とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

唯梓SS 『 カッコユイ:急 ―最終兵器彼女― 前編 』

※追記からどうぞ!



約束の日――ていうか次の日なんだけど。
その日私は、寝起きから無駄にそわそわして落ち着きがなかった。
着替えのときは間違ってショーツを頭に被るし、靴下を履いたと思ったら表裏が逆だったり、失敗ばかりで嫌になる。
理由なんて考える必要もない。
昨日あった一本のメールのせいだ。
唯先輩のメールにあった「大切な話」とやらが気になって気になって仕方がなかったから。
ていうか気にしすぎだよ、私。
パンツ頭に被るってどんだけ?

とにかく、昨日のメールのおかげで昨日はろくに眠れなかった。
その…自慰行為を途中で中断されたイライラがあったていうのもあるけど…。
でも、行為を中断したのが唯先輩とあっては文句も言えなくなってしまう。
…唯先輩のこと考えてしてたからね…オナn(ry

げふんげふんっ!

まあとにかくそのせいで、眠りについたのが朝方になってしまった。
寝たという感覚も薄くて、完全に寝不足です。
思いっきり目がショボショボします…。

それでもこの私、中野梓は優等生で通っている女子高生。
学校を休むわけにもいかず、眠い目を擦り、だるい身体に鞭打って学校にいった。
サボるなんてもってのほかだし、それに唯先輩との約束もあるのだから絶対に休むわけにはいかない。


そして学校に到着し、教室に入って席についてすぐのことだった。


「…梓ちゃん…おはよう…」
「あ、おはよう憂」

私に気付いた憂が朝の挨拶をしてきた。
でもその声にはいつもの元気がない。

(どうしたのかな…?)

気になって、憂の様子を観察する。
よく見ると、目の下に大きなクマが出来ていているのを見つけた。
もしかして夜更かしでもしたのかな。

「大丈夫? 何だか元気ない見たいだけど…それに目の下クマ出来てるよ? 寝不足?」
「えーと…ちょっと、ね…」

やっぱり思ったとおり寝不足らしい。
理由を聞いてみれば「お祈りしてたの」と意味の分からない返事が返ってきた。
お祈りって何?一体何に祈ってたの?

「でも、梓ちゃんも何だか眠そうだよ? どうかしたの?」
「へっ…あーその…私もちょっと夜更かししちゃって…ね」

あなたのお姉ちゃんのせいだよ、とはさすがに言えない。

「そっか…ダメだよーちゃんと寝ないと…夜更かしは美容の大敵なんだから…」

それを憂が言うのか!…とちょっと突っ込みを入れたくなった。
でも憂の様子は冗談抜きに辛そうだから、止めておく。

「じゃあ、梓ちゃん…またね…」
「あ、うん…」

ふらふらとした足取りで、自分の席に戻っていく憂。
うーん…ちょっと心配。
昨日までは全然元気だったのに、一夜にしてこの変わりよう。
気にするなという方がムリだ。

「あ、そうだ梓ちゃん…」
「え、な、何?」

戻り際、憂は何かを思い出したように振り向いた。
何か言い残したことがあるらしい。

「あのね…梓ちゃん…」
「う、うん…」

憂は相変わらず顔面蒼白で、虚ろな目をしてる。
正直、見ているこっちが元気をなくしそうだ。

「…強く生きてね…。大丈夫…梓ちゃんなら絶対大丈夫だよ…頑張って…」
「え…?」

憂は最後の力を振り絞るようにしてそう言うと、今度こそ自分の席に戻っていった。
後に残された私は、その言葉の意味が全然理解できていなかった。

強く生きて?
絶対大丈夫?
頑張って?


(何それ…?)

 
本当に、一体全体なんだって言うんだだろう。
憂の様子も気になるけど、それ以上にその言葉の意味を考えてしまう。

その言葉はまるで、これから戦場に赴く友にかける激励の言葉みたいで。
切羽詰ってる感じで、今にも泣き出しそうな、そんな様子だった。
まるで戦死が100%確定しているみたい。
行ったら二度と帰ってこれないって、そう言っている感じにも聞こえる。

(もしかして…私に何かよくないことが起きるとか…?)

