とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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唯梓SS 『お姉ちゃんなんて呼びたくない』

※拍手お礼ss4

※追記からどうぞ!





「あっずにゃ~ん♪ ぎゅっ!」


いつでもどこでもご機嫌な唯先輩
にっこり、にこにこ
そんな無邪気な笑顔を向けながら容赦なく抱きついてくる
いつも思いますが、ホントに困った人です
ただ話しをするだけなのにいちいち抱きついてくるんですから
それも私限定で…
別にイヤとかじゃないけど
もう少し抑えてくれるとありがたいと思う
ま、こんな事を考えてもきっと意味はないんだろうけど
どーせ聞いちゃくれないだろうし


「ねーあずにゃん?」
「どうしたんですか?」
「えへへ、実はあずにゃんにお願いがあって…」


お願い――
先輩のその一言に私の頬を冷汗がつたう
今までにも何度か唯先輩からお願いはあった
猫耳つけてー、とか
にゃーって言って、とか
他にもいろいろ
そのどれもがろくでもない事ばっかりだったので
出来ればあんまり聞きたくないのが正直なところ


「あのね♪」


でもそんな私の心の内などお構いなしに
唯先輩はただ楽しそうにお願いを口にする


「私のこと、お姉ちゃんって呼んでみて?」
「……は?」


一瞬、思考が停止した

だって

こんなお願い、予想もしていなかったんだもん


「ねーあずにゃん、呼んでみてよー」
「あ、あの、ちょっと…」
「ん?」
「どうして急にそんな事を…?」


ここはちゃんと確認しておくべきだ
こんな事を言い出した、その理由を…
一体、唯先輩にどんな心境の変化があったんだろう
さすがに気になる


「憂に聞いたの。あずにゃんが、澪ちゃんみたいなお姉ちゃん欲しいって言ってたって」
「あ…」


思い出した
そう言えば確かに、そんな事を言った気がする
確か夏合宿前に憂と遊びにいったときだ


『私、澪先輩みたいなお姉ちゃんだったら欲しいな~』


とか言っちゃった気がする


「だからね! 私があずにゃんのお姉ちゃんになってあげるよ!」


フンスっと得意げな唯先輩
それを見ていると、あの日あんな事を言ってしまった自分が恨めしい
ていうか憂も憂だ
わざわざそんな事言わなくてもよかったのに…
でもまあ仕方ないか
憂もまさかこんな事になるなんて思ってないだろうし
ただの世間話程度にしか思ってなかったんだろう


「さ、お姉ちゃんって呼んでみて、唯お姉ちゃんだよ!」
「…」


お姉ちゃんーー
そう呼ぶくらい、いいと思うのが普通だろう
でも私は


「…イヤです」
「ふぇ?」


お姉ちゃんなんて絶対に呼びたくなかった
きっと澪先輩相手だったら喜んでお姉ちゃんと呼ぶだろう
けどその相手が唯先輩となれば話は別だ


「どうしてぇ? やっぱり澪ちゃんみたいに優しくてかっこよくないとダメかなぁ…」


唯先輩は、しゅん…と落ち込む
無理もない
まさか断られるとは思ってなかったんだろうから


「やっぱり、ダメ? あずにゃん?」
「ダメです。 唯先輩だけはお姉ちゃんって呼びたくありません」
「が、がーん…そ、そこまで…、さすがの私もくじけそうだよ…」


さすがに言いすぎかとも思った
けど、ごめんなさい唯先輩
こればっかりは絶対譲れないんです


「そんなに落ち込まないでくださいよ、唯先輩」
「うー、だってー……、あ、でもなんで私だけなの?」


当然と言えば当然の質問


「…しかたないですね、教えてあげますよ」


本当は言うつもりなかったけど
今日は特別です
教えてあげましょう
どうして私が唯先輩のことをお姉ちゃんと呼びたくないのか
その理由を――


「だって…」


私は唯先輩の耳元に唇をよせ囁く
唯先輩は私の吐息に一瞬ピクンと反応したけど
そんな唯先輩を無視して、私は話を続けていく


「…だって妹じゃ、――には、なれないじゃないですか…」


その一言は
唯先輩の顔を真っ赤に染めた
まるで熟したリンゴのように――




END

[ 2010/03/29 19:57 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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