とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『love your life ~AtoY~ #10』

ゆいあず誕生日記念!

※追記からどうぞ!




今日は比較的暖かったので、外へお散歩に出た。
日曜日の日中から家の中でゴロゴロするのも悪くないと言えば悪くないけど。
それでも高校生の若者が日長一日ぐーたらしているのも流石に不健康だろうと思って。
唯先輩のお誘いのもと、お弁当片手にピクニックに出かけたのだった。

行先は家から少し離れた場所にある大きな公園で、
休日になると家族連れや恋人などで賑わう場所になっている。
その場所に、私達は自転車で向かっていた。

ちゃりんちゃりん♪

自転車のベルの音が景気よく音を鳴らす。
一つの自転車を私が漕ぎ、荷台に唯先輩が腰かけている。
つまり二人乗りだった。


「唯先輩?大丈夫ですか?」
「うん!大丈夫だよ~♪」
「間違ってお弁当落とさないでくださいよー」
「いえっさー!」


唯先輩の手にはお弁当の入ったバスケットが握られていた。
バスケットの中身が何なのか私は知らない。
知らないけどもお弁当だということは分かっている。
遅めに起きた私が台所に踏み込んだ頃には、早起きしていた唯先輩が完成させていた。
唯先輩はピクニックに行く気満々で、意気揚々と私を誘ってきた。
私としても唯先輩と二人で出かけるのはやぶさかじゃなかったから。
だから快く承諾したのだった。

バスケットの中身、何が入っているのか今から楽しみだ。
あまり料理が得意でないと言っていた唯先輩手製のお弁当。


(えへへ…早くお昼にならないかなぁ)


私のためを思って作ってくれたと思えば顔がにやけてもしかたない。



それからさほど時間もかからず公園の入り口に到着。
自転車置き場に自転車を置いて、そこからは歩き。


「それじゃ行きましょうか」
「うん!あ、そうだあずにゃん」
「はい?なんですか?」


聞き返すと、唯先輩は無言で、すっと片手を差し出してくる。
私はその手と唯先輩の顔を交互に見た。
唯先輩が何を求めているのかよくわからない。

黙っていること数十秒。
痺れを切らせた唯先輩は、はぁっとため息をついて。
そして「やれやれ~」とワザとらしく首を横に振る。
それからジッと私の目を見つめて、


「手、つなご?あずにゃん」


首をちょっと傾げて、そんな事をのたまった。


「ふぅ…」


なるほどそう言う事かと私は瞬時に理解し、一息ついて。


「えええぇぇーーーー!!!」


とりあえず、叫んでおいた。


「いや、かな?」


私の反応を否定的なものと受けとったのか、唯先輩の表情が曇る。


「ち、違います!…その…手をつなぐなんて急にどうしたのかなって…」
「え?そりゃだって、せっかくのデートだし…」
「で、ででで、」
「大王?」
「ちゃうねん!ってそうじゃなくて!で、デートってなんですかぁぁ!」


デートと言うのは恋人同士の基本中の基本事項。
好き合ったもの同士がする、いわゆる一つの青春の甘酸っぱいひとコマ。
私達のような友達以上恋人未満、しかも女の子同士に当てはまるはずがない。


「まぁまぁ♪いいじゃんデートでも!」
「そ、そんな簡単な…」
「あずにゃんは私とデートするのいや?」
「え?そ、それは…い、いやじゃないです…」


むしろどんとこいって感じですけど…。


「じゃーいいよねー♪」


それは、見るもの全てを恋に落としそうな笑顔だった。
キュンっ…と胸が震え、とくんとくんと心臓が優しいビートを刻む。
そんなに嬉しそうに私とデートしたいなんて言われたら、


(期待しちゃうじゃないですか…)


唯先輩が私と同じ気持ちなんじゃないかって…。


「はい!あずにゃん」


笑顔のまま手を差し出してくる唯先輩。
私はしばらくその手を見つめてから、


「……」


無言のまま、そっと手を握った。
白くて、柔らかくて、とても温かいぬくもりがここにある。
自然と指を絡めるような握り方になった。
別に打ち合わせをしたわけじゃない。本当に、ごく自然に。
それはいわゆる一つの恋人繋ぎってやつだった。



手を繋ぎ、私達は公園を歩く。
ここの公園はそれなりに広く、日曜日ということもあって人も多かった。
一人で散歩をするもの、家族連れ、ジョギングしてる人もいる。
もちろん、私達のように手を繋いで雑談に夢中のカップルもちらほらと。


「今日は結構あったかいねぇ~」


唯先輩はそういうと空を見上げた。
照りつける太陽、雲一つない澄んだ青空。
確かに今日は肌寒さを感じず過ごしやすい。


「そうですね。外に出てきて正解だったかもしれません」
「でしょー♪」


しばらく歩き、木々に囲まれた小道に出る。
風に揺れる木々の隙間から、木漏れ日が差し込む。


「そろそろお昼にしましょうか?」


そう聞くと、唯先輩は静かに頷いた。


「そうだね、もういい時間だし」


時間を確認すると、そろそろ12時を回ろうとしていた。昼食にはちょうどいい時間だ。
小道を抜けるとちょっとした広場があり、私達は芝生の上にビニールシートを敷き、腰を下ろす。

さて、お待ちかねの昼食です。
私は唯先輩お手製のお弁当が楽しみで仕方なかった。
普段料理なんてしないのに、ピクニックのために頑張ってくれたのだろう。
その気持ちだけでも嬉しいというのに、今からその昼食を食べれるのだ。
これが楽しみでないわけがない。

