とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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ゆいあず!シリーズSS EP18『Memories』

※追記からどうぞ!


キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン…


4時間目の授業が終わり、終了のチャイムが学校中に鳴り響く。
日直の号令が終わると先生は教室を出て行き、それと同時にお腹を空かせた生徒達が一斉に行動を起こす。
生徒達はそれぞれ何個かのグループを作って昼食の準備を始めていた。

それは私も同じで
いつもの様に唯先輩と昼食をとるために待ち合わせ場所である屋上に向かうつもりだった。
でもお弁当を持って席を立った矢先――


「ねぇ梓、ちょっといい?」


とある女子生徒に呼び止められる。と言ってもうちは女子高なので女子以外の生徒はいないのだが。
でももしかしたら女装した男子が紛れ込んでいる可能性があるかもしれない。

いや、それはさすがにマンガの読みすぎですね…。

そんな事を考えながら、とりあえず声のした方に振り向くと、そこにいたのは――


「…純?」


鈴木純――私の親友2号にしてクラスメイト、そしてジャズ研の部員でもある。
ちなみに親友1号は未来の妹にして完璧超人である平沢憂だ。


「どうかしたの?…私これから――」


唯先輩とランチタイムなのに――とは言わないでおく。


「大丈夫、時間はとらせないから…ほら座って座ってー」

「ちょ、ちょっと純…」


立ち上がったポーズのまま固まっていた私を強引に席に座らせると、自分は目の前の椅子に腰掛けた。
別にお昼も唯先輩も逃げたりしないから、ちょっと位なら時間は大丈夫なんだけど…。


「はぁ…もう。それでどうしたの?…もしかしてまたあずにゃん2号を預かって欲しいとか?」

「あずにゃん2号?」

「い、今のなしっ……えと、また子猫預かって欲しいとか?」


いけない、いけない…。
あずにゃん2号って名前は私が勝手につけた名前だから、純は知らないんだった。
すっかり忘れてた。そういえば本当の名前は聞いてなかった。何て言うんだろ?


「ううん、今回はそういのじゃないよ。ちょっと梓に確認しておきたいことがあって…」

「確認したいこと?」

「うん。ずっと前から気になってた事なんだけど、すっかり聞くの忘れててさー」


あははーっと軽快に笑う純を前に私は密かに眉をひそめる。
どうやら何か質問があるらしいけど、唯先輩とのスイートタイムを削ってまでしなければいけない確認って何だろうか…?


(ま…純は私と唯先輩が付き合ってる事は知らないから、空気読めって言っても仕方ないんだけど…)


私と唯先輩が付き合ってるのを知ってるのは、軽音部メンバーに和先輩、憂、そしてさわ子先生の極少数だ。
他の生徒から見れば、私達はただ仲の良い先輩後輩にしか映っていないだろう。
別に隠しているわけじゃないんだけど、あまり大っぴらにしたくないという気持ちが多少あるのだ。


(…知られたら色々騒がれそうだもんね…)


それでも純にはいつか必ず話そうと思ってる。
親友として隠し事はしたくないし。
でも心の準備がまだ出来てないから先延ばしにしている状態なのだ、今は。




「あのさ…」


私の思考を遮るように純が話し始めた。


「うん…」


私も考え事を中断し、純の話に耳を傾ける。




「梓って…唯先輩と付き合ってるんだよね?」



「うん」



(…うん?…ユイセンパイトツキアッテルンダヨネ?…何それ?…もしかして人の名前?…随分長い人の名前ですねー…どこで区切ったらいいか分からないよ)



…。
いやいや待て、落ち着け私。
今、純は何て言った?


  唯先輩 と 付き合ってるんだよね ?


だらだらと冷や汗が頬を伝うのを感じた。
今私は間違いなく焦っていた。



「――な、なんでっ!?」


ついに私は大声を張り上げる。


(ど、どうして純が私達の事知ってるの!?)


いつか絶対話そう――そう心に固い決意を秘めていた数秒前の私は何だったのか!


(も、もしかして誰かが喋ったとか?)


