とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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ゆいあず!シリーズSS EPFINAL『rondo of the sun and moon 前編 ―月の祈り―』

※追記からどうぞ!



3月某日、卒業式。
その日、在学していた3年生が、桜ヶ丘と言う名の学び舎から巣立っていった。
卒業証書を受け取った3年生らは、皆そろって涙を流し、後輩との別れを惜しんでいた。
だけどそんな卒業式もすでに数時間前の話で、今ではすっかり下校時刻となっていた。

学校の校門前。
凍えるような風が、頬を刺すその場所に。
私こと中野梓はぽつんと立ち尽くしていた。

周りを見れば下校していく生徒達が何人かいて。
一人で帰宅していくものもいれば、何人かのグループで帰って行く者もいる。
ちなみに私たち軽音部はどちらかと言えば後者で。
部活のある日は大抵みんな一緒に帰るのが殆どだ。
しかし今日に限っては違って、他の先輩方と一緒に帰るという予定はなかった。

今日は卒業式って事もあって、珍しく部活動は休みだった。
会場の片付けやら、先輩方への挨拶回りやらで、みんな忙しかったから。
きっと他の部活も活動しているところは殆どないだろう。
そんな訳で、今日は軽音部で一緒に帰ろうって話にはならなかったのだ。

けど、何事にも例外はあるわけで…。
私の恋人である唯先輩だけは別なのだ。
どんな時も、それこそお互いに何か用事が無い限りは、いつも一緒に帰るのが私達だった。
もちろん今日もそうであり、これから二人で一緒に帰ることになっている。

でも…。


「はぁ…唯先輩、早く来ないかなぁ…」


その言葉の通りに、唯先輩はいまだに校舎に残っていた。
なんでも、さわ子先生に用事を頼まれたんだそうだ。
そういう内容のメールをさっき唯先輩から貰ったので間違いはない。
私はそんな唯先輩をを待つために、校門前で立ち往生していて。
唯先輩のメールには「先に帰ってていいよ」と書いてあったけど、私としてはやっぱり、先輩と一緒にいたいから。
だから「待ってます」とだけメールを送って、校門前で待つことにしたのだった。


「…えーと」


私は何気なくポケットから携帯を取り出し、時間を確認する。
まだここにきて5分も経っていなかった。
しかし、唯先輩を待っている時間は10分にも20分にも長く感じられた。
私としては、唯先輩のためならいくらだって待っていられるけど、それでも…。
早く来て欲しい、早く会いたいって気持ちは中々抑えられないもので。
そんな気持ちが左右したのか、私は思わず「はぁ…」っと溜息をつく。

そんな時だった――。
校門から見知った人達が出てきた。


「あ…。あれって…」


――律先輩と澪先輩だった。

二人もどうやら私に気付いたようで、小走りで私に駆け寄ってきた。


「お二人とも今から帰りですか?」


私から話しかけそう言うと、二人はコクンと頷いた。


「まぁな。梓はこんなとこで何してるんだ? 誰か待ってんのか?」

「ばか律。梓が待つっていったら唯しかいないだろ?」

「そーなのか?」

「それしか考えられないだろ? まったく…律ももう少し考えるって事を覚えろよ。そんなんだから未だにサイン・コサイン・タンジェントの違いも分んないんだよ」

「あれ? 何で私こんな言いたい放題言われてんの? 今の話、三角関数関係あんの?」


それは律先輩が考えなしの猪突猛進イノシシ娘だからです。
報復が恐ろしいので、もちろん本人の前では言いませんけど。
言ったら絶対、こめかみにグリグリされるだろうから。

それにしても、さすが澪先輩と言った所か、まさかの断言だった。
しかし、まったくもってその通りで、100点満点のど真ん中。
私ってそんなに分かりやすいのかなって思うけど…。
でも、日頃の私達を知っている者から見れば、そう言われてもおかしくないのかもしれない。


「え、えーと…澪先輩の言うとおりです」

「ほらな?」

「はーまったく。相変わらずお熱いねー。まだ寒い時期だってのに汗が出そうだぜ。ふぃ~あっつーあっつー!」

「な、何言ってんですか…もう!」


その言葉にちょっと照れる私。
私達の事を知ってる人から言われても、やっぱり恥ずかしいし、照れるものは照れるのだ。

律先輩はやれやれって感じで、汗なんて出ていないくせに手を団扇代わりに顔を扇いでいる。
そんな律先輩を澪先輩は黙って見ていないのはお約束。


「ちゃかすな!」


ゴンっ!


