とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『カッコユイ:破 ―カッコユイ爆誕―』

※2期ED唯ネタ

※追記からどうぞ!


その日の夜――。


「はぁ~~」


夕食が終わった後、リビングのテーブルでお茶を飲んでいた私は、放課後の事を思い出して盛大な溜息をついた。
とりあえず告白出来なかった自分のヘタレ具合は隅に置いています。
別にこれから先、告白しないってわけじゃないし。
それにまだ時間はあるのだから、焦らなくてもいいと思うし。
…まぁ相変わらず先延ばしにしてる事に変わりはないんだけど。

で、私が溜息をついていた理由なんだけど。
その告白の件とはまた別の事で悩んでいたからなの。
その悩み事って言うのは、私が一番初めに考え出したことだった。

そう――あずにゃんを素直にさせる方法だ。


だってねー…。


「今のままじゃ、スキンシップだってろくに出来ないしねー…」


それにはやっぱり、あずにゃんに素直になってもらうしかないと思うんだよね。
その方法を今考えてるんだけど…。これが中々いい方法が思いつかなくて困ってる。


「どうかしたの、お姉ちゃん?」

「んー、ちょっとねー」


お盆に新しいお茶の入った急須を載せてテーブルについた憂は、うーん、と唸る私の様子に不思議そうな顔をした。


「何か悩み事? よかったら私が相談にのるよ?」


さすがに付き合いが長いだけあって、私が何かに悩んでいるって事がすぐに分かってしまったみたい。
まぁ特に隠すようなことでもないから、言ってもいいんだけどね。
それに、私じゃもうお手上げかも。


「ねー憂。あずにゃんってツンツンしすぎだと思わない?」

「へ? 梓ちゃんがツンツン? それってどういう…」


頭に疑問符を浮かべながら、憂は聞き返してきた。


「えーとね…」

「うん?」


まぁ、何の脈略もなく「あずにゃんツンツン」なんて言ったところで、理解しろって方が無理だ。
いくら憂でも、それで察しろって方が難しいよね。


「あのね、私ってよくあずにゃんに抱きつくじゃん?」

「うん。そうだね」


私の言葉に憂はコクコクと頷く。


「でね。そのスキンシップも、もう1年くらいず~っとしてるのに、一向にあずにゃん懐いてくれないんだよ」


きっと普通のネコちゃんなら、ゴロゴロ喉を鳴らして懐いてくれるはず。
これでも動物には結構懐かれる体質なんだよ、私。
それなのにあずにゃんは、ネコパンチの如く言葉の嵐を巻き起こす。
付け入る隙なさ過ぎだよ。


「えーと…よく分かんないんだけど…。つまり、お姉ちゃんの悩み事は梓ちゃんの事で、その悩みって言うのが素直じゃない梓ちゃんを素直にさせたい、って事でいいのかな?」

「おお! まさにその通りだよ憂! すごいね!」

「えへへ、そっかな?」


褒められて嬉しいのか、頭をポリポリと掻きながら照れる憂。

あの意味不明な台詞だけで、暗号解読みたいに答えに辿り着くなんて、さすが憂、探偵みたい。
ていうか、もしかして私が分かりやすすぎるだけ?
でもよかった。説明の手間が省けたし。


「で、あずにゃんの事なんだけど。どうやったら素直になってくれると思う?」

「うーん…よく考えたら梓ちゃんって結構素直だと思うよ? 普段の生活見ててもそう思うし」

「えーそっかなぁ…」


どうやら、憂の目から見たあずにゃんは素直な女の子らしい。
きっと他のクラスメイトにもそう見えているんだろう。
でも私にはそう見えないから悩んでるんだよ。


「私に対しては全然素直じゃないよ? 抱きついたらすぐ離れて~とか、いい加減にして~とか言うし」

「あはは、それは相手がお姉ちゃんだからだよぉ~」

「へ? 何で?」


どうして私だと素直になれないの?
意味分からないよ。


「あっ、ううん何でもないよ、うん。気にしないで」

「え?…う、うん」


何か誤魔化されたような気がしたけど…まあいいか。
それよりも今は作戦を考えないと。


「軽音部でもね、澪ちゃんには結構懐いてるんだよ? たぶん一番懐いてるかも」

「あー確かにそれはあるかも。梓ちゃんって澪さんに憧れてるもん。カッコいいしね。それに、お姉ちゃんにするなら澪先輩だーって前に言ってたし」

「…うん」


確かに憂の言うとおり、あずにゃんは澪ちゃんに憧れに似た感情を抱いている。
私だって澪ちゃんには今まで何度も助けられてきたから分かる。
憧れって言ったら、私だって澪ちゃんに憧れてるよ。
私も澪ちゃんみたいになれたらなーって。