そこで一番最初に考えたのは誰かが私達の事を公言したという事。
しかし考えて数秒でその可能性は却下した。
私達の事を知っている人たちはみんな口が堅いはずだしね。


(…律先輩とさわ子先生は微妙だけど…)


けど基本的にあの人達も常識というものを知っているし、他人の秘密をベラベラと喋る様なマネはしないと思っている。

そうなると他に考えられる事は――


(う~…だ、ダメだ…全然分かんないよ…)


こうなったら本人にそれとなく聞いてみるしかない。
さり気なく、私の動揺を悟られないように。


「ど、どうして…そう思ったの?」


なるべく平静を装いながら純に問う。


「えーだって…」


ちょっと声が裏返ってしまったが変には思われなかったようだ。
しかし次の瞬間、私の思惑なんて最初から意味がなかったと思い知る事になる。



「そんなの見てれば分かるじゃん」


「そっ…な、えぇっ!?」


中野梓は驚愕した!

――見ていれば分かる…だと…?

理解できない。もしかして新手のジョークか何かだろうか?
しかし純の顔は冗談を言っているようには見えない。
それどころか「何当たり前の事言ってるの?頭大丈夫?」と言っているように見える。
でも出来ればその可哀相な子を見るような目はやめてほしい。ちょっと傷付くから…。


(…そ、そんなバカな事!ありえないよ!みんなにバレないように節度を持った関係を築いていたはずなのにっ!)


それなのにこんな簡単に秘密がつまびらかになってしまうなんて考えもしなかった。
一体今までの私は何をやっていたんだろうか。


(うぅ…!)


頭を思いっきり掻き毟りたい気分だった。
そんな心の焦りのせいか、胸の動悸はどんどん激しくなっていき、思考は必死になって言い訳を考え始める。


「ちょ、ちょっとまってよ!…ち、違うよ?…べ、別に付き合ってなんか…」


言葉に出すのは心苦しい一言。
本当は冗談でも“付き合ってない“なんて言いたくない。
別に純には話そうと思っていた事だから隠す必要は無い。それは自分でも分かってる。
でも口が閉じてくれない。次から次へと言い訳の言葉が口から出てしまうのだ。

完全にパニック状態だった。そのせいで持ち前の”素直じゃない自分”が表に出て来てしまっているのだ。


「嘘ばっかり。じゃあそれはどう説明するわけ?」


純はニヤケ面でそう言うと、私の左手を指差した。
正確には左手の薬指、その指にはまった契約の証“エンゲージリング”を。


「なっっ!?」


中野梓、一生の不覚である。
どうやら私はこの3ヶ月近く、確固たる証拠をぶら下げて生活していたようです。
この指輪は私の身体の一部であり、大事な半身といえる。そこにあって当たり前。
無くなってしまったら中野梓として成り立たない――そう言ってもいい位に。


「そろそろ白状した方がいいんじゃなーい?…確か唯先輩も同じ指輪してたよねぇ?」


ニヤケ面もここに極まった!
これはもう言い逃れはできない――そう思った私は…


「…あぅ、純の言うとおりです」


純の前に白旗を振った。
完全に完敗…降伏せざるを得ない。


「ほ~らね」


純は腕を組み、すっきりした顔でうんうんと首を縦に振っている。


「あ、あのね!べ、別に隠してたとかそんなんじゃなくて…じゅ、純にはいつかちゃんと話そうと思ってたんだよ?」

「あーはいはい別にいいよ、そんな事は」


私の苦しい言い訳に、純は特に気にしていないといった素振りで、笑顔を見せる。
ちょっと後ろめたい気持ちがあったけど、その笑顔で何となく救われたような気がした。


「それよりもさ、唯先輩とはどこまでいったの?ん?」

「ど、どこまでって…」


この場合の“どこまで”っていうのは、間違いなく恋人関係の進展の事を言っていると思うんだけど…。
もう行き着く先まで行ってしまっている私達に、この問いに対してどう答えればいいか分からない。


「キスはもうしちゃった?」


私が言う前に純が先に仕掛けてきた。
身を乗り出し、目を爛々と輝かせて聞いてくる。
女子高生にとって他人のコイバナは最上級の娯楽なのだ。


「き、キスって…」


キスという単語に私の身体はビクンと反応してしまう。
キスなんてもう毎日の様にしているので今更なんだけど、何だか正直に話すのは恥ずかしいので嘘を付くことにした。


「き、キスなんてそんな…ま、まだ早いって…」

「なるほど…キスはもうすませたと…」

「んなっ!」


早くも嘘が見破られてしまった!