「あいだっ! な、なにすんだよーちょっとした冗談だろー!」


からかい混じりに言った律先輩の頭に拳骨を食らわす澪先輩。
ゴンッ!という痛々しい鈍い音が澪先輩の拳骨の威力を物語っているようだ。
律先輩は律先輩で、涙目になりながら、ぷくーっと膨れ上がったタンコブをさすさすと撫でている。
ぶーたれながら澪先輩を非難しているが、澪先輩は「自業自得だろ」とまったく相手にしていない。

何だか絵に描いたような、いつも通りの二人がそこにはいた。
それが何だかおかしくて、私は思わずぷっと吹き出す。


「ぷっ、あはは…」

「「ん?」」


急に笑い出した私に、二人はお互い顔を見合わせると、同じようにぷっと吹き出した。
あははっとひとしきり笑い合う私たち3人。
そこには、とても穏やかな、優しい時間が流れている。
こんな時間がずっと続いていって欲しいと願わずにはいられなかった。



それからちょっとの間だけ世間話をして。
それから一言二言挨拶を交わし、私達は別れた。


「それじゃあ梓、また明日な」


別れ際、澪先輩が私にそういって、先に歩いていった律先輩に追いつこうと小走りに駆けて行く。


何気なく、二人の後姿を見つめた。
肩を並べ、仲睦まじい二人の後姿を眺めていると、幼馴染という二人の関係を羨ましく感じてしまう。
もし私と唯先輩が幼馴染だったら…なんて事を考えた事もある。
それも一度や二度じゃない。結構頻繁にだ。
もちろんそれは無い物ねだりだって事は分ってるけど。

でも。それでも。
もっと早くに唯先輩と出会いたかったなって、思わずにはいられない。
そうすれば、もっと沢山の思い出が作れたかもしれないのにって…。
けどやっぱり、それも無い物ねだりだってのは分ってる。
それに、唯先輩と出会ってからの日々はどれもこれも忘れられない思い出なのだから、それで十分なのだ。
これから先、出会えなかった時間の分も思い出を作っていければ、それでいい。


「律先輩と澪先輩、か…」


幼い頃からずっと一緒で、もしかしたらこれから先も一緒なのかもしれない二人。
幼馴染という関係を抜きにしても、あの二人からは他にはない絆のようなものを感じる。
一緒にいるのが自然なあの二人が、何だかとても眩しく感じられる。
きっとこんな事を律先輩に言ったら、「お前と唯だって同じだろー」なんて言って笑うかもしれない。

うん…。そうだね…。分かってる。
私達には私達だけの絆があるってことを。

私は左手を空へかざした。
薬指に嵌った指輪は、私と唯先輩の確かな絆。

私達はこれから先もずっと一緒。生涯の伴侶と言ってもいい。
約束して。
ゆびきりして。
この指輪に、唯先輩に、そして自分自身に誓った。

この先に待ち受けるのは、幸せな事だけじゃないって言うのは重々承知してる。
きっと、困難の方が多いってことも理解してる。
私は女の子で、唯先輩も女の子。
たとえ私たちの周りの人達が祝福してくれても、この世界はどうだろうかって考える。
この偏見と矛盾だらけのこの世界が、果たして私たちを許してくれるだろうかって考える。
しかし、いくら考えても、今の私では答えの出ない問題。
私一人だけでは、きっとこの現実に押し潰されてしまうだろう。

でも、私は一人じゃないから。
軽音部のみんなや、私達を理解してくれる友人達がいる。

そして何より、唯先輩がいる。
私の、誰よりも何よりも愛しいあの人が傍にいてくれるから。
だから大丈夫。
頑張れる。
みんな一緒なら。
二人一緒なら。
きっと何にだって立ち向かっていけるって、そう信じてるから。

