とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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ふぉーしーずん!シリーズ SS EP04『1月 ~はじまり!~Ⅱ―みおのきもち―』

※追記からどうぞ!


澪side


『親友』

それが、私とアイツを繋ぐ確かな絆で…
私にとっては、何よりも大切なものだった。
きっとこれから先も、ずっと続いていくと思っていたこの関係――

けれど、人間っていうのは欲の強い生き物のようで、いつのまにか、その「親友」という関係に満足できなくなっていた。
もちろん、親友をやめたいとか、アイツの事を嫌いになったとか、そういうことじゃなくて…
むしろその逆の――親友以上の関係になりたいと、願ってしまったんだ。
私は女で、アイツも女で、本当はこんな感情、許されないのかもしれない。
でも、もう止められないんだ…。
日に日に強くなっていくこの気持ちは、もう誤魔化しきれない位にまで、大きくなってしまったから――





新学期が始まってから数日がたった、とある日の放課後――
音楽室へ向かおうと、教室を出ようとしたところで、私はクラスメイト兼友人の真鍋和に呼び止められた。
話を聞くと、何でも先生にプリントを職員室まで持ってきて欲しいと頼まれたそうで、私にも手伝って欲しいという事だった。
いつもなら何でも一人でテキパキとこなしてしまう和で、こんなお願い自体初めてだったから、正直驚いた。
しかし、そのプリントというのがまた膨大な量だったから、一人で持っていくにはあまりにも重過ぎたんだ。
さすがの和も、これには参ってしまったらしい。

で、そんな時に白羽の矢が立ったのがこの私、秋山澪だったわけ。
もちろんこれから部活と言う事もあるけど、困っている友人を放って置く事なんて出来るはずがないので、私は快く承諾した。



「本当にありがとう澪、助かったわ」


無事プリントを届け、職員室から出た私達は、当初の目的地へと向かうために肩を並べて歩いていた。
職員室から出て10mもしない内だろうか、ふいに和がお礼を言ってきた。
もちろんこの感謝の言葉は、先ほどのプリント運びのお礼である。
それが分かった私は、和の感謝の言葉に、ふるふると頭を左右に振る。
頭を振ったのはもちろん、気にしなくていいよ、と言う意味合いを込めてだ。


「また何かあったら、遠慮なく言ってくれ」


実際私は、お礼を言われるほど大した事をしたとは思ってない。
それに何より、和にはいつもお世話になっているのだから、これ位の事は全然屁でもない。
逆にこっちがお礼を言いたいくらいなのだ。


「そう?…じゃあ、また何かあったらお願いしていい?」


和は、そう言って返した。
その遠慮の色が見える表情を前に、私は目を見開いてしまう。
だって、和の遠慮した顔なんて初めて見たから。
和ってもしかすると、面倒を見るのはなれているけど、その逆にはなれていないのかもしれない。
いつもは、唯とか律の面倒ばかり見てるから、お姉ちゃん属性が染み付いてるのかもな。

でもな、和…本当に冗談抜きで、遠慮しないでどんどん言ってきていんだぞ…。
それが私達、放課後ティータイムとしての恩返しにもなるのだから。


(…本当に、和には感謝してもしきれないよな…)


思い返してみれば、放課後ティータイムとして、今まで何度、和に助けられてきたか分からない。
部活申請の時、文化祭ライブの時、その他にも色々――和がいなければ、今の私達は無いといってもいいと思う。


(…今度改めて、ちゃんとお礼しとかないと悪いよな…)


よく考えたら、あれだけ助けられてきたのに、ちゃんとしたお礼は今までしてこなかったような気がする。
もちろん、ありがとうって言葉は何度も返してきたけど
できる事なら、形に残る方法で感謝の意を伝えたいと思うんだ。


(んー…どんなお礼がいいだろ…、後でみんなにも相談してみようかな…?)



「――みお…? 澪ってばっ!」


「ひゃうっ!?」


突然大きな声で呼ばれて、思わずビクンと身体が跳ねる。
一体何事かと和の方を見てみると、何だか心配そうな、それでいて困ったような顔で私を見つめていた。


「え、えーと…、ど、どうかしたのか和?」

「もう、どうかしたかじゃないわよ。さっきから何度も呼んでるのに気付かないんだもの」


和はやれやれと言った感じで、頭を振っている。
なるほど、どうやら考え事に熱中しすぎたせいで、呼ばれている事に気付かなかったようだ。
和のお礼を何にするか考えていたのに、その和を困らせてたら本末転倒だよな。


