とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『love your life ~AtoY~ #15』 (終)

ゆいあず誕生日記念!

※追記からどうぞ!



茜色に染まる空の下、とある街角のファンシーショップ入り口前。
ショーウインドウに並べられた小物の数々を横目で一瞥して、「よし!」と気合を入れてから中へと入った。
すぐさま目に飛び込んでくるカラフルな色の小物やぬいぐるみの数々。
キョロキョロと辺りを見回しながら、目的の物がある場所へと歩を進めた。


「なくなってないといいけど…」


たぶん大丈夫だろうと高をくくりながら、店の奥へとずんずん進んでいく。
目的の物は大量生産されているどこにでもあるようなありふれたぬいぐるみだ。
なくなるなんて事はまずないと思うけど、万が一と言うこともありえるので心持ち早足になる。

さて、ぬいぐるみでピンときた人もいるかと思うが、
私は現在、明日に向けて、唯先輩への誕生日プレゼントの一つを買いに来ていた。
学校帰りに、その足で。もちろん唯先輩には適当な理由をつけて先に家に帰ってもらった。
流石に本人に贈るプレゼントを、渡す前に見せるというのも滑稽な話だから。

そうこうしているうちに目的の場所へと到着した。


「えーと…確かこの辺に…っと、あったあった。よかった、無くなってなくて…」


目的の物を見つけて、内心ホッと一安心だった。
辺り一面、色々な動物やキャラクターなどのぬいぐるみで埋め尽くされており、
ぬいぐるみ好きの人が見たら夢のような世界に足を踏み入れたと思うかもしれない。
その中で、私が見つめていたのは一匹の猫のぬいぐるみ。
実は以前にも一度このショップに来たことがあって、プレゼントを物色してる最中にこの子に出会ったのだ。
見た目何の変哲もない黒猫なのだが、なんとなくだけど私に似ているような気がして目が離せなかった。

一応言っておくが、別に私自身猫に目覚めたわけじゃない。
あくまで、纏っている雰囲気というか、オーラが似ているのだ。
どんなオーラだよって聞かれても困るけど…。
とにかくその子には運命的なものを感じて、迷うことなくそれに決定したのだ。

その時はお金の持ち合わせがなく、後で買いに来るつもりだったのは言うまでもないが、
あれよあれよのうちに日が経ち、まさかの前日になってしまった。
もちろん私としても、無くなる可能性を考慮して早めに買いに来るつもりだったのだが、
唯先輩へのもう一つのプレゼントで悶々としていたためにド忘れしていたのだ。
いや、忘れていたというか、すでに買った気になっていたというか。


「ま、気にしたってしょうがないよね」


過去のことはどうあれ、今こうして目の前に目当ての黒猫がいるのだから何の問題もない。
そう思って、私はその子を手にレジへと直行した。お金は十二分にあるから大丈夫。
一応、ぬいぐるみにくっついている値札を確認してみる。


「値段は…」


値札には5000円と振ってあった…ていうか高っ!?
5000円?うそ?1000円の間違いじゃなくて?


「ま、まぁ唯先輩へのプレゼントだから値段とか別にいいんだけど…」


それでも少し納得いかないものがあった。
まぁ大きさも中々だし、意外にしっかりした作りなのかも…と、そう思うことで納得することに成功。


レジでお金を払い、誕生日プレゼント用に綺麗に包装されたぬいぐるみ。


「唯先輩、喜んでくれるといいな…」


そんな想いとプレゼントを胸に抱きながら、私は店を後にした。



その帰り道――。
自宅への道のりをとぼとぼと歩きながら、周りの木々を一瞥してはハァっと感嘆の溜息を付いていた。
2週間前まではしっかりと葉をつけていた木々は、どれもこれも、はらはらと枯葉が空中を舞っていた。
地面に積もる赤や黄色の枯葉を見ていると、そろそろ秋も終わりかなって思う。
ぴゅーっと吹く北風や、葉のない木々を見ていると、いやでも冬の気配を感じた。
それにあと4日のすれば12月突入だ。
暦の上でも冬到来。秋という季節は完全に影を潜めるだろう。

ためしに、両手を顔に近づけて、ハァっと息を吐いてみた。
すると、途端に白い息が吐き出される。
手袋をしているから息の暖かさだとかは感じないが、
その白い息を見ていればどれくらい寒いかはありありと分かる。
やはり、この時期コートにマフラーに手袋は必需品だ。
なくてはとてもじゃないが外は歩けない。
文明の発達に感謝しなくちゃいけないなと思う。