そのための覚悟は、とっくの昔に出来てる。
私達は、絶対に負けない。負けるわけにはいかない。

だから…。

だから私は、唯を愛する気持ちに誇りを持って。
いつか現実に立ち向かわなければならない時が来るまで
しっかり前を向いて、胸を張って歩いていこうと思う。




「…ふぅ…」


ちょっと一息ついた。
何だか少し、センチメンタルな気分。
色々考えすぎたせいかもしれない。

私はぶんぶんと頭を振って、気持ちを切り替える。
周りに目をやると、すでに校門近くには人はいなかった。
静かな、本当に静かな時間が流れている。
そんな中、私はたった一人で。
まるで、世界にただ一人取り残されたような、そんな感覚に襲われそうになったそんな時――


「ん…冷た…」


ふと、鼻先に何かがぽとりと落ちた。それはとても冷たかった。
何だろうと思って、手の平を身体の前に差し出してみると、ぽつりぽつりと白い結晶が落ちては消えていく。

私は空を見上げてみた。


「…雪…?」


雪が、降っていた。
曇り空から雪がぽつりぽつりと降り始めていた。
午前中までは快晴といってもいいくらいの青空だったのに、今ではすっかり曇り空だった。

雲で太陽が隠された薄暗い世界。
そんな中、ひときわ輝いて見える白い結晶達。
天上から下界へと降り注ぐそれは、私の乾いた心に、潤いを与えようとしているのかもしれない。
恵みの雪ってヤツかな…。



「…卒業…かぁ」


そんな雪を見ていたら、無意識にそんな言葉をポツリと呟いていた。
何気なく呟かれたその言葉には、一体どんな意味が込められていただろう。
それは私にも分からなかった。けど…。
たぶん今日が卒業式で、涙を流す3年生達をいたる所で目にしたせいかもしれない。
だから少し、感傷的になってるんだ。私の心は。

私はただ、遠く空の彼方を見つめる。
そして少し考えてみた。

卒業――それは誰もが乗り越えていかなければいけないもの。
それは学業だけじゃなく、どんな事象にも言える事だ。
人は何かを卒業し、そして新しい何かに出会っていく。
きっと、人生なんてそのサイクルの繰り返し。

私はまだ1年生で、卒業なんて2年後の話。
だけど、そうじゃない人達もいる。
今日卒業していった3年生は言うまでも無く。
現行の2年生だって来年になれば、この桜高を卒業し、大人への一歩を踏み出していく。
それはもちろん軽音部の先輩達もそうで、私の恋人だって例外じゃない。

そんな時、私たち軽音部は――放課後ティータイムはどうなってるんだろうって考える。

あと1年でみんな卒業してしまう。

あと1年しか私たち5人は一緒にいられない。

そして私は、ただ一人この桜高に取り残される。

そう考えると、キュッと胸が締め付けられ、涙が出そうだった。
人にはそれぞれ進むべき路があり、その路が交わらない限り、散り散りになってしまうのは当たり前。
こればっかりは、人生を生きていく上で仕方がないことだと言える。

だけど、それでも…。

私たち5人の路が、これから先もずっと交わって欲しいと心から願ってる。
こんな事を思ってしまうのは、やっぱりただの我侭なんだろうか…。
先輩達と、これから先もずっと音楽をやって行きたいって思うのは…。
放課後ティータイムを続けて行きたいって思うのは…。



(我侭…なのかな…?)