「ご、ごめんごめん。ちょっと考え事してて…」

「考え事?」

「い、いや…、全然大した事じゃないよ…うん…」


本当は結構大事な事だったりするけど、まだ具体的なお礼の内容を決めたわけじゃないから、話さないでおく事にした。
こういうのはサプライズがお決まりのパターンだと思うからな。
何だか考え方が律に毒されてきたような、そんな気がしないでもないけど…
とりあえず、和へのお礼はまた今度考えるという事で、心の中に留めておこう――


それから。
他愛無い世間話をしながら歩いていると、あっという間に目的の通路の別れ道まで来た。


「じゃあ私こっちだから…、澪はこれから部活でしょ?」

「ああうん…、それじゃ和、また明日」

「ええ」


私達は一言だけ挨拶を交わし
私は音楽室へ
和は生徒会室へ
それぞれの行きべき場所へと歩き出した。








和と別れて1分もしない内だった。



「澪先輩?」



廊下を歩いていると、後ろの方から、聞いた事のあるような声で名前を呼ばれた。
やれやれ、何だか今日はよく呼ばれる日だな――と思いながらもゆっくりと声のした方に頭を向ける。
するとそこにいたのは――


「…梓?」


――梓だった。

中野梓――私の後輩にして同じ軽音部のメンバーでもある女生徒だ。
まあそこは今更なので詳しい説明は省くけど、とりあえず声をかけてきたのは梓で間違いなかった。


「澪先輩もこれから音楽室ですか?」


そう言って私の方に駆け寄ってくる。


「ああ、梓もか?」

「はい! 折角だから一緒にいきましょう?」


断る理由もなかったので、私は「ああ、いいぞ」と笑顔で頷いた。
梓は私の返事ににっこりと笑顔を見せると、私の横に並び、肩を並べて歩き始めた。


「てっきり、もう音楽室に行ってるかと思ってたけど、何かあったのか?」


特に話題がなかったから無言で歩いていたんだけど、何となく頭に浮んだことを聞いてみた。
私は和の手伝いをしていたから遅れたのは分かるけど、梓も何か用事があったんだろうか?


「ええまあ…、実は今日、掃除当番だったんですよ」

「…ああ、なるほど」


梓の言った用事――それは放課後の予定の中で、最もな用事だった。
小中高と、学校生活を送る上で、放課後の掃除とは避けては通れないものだ。
桜ヶ丘でだってそれは変わらなし、たとえ部活に遅れる事になってもやらなくちゃいけない。それがルールだ。
小中学校時代は、その掃除をサボろうとするけしからん輩もちらほらいたが
高校に上がってからは、そんな非常識な事をするものはいなく――


(――いや、一人いたな…)


その事を考え出してから気付いた――というより思い出したと言うのが適切か。
それは誰だったかなーっと、昔の記憶を辿ってみると、一瞬で検索に引っ掛かった。

その人物とは、言わずもがな、私の幼馴染の田井中律だ。

あれは忘れるはずも無い1年前、梓が入学する前の頃だった。
あのバカはあろう事か、私一人に掃除を押し付けて、一人で音楽室へ向かってしまったのである。
しかも私に掃除を押し付けただけじゃ飽き足らず、私の食べるはずだったお菓子まで食べてしまったのだ。
さすがの私もその時はプッツンしちゃって、いつもは拳骨一発で済ますところを三発食らわしてやった。
それなのに律ときたら、反省するどころか――


『みおのアホー!オニー!悪魔ー!しーまーぱーんーーー!!』


――と、3つ分のタンコブを作って、涙目になりながら暴言を吐く始末。
全く反省の色が見られなかったので、もう1発追加しておいた。
甘いものを取られた女の子の恨みは恐ろしいんだぞ――って身を持って教えてやったんだ。


(まったく…あのバカは本当に昔から何も変わらないよな…)


あまりいい思い出では無いはずなのに
私は思わず、ふふっと笑みを漏らしていた。
良くも悪くもアイツは――あの幼馴染だけは、中学、いや小学校の頃から変わっていない。
図々しい所も…強引な所も…何一つ、な…。


(…そんなアイツに、私は今まで何度も何度も、助けられてきたんだよな…)


アイツと出会ってから随分と時が経ったけど、今でも鮮明に覚えてる。

先の見えない暗闇の中で、蹲っていた私を見つけ出し
強引に手を引いて、光さす場所へ連れて行ってくれた、あの頃の事を――






To Be Continued...


【あとがき】
というわけで澪サイドでした。
中途半端と言われても仕方ないですが、集中力が続かなかったので今回はここまでです。
というか、やっぱり3編では終わらせられませんでした…orz
次回はりつみお過去話。一応、アニメと原作を混ぜた自分解釈です。
きっとこんな感じだったんだろうなぁ~と考えながら書いていきます。
次回でたぶん一番最初のに追いつくと思います。

それではまた次回で!
[ 2010/01/26 23:14 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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