いやいやまさか…そんなはず…いや…でも…。

と、その言葉の意味をボーっと考えていると、ふいに背後から肩をポンと叩かれた。

「おっす梓、おはよ!」
「あ、おはよう…純」

そう元気に挨拶してきたのは、憂と同じくして親友と呼べるクラスメイト、鈴木純だった。
純は背後から私の前に回りこむと、机に両手を付いて私の顔を覗き込んでくる。

「なんだー? 朝から元気ないなー。もしかして女の子の日とか?」

純は私の様子に怪訝そうな顔で尋ねてきた。
いちおう心配はしてくれてるみたい。
その瞳には心配の色が見える。

「違うよ。ただちょっと考え事してただけ」
「ふーん、そうなんだ…。あっ、そうだ。ねーねーちょっと聞いてよ!」

私の返答にちょっと納得のいっていない顔をしていたが、途端にパッと表情を切り替えて、思い出したように声を上げる。
その声色から察するに、何か面白いものを見つけたらしい。

「さっき3年生のクラスの方に行ってたんだけど…」
「え、何で?」
「ジャズ研の先輩に用事があったの。それでね、用事が終わって帰ろうとしたらさ、別のクラスの教室の前で1年生とか2年生が群がってたんだよ。確か3年2組だったかな? そのクラス」
「ふーん。それでそれで?」

3年2組っていうと、唯先輩たちのクラスだね。
あそこに下級生の目を引くようなものなんてあったっけ?
もしかして澪ちゃんファンクラブの会員とか?

「えーと、近くにいた1年生に聞いてみたらさ、なんでもカッコいい先輩が転校してきたとかなんとか、そんな噂で盛り上がってたんだ」
「へーカッコいい先輩ねぇ」
「まーホントかどうか分かんないんだけどね」

3年生っていうこの時期に転校してくるなんて、よっぽどの事情があるのかも。

「人だかりがすごくてその人の顔までは見えなかったんだぁ。その1年生が言うには、すっごくカッコいいらしいよ。澪先輩と比べても引けを取らないとかなんとか」
「うそっ」

純の言葉に、思わず驚きの声を上げてしまった。
正直、それには素直にビックリした。
あの澪先輩に引けを取らないってことは相当カッコいいってことだもの。
そんなにカッコいい人が転校してきたなら、これは相当荒れるかもしれない。
うちは女子高なだけに、そういう話題は喉から手が出るほど好きだろうし、騒ぎになるのも無理はない。
澪先輩みたいにファンクラブなんか出来ちゃったりして。

(ま、さすがに唯先輩ではないよね。あの人はカッコいいとは真逆の人だし)

ふと唯先輩のことが頭に浮かんだので、頭を振った。
唯先輩が分類されるのは「かわいい」というカテゴリーだから。
私としては、あの人の可愛さに敵うものなんて、この世のどこにもないと思っている。
澪先輩のカッコよさだって、唯先輩のかわいさの前では霞んで見える。
唯先輩には是非とも「かわゆい」の称号を与えたい。

ま、惚れた弱みっていうのもあるけどね。
それに好きな人補正もかかってるから。
だから、他の誰よりも可愛く見えてしまうのだ。

「ちょっと気になるなぁ…見に行ってみようかな」

それでも、そのカッコいい先輩とやらがちょっと気になってしまうのは、乙女の性というものだろう。
私だって一人の女の子、カッコいい人に憧れる気持ちというものは多少なり持ち合わせてる。
あくまで憧れるだけで、惚れるかどうかといえばまた話が違うんだけど。
それは唯先輩への想いが証明している。

「うーん、私も見たいんだけどねー。ていうか、そろそろHR始まるよ?」
「あ、そっか…じゃあ仕方ないか」

時計を見れば、HRまであと5分も無かった。
これじゃあ3年生の教室に行って戻ってくるだけで時間オーバーだ。
これはまた別の機会に持ち越すしかないみたい。

「ま、今度また見に行こーよ」
「そうだね」
「そんじゃ梓、またね」
「あ、うん」

私たちは一言二言挨拶を交わして、純は自分の席へと戻っていった。

「ふぅ……ん?」

一人になった私は、目を閉じて一息つく。
ふと、頭の中に何かが引っかかった。

(あれ? 何か忘れてるような…)

何だっけ?

「あっ」

そうだ、唯先輩との約束。
さっきまでそれで悩んでたのに、話に夢中で忘れてた。

「ど、どうしよ…」

私は瞬時に頭を切り替え、カッコいい先輩とやらの話題を頭の外に放り出す。
もうあと数時間で、唯先輩との約束の時間がやってくるんだ。
よく考えたら、私には憂を気遣っている余裕も、そのカッコいい先輩のことを考えてる暇もなかった。

「あと…4時間か…。大丈夫…何もない…何もないから…。そ、それに…勝負パンツだって穿いてきたし…何があっても…」

そわそわしながら、あれやこれやブツブツ呟いていると

――キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン…

ちょうど朝のHR開始の鐘がなり、ほどなくして担任の先生が教室に入ってくる。
先生が出席をとっていくなか、私は心ここに在らずで、唯先輩との約束に頭を悩ませていた。
それが唯先輩との約束の時間まで続いたのは言うまでもない。







時間は否応なく過ぎていくものだ。
今はもう4時間目が終わり、お昼休みに突入していた。
刻一刻と、唯先輩との約束の時間が近づくにつれて、胸の動機が激しくなり、息が詰まる。
その緊張からか、授業の内容はまったくと言っていいほど頭に入っていない。
ボーっとしていて先生に注意されてしまったほどだ。
もちろんノートなんて取っているはずもない。

