とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『あ、あずにゃんって結構大胆だね…by唯』

※拍手お礼SS11

※追記からどうぞ!






ある日の放課後
音楽室の中に入ると、唯先輩が一人、机に顔を伏せながらすぅすぅと寝息を立てていた。
どうやら他の先輩方はまだ来ていないようだ。
一人眠っている唯先輩を見るに、きっと他のメンバーを待っているうちに眠りこけてしまったのだろう。
もしかしたら疲れているのかもしれない。
憂からもよく徹夜でギターの練習をしているような話を聞いたことがあるし。
とりあえず私は唯先輩を起こさないように、そっと鞄とギターを置き唯先輩に近づいた。


「ホントに寝てるし…」


唯先輩の顔を覗き込むと、気持ちよさそうに眠っていた。


「涎まで垂らして…、ホントだらしないんだから」


一瞬、拭いてあげようかと思ったけど、それだと起こしてしまうかもしれないのでやめておいた。
起きたら拭けばいいんだし、それにこんなに気持ちよさそうに眠っている唯先輩を起こすなんて出来そうになかったから。


「もう…、夜更かしなんかするからダメなんですよ」


そういいながら、私は先輩のほっぺをつんつんと指で突っついた。
先輩のほっぺはとってもすべすべでマシュマロみたいに柔らかかった。
一応唯先輩も女の子の端くれだ。きちんとお手入れしているんだろう。


「うにゅ…すぅ…」


どうやらほっぺをつんつんしたくらいじゃ起きないみたい。
それから私は唯先輩の隣の席に座って、唯先輩の寝顔をジーっと見つめた。
そういえば、よく考えたら唯先輩の寝顔をこんな風にまじまじと見るのは今日が初めてだった気がする。


「…ホント…可愛いなぁ…」


私は唯先輩の寝顔を見つめながら無意識のうちにボソッと呟いていた。
いつもの私なら口が裂けてもいいそうにないセリフ。相手が唯先輩ならなお更だ。
まあ、以前から唯先輩のことは可愛いと思っていたけど、そんな事を面と向かって言えるほど私は素直じゃなかった。
きっとムギ先輩や憂なら、自然に当たり前のように口に出来るんだろう。
そんな風に自分の気持ちを素直に表に出せる二人がちょっとだけ羨ましかった。
だからといって、そんな「素直な私」というのも自分のイメージからかけ離れているというか、キャラじゃない気がする。


「あ、そうだ」


私は胸のポケットから携帯を取り出し、カメラ機能を開いた。
せっかくなので、記念に唯先輩の寝顔を撮っておこうと思ったのだ。
なんの記念かって? 
そんなの「初めて唯先輩の寝顔拝見」の記念に決まってるじゃないですか。


「じゃーいきますよ…、はいチーズ」


寝てるのだからチーズなんて出来るはずないのだが、一応お約束として言っておく。
パシャっというシャッター音で起きてしまわないか少し心配していたけど、杞憂に終わったようだ。
特に音に反応することもなく、変わらず寝息を立てている。


「…よし、っと」


とりあえず、撮った写真は待ち受け画面に設定しておく。
これでいつでもどこでも唯先輩と一緒だ。思わず頬が緩んでしまう。
おはようからおやすみまで唯先輩と一緒なんて幸せすぎてどうにかなってしまいそうです。


「えへ…」


にやける顔を止められません。ああ、どうしよう。
こんな所を誰かに見られたら、私はすぐさま首吊り用のロープを探さなくてはならない。
特にムギ先輩に見られた日には、明日の朝日は拝めないだろう。
ああ、くわばらくわばら…。


「さてと…」


写真も撮ってしまったし、ここまできたらひと通りの事はやっておきたい。今そう決めました。
ひと通りの事って何かって?
そんなの色々あるじゃないですか。
ボディタッチとかボディタッチとかボディ(ry
とにかく、今の私を止められるものなんて何もないんです。
悪いのは、こんな愛らしい寝顔で眠っている唯先輩なんですから。
まったく無防備というかなんというか。
こんなことじゃいつ狼に食べられてしまうかわかったものじゃない。
大丈夫ですよ唯先輩。私がいる限り、唯先輩の貞操は絶対に守って見せます。