「なんでっ!?」

「なんでって…梓の顔に書いてるもん。キスなんて毎日のようにしちゃってまーすって…」

「そんなバナナっ!」

「…さすがにそれは古いよ…梓…」


私もそう思う…。


「そんなに私分かりやすいかなぁ…」

「そりゃもう。キスって言ったとき、ビクってして顔真っ赤になっちゃったもん…どうせ唯先輩の唇の感触でも思い出してたんじゃないの?」

「はぅっ!」


(エスパーか!この子はっ!)


大体あっているので反論できない。


「ほーらやっぱり…」

「うぅ…」


もうこの子に何を聞かれても嘘は付けない様な気がする。


「―-にしても梓って…」

「な、なに…?」


こ、今度は何だろうか?

もしキス以上の事なんて聞かれたりしたらものすごくヤバイ。
今の私なら間違いなく墓穴を掘ってしまうだろうから。

しかしどうやらそれは杞憂に終わった。
純の聞きたかった事はエッチな事ではなかったらしい。


「梓ってさー、どっちかっていうと唯先輩より澪先輩みたいな人の方が好きだと思ってたけどなぁ」

「はぇ?」


それでも質問の内容は理解するのに時間を要するもので
思わず間抜けな声を上げてしまった。


「そ、それって、どういう…」

「ほら前にも何度か言ってたじゃん? 澪先輩ってカッコよくって憧れてる~みたいな事…」

「それは…」


確かに純の言う通り、入部してすぐの頃はそんな事を思ってた。
いや、入部した頃って言うのは語弊があるかもしれない。


「…もちろん今でも澪先輩は優しくて頼れる先輩で、大好きだよ。でも――」

「でも?」

「唯先輩に対する気持ちとは別物だもん」


澪先輩は昔も今も変わらない、優しくて尊敬できる憧れの先輩だ。
でもそれだけなのだ。それ以上でもなければそれ以下でもない。
私にとって、憧れと恋は別の感情なのだ。

恋愛感情を抱いているのはこの世界でただ一人、平沢唯だけ。
だから澪先輩が――って言うのは絶対にありえない。


「…そっか…」


純はフッと微笑むと、優しい表情で納得してくれた。
きっと私が言いたい事を理解してくれたんだと思う。


「梓は唯先輩にぞっこんラブって事かぁ」

「ぶっ…な、何そのぞっこんラブって…」

「ホントの事じゃん♪ それでさー、唯先輩との馴れ初めってどんな感じだったの?」

「えぇ! そ、それ答えなきゃダメなの?」

「うむ! 話さないと解放してあげないぞ!」


純は両腕を組みながら踏ん反り返り得意げな顔をしている。
その姿は何でか律先輩と少し重なって見えた。


「そ、それは…」

「それは?」


本当はこんな事恥ずかしいから言いたくないんだけど…。
これ以上話が長引いて唯先輩とのお昼休みが終わっちゃうのはいただけない。
この時間に会えなければ今度会えるのは数時間後の放課後からになってしまう。
それだけは勘弁したいので、ここは正直に行くしかないと私は判断した。


(唯先輩との馴れ初めか…)


私は唯先輩と出会って今までの事を頭の中に思い描く。
唯先輩との思い出フォルダを開けば、先輩との楽しかった思い出が昨日の事のように思い出される。
もちろん楽しかった事だけじゃなく辛かった事、悲しかった事もある。
けどそれらの記憶だって、絶対に忘れたくない大事な思い出なのだ。


「最初はね…別に唯先輩の事は好きでも何でもなかったんだ。さっきも言った澪先輩に対する憧れの気持ちの方が強かったかもしれない」

「うん…」

「唯先輩って何かにつけてはスキンシップしてきたし、あずにゃんなんてあだ名まで付けてきて…ちょっと迷惑だと思ってた」

「ふむ…」

「そのくせ全然練習はしないし、音楽用語は全然知らないし、いっつもだらけてお菓子食べてばっかり…」


当時の事を思い出すと、唯先輩を好きになる要素があまり見当たらない。


「いつも遊んでばかりなのに何でまともにギター弾けるんだろうってずっと思ってた…。それでその謎が解けたのが夏合宿の時なんだ」

「夏合宿って…去年のだよね?」

「うん。唯先輩ね、夜みんなが寝静まった頃に一人でギターの練習してたの」

「へー」


純は目をまん丸に見開いてちょっと驚いていた。
まあ無理もないか。あの唯先輩が真面目に練習している姿なんて想像できないもんね。私も最初そうだったし。


「その時は私も一緒になってギターの練習に付き合ったんだけどね、楽しそうにギターを弾く唯先輩を見てたらわかったの。先輩って本当にギターを弾くのが好きなんだなぁ~って…。あの時見た先輩の笑顔はすっごく印象的だったよ」