でももう、悩んでいる暇はなかった。
運命の邂逅は間近に迫っていたから。


私は今、唯先輩との約束を果たすために音楽室に足を向けていた。
相変わらず、胸の動悸は激しい。
胸に手を置いてみれば、まるで持久走を終えた後みたいにバクバクなっている。
正直、こういう緊張感はあまり好きになれない。

「早く…行かないと…」

歩きながら、私はボソッと呟く。
時間はすでにお昼休みに入って10分以上が経過していた。
4時間目の授業が予定より少し長引いてしまったのだ。
何せ4時間目は体育で、使用した道具の後片付けに結構時間がかかってしまったから。
しかもそのあと更衣室に行って着替えをしたのだから、さらに時間オーバー。
授業なのだから、それについて文句を言っても仕方がないけど、おかげで先輩との約束の時間に遅れてしまった。

「…時間は指定してなかったから大丈夫だよね…」

とりあえず、自分の都合のいいように、言い訳してみる。
昨日のメールではお昼休みに来て欲しいと書いてあっただけで、時間までは指定していなかったのを思い出したから。

(でも…)

やっぱり、そんなものは何の気休めにもならない。
唯先輩がすでに待っている、という可能性に変わりはない。
それに私の場合、真面目な性格が災いしてか、人を待たせること事体、あまり好きではない。
よほどの理由がないかぎりは。

(とりあえず急がないと…)

待っているなら待っているで、これ以上待たせたくない。
かりにまだ来ていなくても、それはそれで問題はないし。

そう思って、私は少し早歩きで廊下を歩き始める。
早歩きといっても、走らない程度の早歩きだ。
人によっては、廊下を走っているように見えなくもない。
何せ、私の感覚だから。

「いちおう…お弁当持ってきたけど大丈夫だよね…」

歩きながら私は、手に持った手提げ袋に目を向ける。
お昼休みにお話だから、一応お弁当も持ってきた。
もしかしたら、話が終わったら唯先輩と一緒にお弁当食べられるかもしれないし。

「えへへ…唯先輩とお弁当かぁ…」

その光景を思い浮かべて、私は思わずにやけてしまった。
周りに人がいないのが唯一の救い。
もしこんなニヤケ面を人に見られたら絶対おかしな人と思われる。

(よく考えたら…唯先輩とお昼なんて初めてだもんね…)

そういえば、先輩とお昼を一緒に過ごしたことは今まで一度もなかった気がする。
まぁ私が2年生で唯先輩が3年生だから、一緒になる機会も無いんだけど。
てことは、今日という日は、先輩とお昼を共に出来るチャンスなのではないだろうか。

「まぁ…その前に“大切な話”だけどね…」

と、その言葉を口にしたその時――私は見慣れた階段の前にいた。
この1年、毎日のようにのぼっている音楽室前の階段だ。
これをのぼりきれば、その先には唯先輩が待っている…はず。

「よし…」

ゴクリ、と唾を飲み込んで、ゆっくりと、でもしっかりとした足取りで階段をのぼっていく。
いつもは10秒とせずにのぼりきれるはずの階段。
でも、このときは1分にも5分にも長く感じた。
もちろん錯覚だということは分かってるけど。

階段をのぼり終え、ついに運命の扉の前に立った。
これを開いたら、もう後戻りはできない。
私は扉を見据える。
そして胸に手を置いて、大きく深呼吸をした。

「すぅ~はぁ~…すぅ~はぁ~…」

緊張感のようなものは相変わらず消えないけど、胸の動悸は少しはおさまり、落ち着きを取り戻す。
それから「よしっ」と気合を入れて、パンっという軽快な音を立てて自分の頬を叩いた。

「いくよ…」

ドアノブに力を入れ、ゆっくりと押していく。
キィ~っという軋んだような、小さな音を立てて扉が開かれた。

その先で私を待っていたのは、一人の女子生徒だった。

その人は私に背中を向けながら、窓の外に目を向けている。
物音をあまり立てずに入ったせいか、その女子生徒は未だに私が入ったことには気付いていないようだった。

(やっぱり来てたんだ…って、あれ…?)

その人の後姿を見て、ふいに違和感を感じた。
最初は唯先輩だと思ったんだけど、何か違う…。
その人の後姿は見慣れた唯先輩のものとは違う。
纏っている雰囲気も、やっぱりどこか唯先輩とは違うように感じる。

(誰だろう…?)