唯先輩は手持ちのバスケットを私の前に置く。


「ど、どうぞ…」


唯先輩はめずらしく緊張した面持ちだった。


「その、あんまり上手じゃないけどね…」


不安げな声を聞きながら、バスケットの蓋に手をかける。
竹製のバスケットがミシリと小さく音を立て、開かれる。


「これは…おにぎり、ですか?」
「う、うん…形悪いけど…」


中に入っていたのはアルミホイルに包まれた三角形とは言い難い塊だった。
試しに一つ取って開けてみる。すると歪な形のおにぎりに黒い海苔がくっついていた。


「これ、唯先輩が作ったんですよね」
「え?う、うん、そうだよ」


お世辞にも形はよくないけど、でも。
唯先輩が私のために早起きしてこれを握っていたかと思うと、
ちょっと感動して、それに何より愛おしい気持ちでいっぱいになる。

ぱくりと一口食べてみる。塩味の効いた米が口の中に広がる。
中の具が食べかけのおにぎりから顔を覗かせていた。中身はおかか。


「美味しいじゃないですか、すっごく」


それは素直な感想だった。
本当に美味しいと思える一品で、それに歪な形が逆に手作り感があって好感が持てる。
唯先輩の一生懸命がいっぱい詰まったおにぎり。美味しくないわけがなかった。


「ほ、ホント?お世辞なんか言わなくてもいいんだよ?」
「お世辞なんて言えるほど私は器用じゃないんですよ。ホントに美味しいです」
「そ、そっか!よかったぁ~♪」


褒め言葉に喜ぶ唯先輩。
花が咲いたような、ひまわりみたいな眩しい笑顔。
正直、直視できない。それくらい魅力的だった。


「あ!お茶もあるんだよ、飲む?」
「は、はい。頂きます」


バスケットから取り出した水筒の蓋を外し、お茶をトクトクと注いでいく。
差し出されたお茶を手に取って、口を付ける。
熱過ぎず冷た過ぎないお茶が喉を潤した。


「たくさんあるからいっぱい食べてね、あずにゃん!」
「はい!唯先輩も一緒に食べましょう?」
「うん♪」


それから私達は、二人しておにぎりを食べながら雑談に花を咲かせた。
決して笑顔が絶えることはなく、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

今日もまた一つ、忘れられない思い出ができた。
貴女と過ごす大切な時間。きっとこれからも――。



【あとがき】
良く間に合ったなぁと思います。とりあえず何とか今日の分完了です。
日曜日ってことでデートに行かせてみました!
同棲期間中に一度はさせておきたいと思ってたんです。
友達以上恋人未満を続ける二人ですが、こんな初々しい関係も素晴らしいと思います。
ていうか大好物ですw






[ 2010/11/21 23:16 ] 未分類 | TB(0) | CM(12)
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[ 2010/11/21 23:37 ] [ 編集 ]
なんという愛妻弁当!
ほのぼのした感じがとっても良かったです!


DDD大王「わしもまぜるぞい!……ぐふぅッ!?」
※大王は尾行中の師匠により始末されましたとさw
[ 2010/11/22 00:08 ] [ 編集 ]
たまにはこういうのもいいですよね。
でも夜のイベントを全裸で待機してたら風邪ひきました(笑)
[ 2010/11/22 00:20 ] [ 編集 ]
ちょっwコメント吹いたwww

ピクニックいいですねぇ(´∀`*)
唯先輩今日はとても積極的であずにゃんも大満足です
これから先も唯先輩があずにゃんを引っ張っていけるといいですね(*^ー^)ノ
[ 2010/11/22 00:56 ] [ 編集 ]
やぁ、素敵な日曜日ですねぇ(*´∀`)

梓が唯との関係を、“友達以上恋人未満”と認識しているのがまた可愛らしいw

ちなみに二人乗りは、唯は両足を揃えて横向きに乗る雫乗りで「好きな人が、できました」状態ですよね?
[ 2010/11/22 01:41 ] [ 編集 ]
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[ 2010/11/22 02:06 ] [ 編集 ]
毎日本当にお疲れ様です><

こういうほのぼのしてるのもいいですよね〜^^
唯のお弁当を楽しみにしてる梓がとてもかわいかったです^^

唯のおかかおにぎり食べてみたいです^^
[ 2010/11/22 02:28 ] [ 編集 ]
ででで というところが、ヤバかったですね。うん
もし、牛乳飲んでいたら
「鼻から、ミルク♪」
でしたよwww
[ 2010/11/22 05:59 ] [ 編集 ]
ほのぼの系ですか。
朝から和ましていただきましたw
今日の夜も楽しみです(^O^)
[ 2010/11/22 07:01 ] [ 編集 ]
ほのぼの系は和むなぁ〜(´∀`*)

学校で疲れた後にゆいあず分を補給。やっぱこれだよね!(`・ω・´)
一気に疲れが吹っ飛ぶぜww
[ 2010/11/22 16:03 ] [ 編集 ]
毎日お疲れ様です!

いいですね〜友達以上ギリギリ恋人未満・・・!

嗚呼ほのぼの。

今日はいい夫婦の日・・・どんなのになるのか、今夜も期待です!けどくれぐれも、無理だけはなさらぬようにしてください!季節柄、風邪などひかれぬよう。
[ 2010/11/22 17:50 ] [ 編集 ]
今日も日本は平和です・・・
いやいや、いいですね!こういう初々しいのは。
読んでて心が温まります。おかかと並んで大好物ですw
まさに、はーとふるですね!

今日も・・・日付的には昨日ですが。。
お疲れ様です!
[ 2010/11/22 20:29 ] [ 編集 ]
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