ふと見上げた空。沈みゆく夕日を見つめた。
何気なく思い出されるのは、この2週間の生活のこと。


「楽しかったな…」


思わず呟いた素直な気持ち。思い返してみれば、本当に色んなことがあった。
一緒に夕飯の買出しに行ったり、一緒に家事をしたり、一緒にお風呂に入ったり、デートしたり。
中には私が暴走しかけてキスしそうになったり、おっぱい揉んだりとかもあったけど。
でもそれだって今ではいい思い出で、私の大切な宝物だった。
大事な大事な、唯先輩との――。


「……」


でも、それももう終わりなんだと思うと、少し目尻が熱くなる。
明日になれば両親も帰ってきて、唯先輩は当然のように平沢家へと戻ってしまう。
二人暮しの終わり。少し寂しいけど、それは仕方がないことだから。
私にできることといえば、笑顔でお礼を言って見送るくらいだ。
ずっと傍にいてくれてありがとう、って――。

それに、私が気にしなきゃいけない事は別にあった。
重要なのはむしろそっちだ。

唯先輩へのもう一つの誕生日プレゼント。

そろそろ私も覚悟を決めなきゃいけない時がきた。


『しっかり考えて、自分の気持ちを整理して、そして覚悟しなさい』


ムギ先輩にそう言われて、私は一晩ゆっくりと考えた。
だいぶ気持ちの整理もできたし、あとはもう実行に移すだけ。
確かに不安も残った。失敗したらどうしようって。それでも私は――。
応援してくれた憂や純、背中を押してくれたムギ先輩の想いに応えたいと思う。

そして何より、自分の気持ちから逃げたくはなかった。
私は唯先輩の事が好き。愛してる。心がそう叫んでる。
恥ずべきことなんて何もない。私はこの想いに誇りを持ってる。
ここで想いを伝えられないのなら、私は結局その程度だったってことだろう。
この先万が一にでもこの想いが成就したって、
きっとこの先に待ち構える困難になんて絶対に立ち向かえない気がするのだ。


「頑張ろう。負けるな、中野梓――」


そうやって自分自身を激励し、自分の世界から戻ってくる。
その瞬間、ハッとした。
目の前には見慣れた家がある。それは私の家だった。
どうやら私は、いつの間にか自宅の前に辿り着いていたみたい。
考え事をしながら歩いていたから、まるで気付かなかった。
もしこのまま考え事を続けていたら、通り過ぎていたかもしれない。
まったくもってやれやれだ。

とりあえず、私は自宅のドアを開け放ち、中へと入った。
外と中では温度差があり、肌寒かったはずが一瞬にしてポカポカと暖かくなる。
玄関で靴を脱ごうとしたその時、奥からパタパタとスリッパの音が響いた。

現在この家にいるのは唯先輩だけなので、間違いなく唯先輩だろう。
案の定、姿を現したのは唯先輩だった。
唯先輩は私の姿を確認するとパアっとひまわりが咲いたみたいな笑顔を浮かべた。
そんな笑顔を見せられては、ドキドキするなと言う方が無理だった。

唯先輩は私の傍まで寄ると、


「おかえりなさい、あずにゃん」


優しい声で挨拶を。


(おかえりか…)


一人だった頃はそう言ってくれる人なんていなかったな、とふと思う。
ただいまを言っても返ってくる返事なんてなかったから、いつの間にか言わなくなっていた。
しかし今は違った。今の私には唯先輩がいるから。
唯先輩が傍にいてくれれば、そんな当たり前の事だって当たり前のように出来てしまう。

これが最後になるであろう、挨拶。
私は心を込めて、


「ただいま、唯先輩」


笑顔と共に、挨拶を。



これを最後にしたくない。
終わりにしたくない。

――絶対に。

私は今この瞬間、覚悟を決めた――。



【あとがき】
ついにクライマックス。明日が最終日。唯先輩の誕生日です。
明日中に誕生日ssを上げられれば、間違いなく快挙達成です。
少しは自分のゆいあず愛を誇ってもいいよね?

それから最初に言っておきますが、ラストはR-18全開でいくつもりなので
閲覧の際はくれぐれも、くれぐれも!…大事なことなので2回(ry
気を付けていただけると幸いです。

[ 2010/11/26 21:09 ] 未分類 | TB(0) | CM(13)
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[ 2010/11/26 21:36 ] [ 編集 ]
「おかえりなさい」に胸が熱くなりました!