そんな事を、ただただ堂々巡りのよう考えている私。
でも結局、これも今すぐ答えが出せるような問題じゃなかった。


(もうやめよ…考え事するの…)


よく考えたら、今ここでこんな事を考えるのはあまりにも不毛だ。
そもそも1年後の話なんだし、今からこんな事を考えていては後が持たないような気がする。

少し頭を冷やそうと思ったその時――。
ひゅ~っと、ひときわ冷たい横風が吹いた。
それはまるで、私の頭を冷やすために吹いてくれたような、そんな風だった。


「…さむ…」


しかし途端に感じる肌寒さ。吐く息ももちろん白い。
その冷たい風が私の思考を嫌でも現実に引き戻した。
この寒空の下で待たされているせいか、どうやら身体も冷えてきているようだ。
3月に入って、暦の上ではすでに春だけど、気温はまだまだ春とは言い難い。
コートとマフラー無しじゃ、外なんてとても歩けないほどに。

私はぶるっと身体を震わせ、コートの上から身体を抱きしめるように腕を回した。
腕をさすさすと擦りながら、少しでも暖を取る。
でも少し暖まっただけで、身体の芯までは熱を取り戻すことは出来ない。
それに身体だけじゃなくて、何だか心まで冷えているような気がした。
きっと、さっきまであんな感傷的な事を考えてしまったせいだろう。


「唯先輩…」


思わず、先輩の名前を呼んでいた。
今はまだ傍にいない愛しい人を。
あの人がいたら、きっとこんな寒さなんて、ふっ飛ばしてくれる。

春の日だまりのような温かい笑顔を向けて、ギュって包み込むように抱きしめて。
それから耳元で「あずにゃん」って優しく囁いてくれる。
それだけで、私の心はポカポカと温かさを取り戻す。
我ながら単純だと思うけど、でもそれでいい。
それが私の幸せなんだから。

早く…会いたいな。


「唯…」


もう一度だけ名前を呼んでみた。
呼んだからって、今すぐ返事が返ってくるなんて思わない。
でも、呼ばずにはいられない。

それに、貴女はいつだって私の気持ちに応えてくれる。



「呼んだ? あずにゃん」



――ほらね。


背後から、声がした。トンと耳を打つそんな声。
それはとても聞きなれた、忘れるはずのない声
ちょっと間延びした、甘いお菓子みたいな声。
そして…私の大好きな声。


「唯…先輩」


振り返ると、そこには唯先輩が立っていた。
背中にギー太を背負って、とても穏やかな、優しい笑顔を私に向けてくれている。
唯先輩の頬は、この寒さのせいか、少し赤みを帯びていた。


「ふふ、唯でいいよ。二人きりなんだし。…ごめんね待たせちゃって。寒かったでしょ?」

「まぁ…。でも、待ってるって言ったんですから、少しくらい我慢しますよ」

「…」


そう言った私に、「はぁ…」っと溜息をついて無言で近づいてくる唯。
そのまま、そっと両手を差し出すと、私の頬にぴとっと触れた。
その瞬間に感じる、柔らかい手の感触と温かな唯の体温。
唯の手は、まるで湯たんぽみたいだった。


「唯の手、あったかくて気持ちいいです…」


私のその言葉に、唯は何故かムっと難しい顔をした。
それはどこか、怒っているような表情に見えた。
どうしてそんな顔をしているの?っと思った矢先
唯は私をギュッと抱きしめて、耳元で「違うよ」と言った。


「何が、違うの…?」

「私の手があったかいんじゃなくて、梓のほっぺが冷たいんだよ…。もう…こんなになるまで待ってなくてもよかったのに」


ああ、なるほどそういう事か…。それで怒ってるんですか。
私がこの寒空の下で無理してたんじゃないかって、そう怒ってるんですね。
でも、ごめんなさい。こればっかりは、たとえ唯に言われても譲れないんです。
貴女と出来るだけ長く一緒に、傍にいたいって気持ちは絶対に譲れるものじゃないんです。


「…迷惑、でしたか…?」


ちょっと意地悪な質問だった。
帰ってくる答えなんて分かりきってるのに。


「迷惑なわけないよ。すっごく嬉しい」


ほらね。唯なら、絶対そう言うと思った。
半ば予想していたとはいえ、本当に予想通りの答えが返ってきて、私は思わずくすっと笑ってしまう。


「それに、逆の立場だったら、きっと私も待ってたと思うし」


唯はそう言うと、えへへっと楽しそうに笑った。
その言葉が嬉しくて、私は唯の背中に手を回し、身を委ねていく。
唯の身体から伝わってくる熱が、私の冷え切った心の芯を温めていった。