「でわさっそく…失礼して…」


自分の行為が一番先輩の貞操を危ぶんでいる事を頭の中から放りすて
私はさっそく唯先輩に手を伸ばし、頭を撫でる。
さらさらと手で髪を梳くと、唯先輩はくすぐったそうに身をよじった。


「んん…」


この程度では起きないことは、さっきほっぺを突っついたとき起きなかったことからも実証済みだ。
ああ、それにしても唯先輩の髪は気持ちがいい。
さらさらなのにふわふわしていて、さっきのほっぺの時も思ったけどまるでマシュマロみたいだ。
もしかしたら唯先輩は身体中がマシュマロで出来ているんじゃなかろうか。
これはもっと検証しなければならない。

私は髪の毛から手を離し、またほっぺを指で突っついた。
すると唯先輩は「んにゃ…」っとネコみたいな吐息を漏らした。
そんないちいち可愛い反応に、私は「ふふ♪」と笑みを漏らす。
いつもは私をネコ扱いする唯先輩だけど、こうして見ると唯先輩だってネコみたいじゃないか。
そんな事を思いながら、私の指はほっぺから下へさがっていく。
そしてついに辿り着く。唇という名のメインディッシュに。
初めはつんつんと突っつくように触れる。
唯先輩のそこはぷにぷにしていて柔らかかかった。
この世界にこれ以上柔らかいものが存在するのかというくらいに。
本当に「ぷにぷに」なんて擬音が聞こえてきそうだった。


「ごくり…」


私は思わず喉を鳴らし、今度は唇に指をそっと押し当て、感触を確かめるようになぞっていく。
まるでリップクリームをしているみたいに瑞々しく潤った唇だった。
触ってみてわかったが、どうやら唯先輩の唇はマシュマロではなかったらしい。
そう、これはマシュマロではなくプリンだ。もしくはゼリーでもいいかもしれない。
食べたらきっと甘くてほっぺが落ちるほど美味しいんだろう。

どうしよう。食べたい。今すぐにでも食べてしまいたい。

すでに私の頭はオーバーヒート寸前。暴走臨界点まで残りわずかだ。
理性が必死に制動をかけても、まるで積み木を崩すようにガラガラと音を立てて壊されてしまう。


「はぁ…はぁ…」


鼻息まで荒くなっていた。これじゃまるで変態ではないか。
こんな私が唯先輩を汚してしまうわけにはいかないと頭の中で思っていても、どうしても目線は唇から離れてくれなかった。
もう駄目だ。我慢の限界だ。これ以上我慢したら頭がパンクしてしまう。


「ちょ、ちょっと…触れるくらいならいいよね…」


そう自分に言い聞かせ、一度顔を上げてキョロキョロと辺りを見回す。
誰もいないと分かっていても、確認せずにはいられない。案の定、音楽室には私達以外誰もいない。
前方にはティーセットの入った戸棚があり、その隣には律先輩のドラムとムギ先輩のキーボードがある。
左を向けば相変わらず眠りこけている唯先輩がいて、右を向けばビデオカメラを構えた沢庵がいる。
特に変わったところはなかった。
さあ、これでもう気掛かりは何もない。私は今日、大人の階段を一歩進ませてもらいます。


「唯先輩…」


私は囁くように先輩の名前を呼びながら、一定のリズムですぅすぅと吐息を漏らしている唇へと自分のそれを近づけていく。
間近で見る唯先輩の顔は反則的に可愛い。こんな状況じゃなかったら、大声を張り上げて「萌え萌えキュン☆」していただろう。


「…せん、ぱい…」

「すぅ…すぅ…」

「…ハァハァ…」


…。

……ん?