気になったけど、でももしかしたら音楽室に何か用事のある生徒なのかもしれない。
その可能性が一番高いはずなんだけど。

(でも…)

どうしてだろう…何か、違う気がする。
どうしてそう思ったのかは分からないけど。
ただ何となく、その人の後姿が語るのだ。
その人も何か大切な用があって、この場所にいるのではないか。
誰かを待っているんじゃないかって。

「あ、あの…」

私は、恐る恐るその女子生徒に声をかける。
とりあえず私はその人と話しをすることにした。
というか、話さないと始まらない気がする。

その呼びかけに、その人の身体が一瞬ピクンと反応した。
ゆっくりとこっちに振り向く女子生徒。
その人の顔が徐々に露わになっていくにつれて、私の目は大きく開かれていく。
今、私の心を支配しているのは、単純な驚きだった。

何故なら…

(っ…か、カッコいい人だなぁ…)

その人はとても綺麗でカッコよくて、見ているだけでドキドキしそうな容姿をしていた。
現に、私の心臓はドキドキと高鳴り始めている。

(な、何でドキドキしてんの私…)

自分でも何故ドキドキするのか理解できなかった。
まさかこの人に一目惚れしちゃったとか?
いやいやまさか。私は唯先輩一筋だもん。
きっと、この人の纏う雰囲気に呑まれてしまっただけだ。
そうだ、そうに違いない。

ちょっと言い訳くさいけど、気にしない。
気にしたら負けのような気がする。

(にしても…こんな人ウチの学校にいたんだ…)

ふと疑問に思う。
これだけの容姿をしているなら、もっと騒ぎになってもいいと思うのが普通。
特に桜高は女子高なのだから、カッコいい先輩がいたりすると結構騒ぎになるのだ。
中にはファンクラブが出来る人だっている。澪先輩だってそうだし。
でも、そんな話は一度も聞いたことがなかった。

(あ、そう言えば…確か今朝、純が…)

そこでようやく私は、今朝純との会話で話題にあがった「カッコいい先輩」の話を思い出す。
見ればその人のタイは青色で、一年上の学年だということが分かる。
てことは、この人が今話題になっている転校生ってことになるのではないだろうか。

(まさかこんなにカッコいい人だったなんて…正直反則レベルだよ…)

その人はとても人目を引く容姿をしている。
ストレートにされた茶色の髪は、肩まで届くくらいの長さで。
その髪の毛に片目が隠れているせいか、実に妖しい雰囲気を醸し出している。

ふいにその人が、優しくニッコリと微笑んだ。

「っ!」

――ドキンっ!

その優しい笑顔を見た瞬間、私の心臓が大きく跳ねた。顔も熱を持ち火照っていく。
私は「あわわ」と、慌ててその人から顔を逸らす。正直、直視できない。
こんな笑顔向けられたら誰だって目を逸らすよ。

(な、何ドキドキしてんの私!…私には唯先輩が――って、あれ?)

またも私は、違和感を感じた。
何だろう、このモヤモヤした感じ。
さっき感じた違和感とはまた違う。
私、この笑顔を前にどこかで…。
いや違う、この笑顔はいつも見ているあの人の――。

気になった私は、もう一度その人の顔を見つめた。
もちろん直視はしないで横目で、チラッと。

(…似てる…)

そう、その先輩は、よく見れば唯先輩に似ていた。
いや似てるなんてものじゃない、瓜二つだ。
確かに髪型は違くて、いつものふわふわとした雰囲気ではないけど。

(でも…やっぱり似てる…)

もしかして双子だろうか、と思ったけどその考えは却下した。
そんな話は聞いた事がないし。
それに唯先輩は憂と二人姉妹のはずだ。

(じゃあ…この人はいったい…もしかして唯先輩の生き別れのお姉さんとか?…いやいやまさか…そんなドラマみたいな展開あるわけ…)

そんな事を考えていると、ふいにその人が口を開いた。

「来てくれてありがとね…“あずにゃん”」
「えっ…!」

その言葉に、私は驚きの声を上げ、大きく目を見開く。

――あず、にゃん…?

何で?
どうして初対面の人にそのあだ名で呼ばれるの?
その名前で呼ぶのは唯先輩だけ。
その名前で呼んでいいのは唯先輩だけ。
なのに、どうして――

と、そこまで考えて私はある一つの答えに行き着いた。

(え…え?…うそ…も、もしかして…そんな…)

そんなバカな話があっていいのか?
この人が――。

「どうしたの、あずにゃん?」

その人は、反応せずに固まったままの私に、不思議そうな顔を見せると、もう一度そのあだ名を呼んだ。
その瞬間確信する。それだけで、私は自分の考えが間違っていないことを理解する。
よく聞けば、その人の声は私のよく知っている人の声だった。
忘れようにも忘れられないその声で、私を“あずにゃん”と呼ぶのは、この世界にただ一人しかいない。

(間違いない…)

私は恐る恐るその人が生まれ持った名前を口にする。



―続く―
[ 2010/06/19 21:57 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。