私の脳裏にはあのキラキラした眩しい笑顔が今でも焼き付いている。
それを思い出すだけで、胸の奥がほわっとあったかくなるんだ。


「あーわかった!その笑顔にクラっときちゃったわけ?」

「い、いや…ま、まだそこまでは…」


けど純の言っている事はあながち間違いとも言えない。
あの時には既に抱きつかれるのもそれほど悪くないかなぁ~なんて思ってた。
あったかくて優しいぬくもりも、鼻腔をくすぐる甘い香りも、いつの間にか好きになってしまっていたんだ。


(たぶんその時には意識してたんだよね…)


そして私の気持ちが確実なものとなったのは――


「きっと文化祭あたりだったと思うな。唯先輩の事、“好き”になったのは…」

「え?文化祭?」

「うん」


キョトンとしている純に私は頭を縦に振る。


「あの時唯先輩、文化祭前に風邪ひいちゃってずっと休んでたの」

「え!そうなの?」


唯先輩の風邪の原因が律先輩のせいなのか唯先輩自信のせいなのか分からないけど、今となってはいい思い出であり教訓と言える。
自己管理はしっかりしないとね。そうしないと周りにも迷惑かけちゃうし。


「何日たっても風邪が治らなくて、唯先輩抜きで演奏しようって話まで出てきちゃって…」

「…」

「けど私は絶対嫌だった。唯先輩抜きで演奏するなんて、そんな事できるわけないもん。そんな事するくらいなら文化祭ライブなんてしない方がマシだった」


純は黙って私の話を聞いている。


「…風邪で苦しんでる唯先輩を見て胸が締め付けられる思いだったよ。折角合宿で唯先輩と練習したのに、唯先輩と一緒に演奏できるのがすごく楽しみだったのに、何でこんな事になっちゃうんだろうって…」

「梓…」

「文化祭当日になって元気になった唯先輩が現れた時、思わず泣いちゃったよ。ホントに、ホントに元気になってよかったって…すごく嬉しかったのを覚えてる」


もちろん唯先輩にギュッと抱きしめられた時の感触も、背中に感じた優しいぬくもりもちゃんと覚えてる。


「そっか…そんな事があったんだ」

「うん。たぶんその頃には唯先輩の事好きだったんだと思う。その気持ちに気付いたのはそれから少ししてからだったけどね…」



「そっか~、あずにゃんってそんなに前から私のこと想ってくれてたんだね~。ごめんね?気付いてあげられなくって…」



「うん…って、あれ?」


何だかどこかで聞いた事のあるような甘ったるくて間延びした声に私は返事を返してしまったけど…純ってこんな可愛い声だったっけ?
それにあずにゃんなんて呼んだ事なかったような…?


「ゆ、唯先輩っ!?」


そうそう、まるで唯先輩みたいだなぁ~って…へ?


「唯先輩?」


私はうつむいていた顔を上げ、純を見つめる。
口をあんぐりと開けたままわなわなと震えており、その視線は私の後ろに向けている。


(一体何をそんなに驚いてるの?)


不思議に思った私は純の視線の先にあるものを確認するため振り向く。


「やっほー♪ あずにゃ~ん」

「あ、どうも唯先輩」


そこにはいつもの愛らしい笑顔で立ち尽くす唯先輩がいた。


何だ…唯先輩か。
驚かせないでよ。
純もなんだってそんなに驚く必要があるんだろうか。


私は視線を純の方に戻すと、一度深呼吸をした。




すぅ~はぁ~、すぅ~はぁ~





「って!? 唯先輩ぃっ!?」




気づけよ私っ!
驚けよ私ぃー!