何か、おかしくないですか。
今何か、鼻息のようなものが聞こえましたよ。
そう、私のすぐ隣から。
今音楽室には私たち二人しかいないはずなのに。
なのに何故私たち以外の息遣いが聞こえてくるんだろう。

…。

落ち着け私。
これはきっと何かの間違いだ。
そう、きっと私の勘違い。

チラッ

右を向くと、鼻息を荒くした沢庵がいた。
そしてすぐに視線を唯先輩に戻した。
とりあえず一度深呼吸。すぅはぁすぅはぁ。


「…」


うん。何だろうね今の。
おかしいよね?
おかしすぎるよね?
今、何か視界に見慣れた沢庵が入ったんだけど?
あんまりにも自然にそこにいるから音楽室の備品かと思ってたよ。
あはは。


「ふぅ…」


チラッ

もう一度、右を向く。
沢庵もといムギ先輩がいた。
私たちの視線が交差する。
かたや冷や汗をだらだらと流しながら、かたやうっとりとした表情で。


「むぎ…先輩」


私は恐る恐る声をかける。
するとムギ先輩は、すばやい動作でビデオカメラを鞄にしまい、膝立ちしていた状態からすっくと立ち上がる。
そしていつものニコっとした上品な笑顔を見せると、こう言った。


「マドレーヌ、食べる?」

「あ、は、はい。食べます…」


って!!


「そうじゃないでしょう!おかしいですよね!何今来ましたみたいな顔してるんですか!ていうかいつからそこにいたんですかっ!」

「あらあら梓ちゃん。私は別に『…ホント…可愛いなぁ…』なんて梓ちゃんらしからぬ恥ずかしいセリフは聞いていないわよ?」

「くぁwせdrftgyふじこlp!? そそそそ、それって冒頭からほぼ全部じゃないですか!!いいいいつの間に!!?」

「いいえ~。別に私は携帯で撮った写真を眺めてニヤニヤしている梓ちゃんなんて、全然これっぽっちも見てないわよ?」

「――っ!?!?」

「唯ちゃんの寝顔を前にあれやこれやと葛藤する梓ちゃん…可愛かったわぁ…うふふ♪」


もはや言い訳のしようもなかった。
私の行動は最初から最後まで筒抜けだったということだ。
今の今まで気づかなかった私にも問題があるのだが、それを抜いても物音どころか気配すら感じさせなかったムギ先輩には度肝を抜かれた。
いったいどこの忍者ですか貴女は…。いや、この場合女性だからくのいちか。


「平成のくのいち 琴吹紬ここに推参!」

「人の心を読まないでください!」

「あら?これは読唇術といってりっぱな――」

「そんな事は聞いてません!もう!」

「あらあら♪」


そんな漫才のようなことをムギ先輩と二人で繰り広げていると


「んー…ふわぁ~~」


唯先輩が大きなあくびをして、重たげに瞼を開いた。
どうやら起こしてしまったようだ。まあこれだけ大声で言い合っていればさすがに起きるか。
唯先輩はごしごしと目を擦りながら、キョロキョロと辺りを見回していた。
どうやら少し寝ぼけているようだ。


「はれぇ…ここどこ?」

「ふふ。おはよう唯ちゃん。ここは音楽室よ」

「あれムギちゃん…? それにあずにゃんも…」


自分の置かれている状況がいまいち理解できていない唯先輩は、私たちの顔を見つめながら、不思議そうな顔をしている。


「唯先輩寝てたんですよ。覚えてないんですか?」

「んー? あー…そういえばそんな気も…。みんな来ないからすることなくて寝ちゃったんだっけ…。ふわ~ぁ」


唯先輩はそう言いうと、またも大きなあくびをして、ん~っと伸びをした。


「うふふ。あっそうそう唯ちゃん」

「なぁに?」

「寝起きで申し訳ないんだけど、唯ちゃんに今すぐ見てもらいたいものがあるんだけどいいかしら?」


ムギ先輩はそんな事を言いながら私の顔を見つめると、途端にニヤニヤと口の端を歪めはじめる。


「っ!」


嫌な予感がした。
ムギ先輩は何かとんでもない事をしようとしている。
何を、何を唯先輩に見せるつもりなの…?

…。

まさか…

いやいや…

まさかそんな…

ムギ先輩に限ってそんな…


「うふふ♪」


ちょ! う、嘘ですよね?
ど、どうして鞄からビデオカメラを取り出すんですか?
や、やめ――!


「今さっきね? 面白い動画が撮れたの。唯ちゃんならきっと楽しめると思うわ♪」

「こ、これは――!?」


にゃあああああああああああああああああ!!!!!!

唯先輩見ないでーーーーーーーーーー!!!!!




おしまい

[ 2010/06/07 20:14 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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