R-18…?それはもうドントコイデース!ウフッ!いいゆいあずw

それでは快挙目指して頑張って下さい!!
[ 2010/11/26 22:13 ] [ 編集 ]
なん…だと…
この2週間の集大成楽しみにしてます。

それと・・・
けいおんライブ2月20日に決定しましたね‼
受験なんて関係ねェ絶対に行きましょう‼
[ 2010/11/26 22:34 ] [ 編集 ]
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[ 2010/11/26 22:42 ] [ 編集 ]
プレゼントは黒猫のぬいぐるみなんですね!!
やっぱ梓は猫が一番合ってますね^^

ついに次がラストですね!!
R-18全開とは・・・めちゃくちゃ楽しみですww

もうあと1回で終わってしまうとは寂しいですけどラスト楽しみにしてます!!
[ 2010/11/26 22:52 ] [ 編集 ]
今日もSSの更新お疲れさまでした!金たろう様のSSは毎回ゆいあず愛に溢れてますよー(≧∇≦)きっとだからこそ、こんなにハートフルなSSになるんですね☆
いよいよ残すは明日のみですね。偉業達成まであと1日です♪
最後まで楽しみに読ませていただきます(>_<)

P.S. 放課後ライブのとけいモードで唯ちゃんの誕生日お祝いコメントを聞くのがちょっぴり楽しみだったりします(笑)あずにゃんの誕生日の時にもあったので♪
[ 2010/11/26 23:03 ] [ 編集 ]
うおおおお〜〜〜〜〜〜ついに明日クライマックス…………エンディングがみえた〜〜〜〜〜(*゜∀゜)=3ハァハァ
しかもRー18全力全開だと(*´Д`)ハァハァ
最高じゃないですか〜〜〜
明日が待ち遠しい……
[ 2010/11/26 23:20 ] [ 編集 ]
「おかえりなさい」 「ただいま」
・・・このやり取りいいですね。あったかあったかですよ。
寒い冬もバーニング☆

さてさて、今回も心温まる素敵なSSをありがとうございます!
はーとふるな気持ちになりつつ、読ませていただいております。

そんなゆいあずSSも明日で終わりなんですねぇ・・・。
楽しみな半面少し寂しいですね。

唯先輩とあずにゃんが奏でるふわふわ時間を楽しみにしつつコメントとさせていただきますw

偉業達成まであと一日です。頑張ってください!
[ 2010/11/26 23:31 ] [ 編集 ]
おお…ついに残り1日になりましたね…!時が経つのは速いなぁ、としみじみしてます。

というかラストはいきなりいちはち禁ですかwww楽しみです、最後まで頑張ってください!!
[ 2010/11/26 23:36 ] [ 編集 ]
っく〜〜〜〜
もう最終回ですか・・・・・・確かにいろいろありましたね・・・・・
なんだか、涙が出そうなんだけど・・・

が、ここで涙を流そうとした自分を押しのけてはいあがってきた欲望の塊の自分が金太郎さまのコメントで俺の体を支配しそうですwww

とま〜、R-18 という事でどちらが受けか攻めか楽しみですね・・・・・最終的には攻めx攻め 的な二人でお互いをきもt・・・・・orz

ムフフフフッフ
笑いが止まらな~~いww   ←もう欲望丸出しwww

とりま、がんばって下さいね〜
[ 2010/11/27 00:23 ] [ 編集 ]
お疲れ様です!

タイトルの(終)という文字をみてテンション下がった諭吉ですが、SS読んだら復活(笑)もうあずにゃんってば可愛すぎるー
しかも次回はえっちぃとかでもうワクワクとニヤニヤがとまらないです。楽しみで眠れなry

終わってしまうのは寂しいですね…
[ 2010/11/27 00:34 ] [ 編集 ]
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[ 2010/11/27 01:57 ] [ 編集 ]
梓の帰る場所はこれからもずっと唯の所なんでしょうね。「おかえりなさい」「ただいま」と言うやり取りに、改めてそんな気がしました。

さて、二人の同棲生活はあと一日で一旦終わりですね。この二週間ずっと唯梓を見守ってきて、正直寂しい気持ちが拭えません。

本当にこの二週間お疲れ様でした!そして明日(もう今日だけど)は唯の誕生日!ラスト1日!唯梓がハッピーエンドでないはずがない!!楽しみにしてますo(^-^)o
[ 2010/11/27 02:45 ] [ 編集 ]
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