とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『love your life ~AtoY~ #1』

ゆいあず誕生日記念!

※追記からどうぞ!

私、中野梓の朝は早い――。
私としても、もちろん時間ギリギリまで寝ていたいという気持ちはある。
しかし両親不在で、限定的とは言え一人暮らしなのだ。…今は二人暮らしだけど。
学校の支度やら朝食の準備やら、やることは山済み。悠長に寝てる暇はない。


「すぷゅ~…すー…ぴー…くー…」


なので当然これは私の寝息ではない。
目の前で幸せそうな顔で熟睡しているのは、私の一つ上の先輩、平沢唯。
何を間違ったのか分からないが、私は今この人と二人暮し…つまりは同棲、ゲフンゲフンっ!
と、とにかく唯先輩と二人暮しをしている。そこら辺の事情は前話参照です。


「やれやれ…いつになったら起きるんだこの人…」


常日頃から早起きを心がけている私には、唯先輩の生活スタイルは理解しがたいものがある。
学校に行く支度を済ませ、朝食の準備を済ませ、もうする事はないと思っていたけど、
まさかここに来て最後の大仕事。中野梓奮闘記の始まり始まり。
おねぼうさんの唯先輩を夢の世界からサルベージ。おーけー?


「ほら唯先輩!朝ですよ!起きてくださ~い!」


名前を呼びながら布団を揺さぶるが、まったく起きる気配がない。


「んむぅー…あと5分…」


なんてベタな寝言だ。
あまりにもベタすぎて、漫画家もベタ塗りを忘れそう。


「アホなこと言ってないで起きてくださいよー、学校遅刻しちゃいますよー?」
「んー…じゃー遅刻するー…」
「おいおい…」


ダメだ…ぜんぜん起きない。ていうか遅刻するってどんだけ?


「し、仕方ないなぁ…」


こうなったら奥の手だ。本当はこの手だけは使いたくなかったけど…。


「…お、起きないと…ちゅ、ちゅー…しちゃいますよ…?」


って!? な、何言ってんの私!! 奥の手ってそれか!?
いくらお約束だからってリアルでそんな事できるはずないでしょ!!


(き、聞かれちゃったかな…?)


言った後ではもう遅いが、そーっと唯先輩の様子を伺ってみる。


「…すぅ…すぅ…」


幸か不幸か、唯先輩の反応はない。相変わらずおねむである。ぐーすかぴーだ。
なんて幸せそうな寝顔だろう。写真に収めたい。


「……」


私は無言のまま、そのマシュマロのようなホッペをツンツンと突っついてみる。
「うみゅー」と言う可愛らしい反応が返ってきた。
しかし身じろぎするだけでまるで起きる気配がない。


「…ほ、ホントに…しちゃいますよ…?」


寝込みを襲うようで、正直言って気が引ける。


「い、いいんですか…? ホントに、ホントにしちゃいますよ…?」


でも…。


「おーい…聞こえてますかー…」


一度動き出したら止まらない。


「も、もしもーし…聞こえてたら返事してくださーい…」


止まれない。


「ゴクッ…し、知りませんからね…どうなっても…」


ごーごーまにあっく。やってやるです。


天使の寝顔で、く~っという可愛らしい寝息を立てている唯先輩。
顔の横にそっと手を付いて、自分の顔を、唇を、そっと近づけていく。


「ゆ、ゆい…せんぱぃ…」


ん~っと唇を尖らせながら近づく。唯先輩の暖かな吐息が顔に掛かる。
胸がドキドキして、顔が火照って、全身から汗が吹き出る。体が熱い。


(…あ、あと…ちょっと……ん?)


あと数センチというところでピタっと止まった。止められた。
何かおかしい。何やら視線を感じる。誰かが私の様子を伺っている。


(誰かに見られてる…?)


いや、そんなバカな。この家には私と唯先輩の二人きりのはずだ。


(いったい何者…?)


刺客か?
ムギ先輩か?
沢庵眉毛のお嬢様か?


(って!やばっ…!!)


視線の主も確かに気になった。気になったが…。
それ以上にヤバイ事態に陥っていることに気付いた。


(…く、唇が…触れそっ…!)


硬直しているからまったく動けないが、これは非常にヤバイ。
唯先輩の唇が、今にも触れそうで触れない距離にあったのだ。
1cmも無いんじゃないだろうかという距離だった。
少しでも体を揺らせば触れてしまいそうである。


(…ど、どーしよっ…!)


唯先輩の吐息が顔にかかってくすぐったい。
鼻腔をくすぐる甘い香りが私から冷静さを奪い去っていく。
艶のある瑞々しい唇が。
吐息を漏らし、物欲しげに半開きの唇が。

――――今、私の目の前にある。


「ごきゅっ…!」


思わず唾を飲み込んだ。

奪ってしまいたい。私の唇で汚してしまいたい。

一瞬、そんな衝動に駆られた。
しかし――。


(ダメっ…やめて私…!)