「やっぱり冷たいなぁ~。もう、これじゃ風邪引いちゃうよ?」


唯は私のほっぺに自分のほっぺ重ねると、そんな事を言った。
唯のほっぺが焼けるように熱い。
私はその熱がもっと欲しくて、頬擦りした。
優しい、優しい、どこまでも優しくて温かい、そんなぬくもり。
私の大好きな貴女の体温。
ずっと、いつまでも感じていたい。


しかしそう思ったの矢先、ふいに唯が私から離れた。
ちょっと名残惜しくて、私は思わず「あ…」と小さく声を上げた。
でもそんな小さな呟きなんて掻き消すように


「…ん」


そっと、唯は私の唇にキスを落とした。
触れたのは一瞬で、気付いた時には目の前に唯の微笑む姿があって。


「身体は冷たいのに、唇はあっついんだね、梓」

「ぁ…う…」


突然のキスに言葉が出なかった。
キスなんて、今まで幾度となくしてきたはずなのに。
それなのに、まるで初めてするような、そんな初々しさと気恥ずかしさがあった。
唯が触れた唇をなぞる様に、そっと自分の唇に指を這わせると、そこはまるで火がついたみたいに熱を帯びていた。
その熱が、身体を…頬を…全身を火照らせていく。

唯はそんな私の様子を見ながら、ふふっと笑った。
そして――


「好き」


そう一言だけ。囁くように愛の言葉を口にした。
その言葉だけで、私は幸せを感じることができる。
だから私も、そんな唯に応えるために心を込める。


「私も好きだよ」


同じように愛の言葉を口にして、自分の出来る限りの笑顔を唯に向けた。
唯も笑顔だった。それがとても嬉しくて、とても幸せだった。
こんな風に、ずっと、ずっと、笑顔で過ごしていけたらいいなって、そう思った。


「それじゃ帰ろっか」

「うん」


私たちはどちらからともなく手を繋ぎ、歩き始める。

もうじき別れの時がやってくる。
もちろん今生の別れなんてことはないけど。
それでも、明日にならなきゃ唯には会えないから少し寂しい。
それに、何だか今日はずっと一緒にいたい気分だった。

きっと、今のセンチメンタルな気分がそうさせたんだ。
これから先の私達、放課後ティータイムの未来に多少なりとも不安を覚えてしまったから。

だから少しでも唯と一緒にいて、安心感を得たかった。


「ねぇ唯…」

「うん?」

「…今日、泊まりに行ってもいいですか…?」

「…え?」


私の言葉に、唯は一度立ち止まる。
そして私の顔をじっと見つめてきた。
まるで全てを見透かすような、そんな瞳で。

唯は気付いてしまったのかもしれない。
私が何かに怯え、不安や寂しさを感じていることを。
その証拠に、唯は何かを悟ったような顔を見せると「うん、いいよ」と言って。


温かくて優しい、春のひだまりのような貴女は。
雲ひとつ無い、晴れた日の太陽のような笑顔を私に向けた。


――それは、この曇り空を明るく照らす、たった一つの光。





後編につづく





【あとがき】
前作EP19と比べると、随分と温度差が激しい今回の話。
何だか久しぶりのシリアスモードです。
後編は唯sideからになります。

さて、実は「ゆいあず!」シリーズはこの話(後編含めて)を持って1部が終わります。
次の話から2部ですね。
学年も上がって、唯達が3年、梓が2年、卒業まで突っ走ります。突っ走れるといいな…。
アニメも2期になったんで、このシリーズも2期にしてみようかとw
はい。いつも通り、ただの自己満足ですよー!

ではでは後編で!
あんまり日を置かないで上げられればいいなぁ…。
[ 2010/05/22 12:01 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)
早速読ませていただきました♪

シリアス気味な感じもいいですね♪

2部もあるんですか!?
それは楽しみです

これからも応援するんで連載頑張って下さいね☆
[ 2010/05/22 13:27 ] [ 編集 ]
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