でもお姉ちゃんにしたいって言うのは初耳かも。


「やっぱりカッコよくなくっちゃダメなのかなぁ…」


ボソッと、私は今思っていることを呟いた。
考えなかったわけじゃないけど、私に今一番必要なのは「カッコよさ」なのかもしれない。
それは見た目だけじゃなくて、文武両道に。


(でも…)


無理だよねぇ…私には。
文武両道なんて、まず私には無理だ。
スポーツは苦手だし、勉強なんて英文見てるだけで頭がくらくらしちゃうもん。

見た目だけでもって思うけど、それも私には無理があると思う。
澪ちゃんみたいに背が高いわけでもないし、真っ黒で長い髪も持ってない。
私がカッコよくなるなんて、最初から無理なんだよね。


(はぁ~…)


私は心の中で溜息をつく。
仕方ない。どう考えたって無いもの強請りだし。


「…カッコよくかぁ…お姉ちゃんが…んー…」


私はすでに諦めモードだったけど、憂はまだ考え込んでいた。
うーん、と腕を組みながら真剣に悩んでくれている。
何だか悪い気がしてきたと思い始めて、「もういいよ」と言おうとしたその時
憂の頭に電球がピコーンと閃いた…ように見えた。


「そうだ! いい方法があるよ、お姉ちゃん」


両手を胸の前でポンッと合わせて、憂はそう言った。
その表情には明らかな自信のようなものが見て取れる。


「えっ! な、なになに?」


私も慌てて食い付く。


「ようは梓ちゃんをお姉ちゃんにメロメロに出来ればいいんでしょ?」

「えーっと…まぁ間違ってはいないかなぁ」


素直にさせるってことはすなわち、あずにゃんを私に惚れさせるって事だよね。
それに、これから愛の告白だってしなきゃいけないし。
それの返事だって、いい返事じゃなきゃ意味ないし。
その点では憂の言っている事は随分と的を得ている。
あずにゃんを私に惚れさせれば、あずにゃんは私に懐いてくれるし、もちろん告白だってうまく行く。
一石二鳥だよ。でも…。


「私に…あずにゃんをメロメロに出来るの?」


これが一番の問題だと思うんだよね。
あずにゃんが私を好きになるんて、そんな事…。
ムギちゃんの眉毛が細くなるくらいありえない気がする…。

しかし、憂はそうは思ってないみたいで、相変わらずの自信満々の笑顔だった。


「大丈夫、私にまかせて。私がお姉ちゃんに魔法を掛けてあげるから」

「ええっ!」


そ、そんな!憂って魔法使いだったの!?
十数年一緒にいるけど、全然気付かなかったよ。
シンデレラもビックリだ!


「もちろん私は魔法使いじゃないからね?」

「そ、そーなんだ」


心読まないでよ、憂。
でもそうか…魔法使いじゃないんだ。
ちょっと安心。


「じゃーいったいどうするの? 何かすることあるの?」


私の質問に、憂は笑顔でコクンと頷いた。


「うん。ちょっとだけね。今持ってくるからちょっと待ってて、お姉ちゃん」


憂はそう言うと、すっくと立ち上がり自室の方へとパタパタと駆けていった。
私はただ、憂の駆けていった方向をぽかーんっとした表情で見つめているだけだった。


「いったい、何があるのかな?」


その時の私にはまだ、これから何が起きるのか全然分かっていなかった。







それからほどなくして憂はリビングに戻ってきた。
よく見ると、その手には何かが握られている。
形は円筒状。何かを挟むような構造になっている。
しかも電源のコードがついてるって事は電化製品?


「憂、それなーに?」

「これ? これはねー“ヘアアイロン”っていうんだよ」


私の質問に、憂はその電化製品をテーブルに置いてそう言った。
そのヘアアイロンとか言うものと、憂の顔を交互に見つめながら、私は憂に聞く。


「ヘアアイロンってなぁに? 髪の毛何かするの?」


ヘアって言うくらいだし、髪の毛をどうにかするものだよね。


「うんそうだよ」

「おお! 正解!」


どうやら私の思った通り、髪の毛に使うものみたい。それと後はアイロンか…。
アイロンっていうくらいだから温めるものだと思うんだけど、ドライヤーとは違うのかな?
私は使ったことがないからよく分からないし、見るのも初めて。ちょっと面白そうかも。