なけなしの理性を振り絞り、必死にブレーキを掛けた。
忘れそうになっていたが、さっき感じた視線の主を確認するのが先なのだ。


(それに…寝込みを襲うなんてやっぱりダメだよね…)


そんな事を思いながら、ようやく唯先輩の唇から顔を離す私。
ハァっと溜息をついて、仕方なしに視線を感じた方へと目を向ける。
するとそこには、犬のぬいぐるみである“ゆい”がいた。


「あ…な、なんだお前か…」


どうやら視線を感じたと思ったのは、この子の仕業だったらしい。
唯先輩に誕生日プレゼントとして貰った犬のぬいぐるみこと“ゆい”
枕元に鎮座するゆいが、つぶらな瞳で私をロックオンしていた。


「う…そ、そんなに見ないでよ…」


ただのぬいぐるみな筈なのに、この子に見つめられると何故か居た堪れない気持ちになる。
やはり“ゆい”と言う名前を付けたのは失敗だっただろうか?
何故か唯先輩に見つめられているような感じがして気が気じゃない。


「…」


もう完全に冷静さを取り戻した私は、内心溜息をついてベッドから身を離す。

ホント、朝っぱらからどうかしてる。これじゃ春先の発情期の猫と一緒じゃないか。
私は人間だ。猫じゃない。猫耳つけたってそれは変わらない。
まかり間違っても発情なんてしていない…はずです。


「ま、まったくもう! し、しかたないですね!」


相変わらず熟睡の唯先輩に指差しながら、大声を張り上げる。
この大声でも平然と寝ていられるのだから流石としか言いようがない。


「あ、あと5分だけですからね!5分したら問答無用で起こしますからね!覚悟しててくださいよ!」


そんなセリフを言い残し、脱兎の如く、そそくさと部屋から外へ出た。
ドキドキする心臓を、火照った顔を、まずはどうにかしなくちゃいけない。


「少し頭冷やさなくちゃ…」


まったく、これも全部可愛い顔して寝てる唯先輩が悪いんだ!
唯先輩のバカ!アホ!おたんこなすのとーへんぼく!!


「と、とりあえずトイレいこ…」






梓が出て行った後の部屋――。
そっと目を開けた唯は、枕元のゆいを指でツンツンと突っついた。


「…ちぇ…あとちょっとだったのに……あずにゃんの意気地なし…」


その呟きを聞いたものは、ゆい以外誰もいない。




【あとがき】
何となく同棲生活中の二人を書きたくて小ネタっぽいのを書いてみました。
前回とは打って変わってギャグテイスト~♪王道といえば王道の朝のひとコマってヤツですw
唯の誕生日まで日があるので、当然また何か書きます。その時はよろしくです♪
小ネタなので長さもまちまち。とっても短いのもありそうですが、お付き合いくださると嬉しいです!



[ 2010/11/12 20:59 ] 未分類 | TB(0) | CM(8)
いいねいいね〜
なんか金たろうさんのSSって目が勝手に先に先に行こうとするw
[ 2010/11/12 22:10 ] [ 編集 ]
朝からキスしたくなるとはあずにゃんは発情期ですね
まあ愛しの唯先輩が無防備にとなり寝てたら当然そうなりますけど
ぬいぐるみの後ろに師匠の姿が見えたのはきっと気のせいですね

しかしまさかの全ては孔明の罠
唯先輩は朝からあずにゃんの理性を破壊しようとしてたようです(`・ω・´)
へたれあずにゃんはトイレにこもっちゃったし……
いったいなにしにいったんでしょうかねヽ(゜▽、゜)ノ

王道こそ真理ですよ(`ω´)フンス
同棲生活の続き是非ともみたいです(´・ω・`)
[ 2010/11/12 22:17 ] [ 編集 ]
仕事が早いですね〜
師匠は実は透明にでもなれるのかな?
無想転生が出来るのなら不可能ではないはず。

唯誕ssも期待してます
[ 2010/11/12 23:30 ] [ 編集 ]
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[ 2010/11/13 00:02 ] [ 編集 ]
うわーー続きが気になるーーー!!

見ててキスするのか、しちゃうのかって本当にドキドキしました!!

師匠なら朝から梓の部屋に忍び込んでたりしてるかも知れないですねww

続き楽しみにしてます^^
[ 2010/11/13 00:14 ] [ 編集 ]
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[ 2010/11/13 00:32 ] [ 編集 ]
二人の同妻生活?……ゾクゾクするねェ〜

続編にもムラm…ゾクゾクしてますw
さぁ、検索を始めよう。キーワードは、“ゆいあず!”
[ 2010/11/13 03:29 ] [ 編集 ]
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[ 2010/11/13 10:01 ] [ 編集 ]
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