・・・う、うそ?・・・ほ、ホントに?」


いない?・・・あずにゃんに彼氏いないの?


「はい」

「ど、どうして・・・嘘付いたの?」


私としては当然の疑問。さすがに聞かずにはいられない。


「聞きたいですか?」

「う、うん・・・」

「・・・唯先輩は、好きな人っていますか?」

「っ!」


一瞬心臓が止まるかと思った。
自分の想っている相手から、まさか好きな人がどうのとか聞かれるとは思っていなったから。


「私にはいますよ・・・好きな人・・・本当に好きで好きでたまらなくて。いつもその人の事ばかり考えちゃうんです」

「・・・」


そ、そっか、彼氏はいなくても、好きな人はいるんだ。
結局いてもいなくても結果は変わらないって事なのかな。


「・・・知りたくないですか?」

「え・・・」

「私の好きな人」

「っ・・・」


ど、どういうことだろ。
なんであずにゃんがこんな事を言ってくるのか分からなかった。
私にあずにゃんの好きな人を教えて何か意味があるんだろうか。

けどこれはチャンスだった。私の気持ちにけじめをつける最後のチャンス・・・。


「・・・知りたい・・・」


私、もう逃げない。
たとえここで私の望む答えが得られなくても。
振られてもいいから、この気持ちだけは伝えよう。
きっと私はこの気持ちからは逃げられないから。
逃げたら絶対、一生後悔するから。


「・・・そうですか、じゃあ教えてあげます」

「・・・」


私は息を呑み、黙ってあずにゃんの話を聞く。


「その人は、とってもだらしない人なんです。けどやる時はやる人で・・・そんな時の姿は誰よりも輝いていてカッコいいんです」


一瞬私かな?・・・とか思っちゃったけど自己嫌悪。
私なわけないじゃん。だらしないのは分かるけど、カッコよくなんかないもん・・・。


「その人は、いっつも私に抱き付いてきてくるんです。最初は嫌だったはずなのに、いつの間にかそのぬくもりが無いと不安になるようになってました」


そう言いながら、あずにゃんは私を抱きしめる腕に力を込めた。


「ぁ・・・」


いつも抱きつく――その言葉に、ドキン、と胸が高鳴る。
あずにゃんにいつも抱きついているのは――誰?


「・・・その人は私に不本意なあだ名をつけました。」

「っ・・・」


さらに心臓の鼓動が早さを増す。
あだ名。中野梓にあだ名をつけたのは――誰?
そしてそのあだ名は――


「・・・なんだと思います?」

「・・・わ、わかんない」


分からないわけが無い。ホントはもう相手が誰なのか理解してる。
いくら鈍感でバカな私だって気付いちゃうよ。
でもどうしても信じられなかった。


「”あずにゃん”」

「っ!!」


両想いだったんだ・・・私達。
どうしよう、顔が熱い。
胸がドキドキする。

けど、そんな中でも一つだけ分かること、それは心の底から嬉しいということだけ。
ただ、それだけだった。

あずにゃんは私を見つめながら微笑んでる。
その瞳はまるで私の心情を見透かしているようだった。


私も――私も早く伝えたい。

この胸に秘めた想いを全て打ち明ける。

そのための勇気は、あずにゃんがくれたから。


だから、私は――



「私は・・・唯先輩の事が――」


私も・・・あずにゃんの事が――



『好きです』



おしまい



【あとがき】
最後まで読んでくださってありがとうございます
やっぱり唯サイドって難しいよ・・・
唯サイドで書きやすいものと書きにくいてやっぱりありますね
これは書きにくかった・・・でも頑張っよ?
それでよしとしよう!←自己満足
[ 2009/09/25 20:14 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)
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[ 2009/09/26 20:14 ] [ 編集 ]
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