「で!で!それってどうやって使うの?」

「ふふ♪ 物は試しだからちょっとやってみようか? じゃあお姉ちゃん、ちょっと準備するから待っててね」

「うん!」


とりあえず憂に任せてみよう。
憂が何か秘策を思いついたのなら、それに賭けてみたいし。
どうせ私じゃ何にも思いつかないもんね。

でも、ちょっと気になることが一つ。


「ねぇ憂?」

「んーなぁに? お姉ちゃん」

「結局さー、これから憂は何しようとしてるの?」


ヘアアイロンの電源コードをコンセントに挿して準備を始めている憂に、私は聞いた。
髪をどうにかしようとしてるのだから、何となく思いつくのは髪型を変えること。
でも、髪型変えたくらいであずにゃんがメロメロになるとは思えなかった。


「うん。これでお姉ちゃんの髪型をちょっと弄ろうと思ってね」


どうやら私の予想は当たったみたい。


「そうなんだ。でもさー、髪型変えたくらいであずにゃんがメロメロになるとは思えないよ? それにそんなんでカッコよくなれるの?」

「お姉ちゃん。女の子ってね、髪型一つでずいぶん雰囲気変わるんだよ? 可愛くもなるし、カッコよくもなるの。髪は女の命っていうでしょ?」

「な、なるほど…」


言われてみれば確かにそうだ。

『髪は女の命』

そう言われるとかなり説得力がある。
憂の話だから説得力があるのかもしれないけど。

女の子って髪が長いか短いかでも全然違う。
他にも結んでるのとか、パーマがかかってたりとか、そう言うのでも随分印象が違ってくる。
かくいうあずにゃんもその一人。
あずにゃんも今はツインテールだけど、髪を下ろすと何となく大人っぽくなるんだよね。


(それ見て、ちょっとドキっとしたことあるしね…)


他にもりっちゃんなんかもそうだよね。りっちゃんがヘアバンド取ると、まるで別人だもん。
りっちゃん自身はその髪型を「おかしーし」とか言ってたけど、全然おかしくなかった。
思わず「おかしくねーし!」と言いたくなったくらいです。


そんな事を考えながら待っていると、憂はヘアアイロンの温度を確かめ「よしっ」と言った。
どうやら準備が完了したみたい。


「うん、これでいいかな。それじゃあお姉ちゃん?」

「おっけー」


返事をして、私は憂の前に座った。
一応ヘアピンは外しておく。きっと邪魔になるだろうしね。
テーブルには鏡が置かれていて、前に座った私の顔がよく見える。
この髪型がいったいどんな変身を遂げるのか、今からワクワクが止まりません。


「それじゃあいくよ? お姉ちゃん」

「ふんすっ」


気合は十分。煮るなり焼くなり好きにしてください!

憂は私の髪をアイロンで挟み、すーっと撫でるようにゆっくりと下に下ろす。
すると、私のふわふわとした髪がすとーんっと真っ直ぐになった。


「わわっ、すごい! これすごいね憂!」


その魔法のような光景に私は思わずはしゃいでしまった。


「そうでしょー。ヘアアイロンってね、髪を挟んで熱を加えるとストレートにできるんだよ。もちろん使い方で他にも色んな髪型に出来るんだけどね」

「へー! すごいんだね!」


すごい道具なんだね、ヘアアイロンって。
これが文明の利器ってヤツなのかな。


「ほら、お姉ちゃんの髪質ってなんて言うか、ふわふわしてるでしょ? だからこうしてアイロンでストレートにして見ようかと思って。お姉ちゃんって見た目はとっても可愛いんだから、髪をストレートにしただけでも印象変わると思うんだ」

「ストレートっていうと、澪ちゃんみたいな真っ直ぐ?」

「そうそう! 澪さんみたいに髪は長くないけど…まぁそれは仕方ないし。それに髪の長さはあまり関係ないしね」

「へぇー。なんか、何とかなるような気がしてきたよ! 憂、続きして続き!」

「ふふ、はいはい♪」


私が澪ちゃんみたいになれるのか~。
あんな風にカッコよくなれるなら、あずにゃんも少しくらいは私の事――。


(ううん!ダメダメ!)


少しじゃダメだよね。
こうなったらやれるとこまでやってやります。
それこそ本当にメロメロにさせちゃうくらいね。
告白の返事だって、二つ返事でOK貰っちゃんだから。
気合を入れろ、平沢唯!