「どうして1年の――私の教室に唯先輩がいるんですかっ!?」

「もう、気付くの遅いよーあずにゃん…このままスルーされちゃうのかと思っちゃったよぉ」

「あ、ご、ごめんなさい……って、いやいやそれよりどうして唯先輩がここに?」

「ぶー、だってあずにゃんいつまで待っても来ないから心配になって見にきたんだよー」

「「え?」」


私と純は同時に声を上げ、教室の壁にかけられた時計に目を向ける。
するとどうだ。4時間目終了のチャイムがなってから既に20分が経過しているじゃないか。
という事は、唯先輩を15分近くも待たせてしまったという事になる。


「す、すみません唯先輩!待たせちゃって!」

「う、ううん!梓は悪くないって。呼び止めちゃったのは私の方だし。ま、まさかこんなに時間が経ってるなんて思わなくって…ちょっと話に夢中になりすぎたよ、ごめん梓…」


純は心底申し訳なさそうに謝ってくる。


「そ、そんな事ないよ…私だって話に夢中で時間の事すっかり忘れてたし…」


唯先輩の話になると時間を忘れてしまうのは私の悪い癖だ。


「もー、そんな事全然気にしなくていいよ~2人とも」


唯先輩は優しく微笑むと、よしよしと言いながら私達の頭を撫で始める。


「にゃ…」「はわ…」


ちょっとくすぐったいけど、何だか心がほわっとあったかくなって、もっとして欲しい気持ちになってくる。
同じように頭を撫でられている純の方に視線を向けると、純は顔を真っ赤にして俯いてしまっている。

…ちょっとジェラシー。まあ今日だけは許してあげよう。今回の事は私にも非があるんだし。


いつもはされる側なので気付かないけど、純の頭を撫で続ける先輩を客観的に見ると、いつもは子供っぽい唯先輩が何だかお姉さんに見えてしまう。いつもだったら憂の方がお姉さんに見えるのにね。



それから。
1分くらいたっぷりと私達の頭を撫で続けた唯先輩はゆっくりと手を離した。


「「ぁ…」」


手が離れる瞬間、私達は思わず小さく声を漏らしてしまう。
ちょっと名残惜しい気持ちだった。もっと撫でていて欲しい――そんな気持ち。
純と目が合う。どうやら純もそうだったようで、真っ赤な顔で目を逸らしてしまった。
いつもは強気な純をここまでとろけさすとは、さすが唯先輩ですね。
純まで唯先輩の虜になってしまわないかちょっと心配です。




「それじゃーみんなでご飯食べよ~♪」


ニッコリと微笑んだ唯先輩は、お弁当箱を机の上に乗せた。
どうやらここで食べていくらしい。
これから屋上に行ってたら更に時間が掛ってしまうから当然と言える。


「そうですね、じゃあ早速準備しますね」

「え、えと…わ、私も一緒でいいのかな…?」


純は遠慮ぎみにおろおろしているけど、唯先輩がみんなでって言った以上、きっとそこには純も含まれているはずだ。


「もちろんだよ~。みんなで食べた方がきっと美味しいよ!だから純ちゃんも一緒に、ね?」

「は、はい!」


ほらね。



それから私達3人は世間話に花を咲かせながら、楽しいランチタイムを過ごした。
いつもは2人きりのお昼だけど、たまにはこういうのもいいかもしれない。
今度は憂も誘って4人で食べるのもいいかもね。



おしまい




【あとがき】
最後までお付き合いいただきありがとうございます!
満を持して純ちゃん登場です。
単行本3巻を読んで純ちゃんの可愛さに目覚めたのでどうしても出したかったのです。
これからもちょくちょく出せたらいいなぁ~と思っている私です。

ではまた!
[ 2010/01/03 17:18 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)
いつもながらすごいですw
今回も楽しく読ませていただきましたw。

入学前の部活見学やアニメでもサブキャラとして出てきていた純ちゃんのかわいい一面がみれた3巻だったので、今回の純ちゃんも凄く可愛かったですw。

因みに、アニメ版では、文化祭の演奏に感動していた姿を見れたので、その場面も凄く感動しましたw。

すみません。↑訳がわからない文章になってしまっているので、この辺で失礼しますね。

それと、何時の間にやら私の意味不明なコメントをストーカーの如く連続で投稿してすみませんでした。ある掲示板やブログでも以前注意されたので、これからは気をつけますねw。

では、また遊びに来ますw
[ 2010/01/04 09:26 ] [ 編集 ]
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