「ふんすっ! やる気出てきたぞー!」

「ふふ♪ お姉ちゃんたら」


おー、と気合よく腕を振り上げる私に、憂は笑顔を見せる。
それでも手は止めず、私の髪にしっかりとアイロンを掛けていく。
見る見るうちに髪が真っ直ぐになっていく。
その様子を鏡の前で見つめながら、私は逸る気持ちで明日に想いを馳せた。









どうも平沢憂です。
突然ですが、私は人の踏み入れてはいけない領域に足を突っ込んでしまったのかもしれません。


「憂? どうしたの?」


目の前にはお姉ちゃん“だった”人。キョトンとした顔で私を見つめています。
その視線を直視できず、私は思わず顔を逸らした。

お姉ちゃんの髪のアイロン掛けはあらかた終わりました。
アイロンを掛けた髪は、今では見事なまでにストレートなっています。


「ねぇ、大丈夫?」

「…は、はひ。大丈夫れす」

「本当に? 何だか顔赤いよ? ふふ♪ おかしな憂…」


お姉ちゃんだった人は、目を細めて優しく微笑む。


(はぅっ…)


――カッコよくなりすぎた!

雰囲気もそうなんですが、どこか言動まで大人っぽくなっています。

私は改めて、お姉ちゃんの格好を観察する。

前髪で隠れた片目が、髪の隙間からちらりと覗き。
ストレートの髪が、動く度にさらりと靡いていた。


(か、カッコいい…ど、どうしよう…)


まさかこんなことになるなんて思わなかった。
少し髪型を弄れば、お姉ちゃんも雰囲気が変わるかもと思ってやってみたことだったけど…。
こんな劇的ビフォーアフターが待ってるなんて、予想できなかった。
ていうか予想できるはずないよ、こんなの。

これは兵器だ。
お姉ちゃん――『平沢唯』と言う名の兵器。


(い、いいの…? こんな歩く兵器を明日学校に解き放っても…?)


こんな核弾頭を学校に放ったら、いったいどうなるか想像もつかない。
お姉ちゃんが望んだ以上、今更止めることなんてできないし。


(もう、私には止められない…)


だとしたら、もう私に出来るのは祈ることだけ。


(梓ちゃん…ごめんね…)


ここだけの話。本当は私、分かっていたんです。
別にお姉ちゃんがカッコよくなんてならなくても、梓ちゃんはお姉ちゃんの事が――。
お姉ちゃんに対して素直になれないのも、その気持ちの裏返し。
だから、本当はこんな事しなくてもいいんです。

でも。

お姉ちゃんがそれを望んでしまったのだから仕方がない。
私はそのお手伝いをするしかない。そうすることが私の生き甲斐なのだから。


(もし…梓ちゃんが今のお姉ちゃんを見たら――)


ああ…考えただけでも恐ろしい。
もしかしたら見た瞬間に梓ちゃんの心臓が止まってしまうかもしれない。
さすがに警察沙汰にだけはならないで欲しい。


(ごめん梓ちゃん…お願いだから生きて…)


その日の夜、私は必死に祈りました。
親友の幸福を――そして生命の無事を。




―続く―



【あとがき】
「序」「破」とくれば次はもちろん次は「急」ですw
序破急っていうのは日本音楽の三区分の事を言うみたい。起承転結と同じ感じですね。
某有名アニメ映画のタイトルにもついてるのはもちろん言うまでもありませんw

なぜ「急」を上げなかったかと言うと…焦らしプレイも悪くないかなって思って。
ごめんなさい、嘘です。ただまだ出来てないだけでしたw←シネバイイノニ

私の気力が続けば、もしかすると「急」の後に「裏」が(ry


ではでは途中までではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
続きは来週中…出来れば早いうちに頑張ります!
[ 2010/06/12 11:07 ] 未分類 | TB(0) | CM(4)
ついにイケメン唯無双来るか・・・!!
[ 2010/06/12 12:37 ] [ 編集 ]
嗚呼…遂に最終兵器が…
とりあえずあずにゃんのご冥福をお祈りいたします。
[ 2010/06/12 12:57 ] [ 編集 ]
梓にげてええええ!
唯の魅力に確実に殺されるな・・・



・・・あ、できれば裏もおねg(ry
[ 2010/06/12 23:40 ] [ 編集 ]
ちょwwwww


焦らさないで〜www


メッチャ続き気になる〜wwww




それにしてもEDの唯の片目隠れは鼻血物の色気ですな(*^_^*)
[ 2010/06/13 00:52 ] [ 編集 ]
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