とある百合好きの駄文置場。二次創作SSやアニメ・漫画等の雑記中心。ゆいあずLOVE!

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ゆいあず!シリーズSS EP01『EngageRing #1~想い~』

※追記からどうぞ!


始まりはいつも突然だ。
頼んでもいないのに何の前触れもなく訪れて。
それは自分の意思とは関係なく人に選択を迫り、枝分かれした一つの未来へと人を導き運命へと誘う。
もちろん選ぶのは自分自身だからと楽観視する人間は数多い。
だが果たして実際にその選択肢を選ばなければいけない窮地に立たされたとき。
それをなんの戸惑いも憂いもなく選択できる人間はいるのだろうか。
それが人生にかかわるような重要な選択肢ならなおさら人は怖気づいて。
ああなるんじゃないか、こうなるんじゃないか、と。
そういう不安で人の心を縛り付け、最初の一歩を踏み出す勇気を持たせない。
そして、その勇気を持ったものだけが手にするのだ。
真に、自分が目指す未来へと繋がる道を――。

とある場所、とある高校に、極々普通の女子生徒が二人。
かたや怠け者、かたやしっかり者の、そんな二人の道がある日突然交差することになる。
前触れはあったのかなかったのか、それは分からない。
二人の出会いから数ヶ月後、物語は急速に加速し始める――。



 *



私の名前は平沢唯――。
私立桜ヶ丘女子高等学校に通う2年生で、軽音部に所属している極普通の女子高生。
甘いものと可愛いものが大好きで、休みの日はよく家でゴロゴロしていたりする。
そんな私のもっぱらの趣味、というか生き甲斐と言えば、やっぱりギターとあずにゃん。
相棒のギー太を掻き鳴らすのも、あずにゃんをギューッと抱きしめるのも。
私にとっては同じくらい楽しくて、嬉しくて。誰にも譲れない幸せなひとときだった。
でも――。

あずにゃんが入学して半年近く経ち、あずにゃんを含めた『放課後ティータイム』として文化祭ライブを大成功に収めたのはつい先日の話。あれからも軽音部は相変わらずで、放課後の音楽室に集まってはティータイムにおしゃべりにと平和な日々を送っていた。

しかし変化は、ある日突然私の身に訪れた。
何かおかしい、と私は自分の身に感じる変化に戸惑いを隠せない。
今まで、こんなことなかったのに。ぜんぜん普通だったのに。
それなのに、なんで――。考えたところで今の私には到底理解は及ばない。

私、どうしちゃったんだろ?
気付くといつもあずにゃんのこと考えてる。
私、どうしちゃったんだろ?
無意識にあずにゃんを目で追ってる。

最近の私はどこか変だ。

それはいつもの部活の練習中のことだった。
私はいつものようにあずにゃんに抱きついた。
そう、それはいつものスキンシップのはず。
はずだったのに…。


「あずにゃ~ん♪・・・ぎゅッ」
「も、もうっ・・・・唯先輩やめてくださいよぉ・・・」


あずにゃんはいつも口では嫌がってる様なこと言うけど絶対私から離れたりしない。
最近では何となくだけど身体を預けてくれる様になった気がする。
まあ、そこは私の気のせいかもしれないけど。


「もう・・・唯先輩ったら」


振り向きざまに、はにかんだような笑顔を見せられた瞬間、それは何の前触れもなくやってきた。
どきんっ!と私の心臓が跳ね上がる。


(・・・・あ、あれ?・・・なにこれ?)


それはホントに突然の出来事だった。
その笑顔を見た瞬間、私の心臓がドキドキと高鳴り始めたのだ。
自分でも何が起きたか分からなくて、思わずあずにゃんを抱きしめていた腕をパッと離した。


「唯先輩?」
「え・・・な、なに?」
「ど、どうかしましたか?急に離したりして・・・・それにどうしたんですか? 顔すごく真っ赤ですよ?」
「へ? そ、そうなの?」


自分では分からないけどあずにゃんが言うには私の顔は真っ赤になっているらしい。
確かに自分でも分かるくらい顔が火照っている気がする。


「あ、もしかしてまた風邪引いちゃったんじゃ・・・・?」
「ええっ! ち、違うよぉ!・・・・・・たぶん」
「うーん、そうだ!・・・唯先輩、ちょっと失礼しますね?」


あずにゃんはそう言って自分の顔を私の方に近づけてくる。


(か、か、顔がち、近いよぉ・・・!!)


接近してくるあずにゃんの顔にさらに顔の温度が増す。
そして次の瞬間、あずにゃんの額と私の額がコツンと合わさった。


「あ、あ、あ、あ、あ、あずにゃんっ!?」
「熱は・・・・・ないみたいですねぇ・・・・」


胸のドキドキに耐えられなくてあずにゃんから身を離す。
これ以上くっついていたら頭が沸騰してどうにかなりそうだった。
けど離れても胸のドキドキは一向に収まってくれない。
それどころか、さらに鼓動が激しくなっていく様な。


「だ、大丈夫だよぉ~。 ぜんぜん元気だからっ!」


ドキドキを誤魔化すようにわざとらしくガッツポーズをとる。


「そ、そうですか?・・・・でも、あんまり無理しないでくださいね?」
「う、うん。 心配してくれてありがとね? あずにゃん」


うう・・・・ホント、どうしちゃったんだろ私・・・・。

その日から私は、あずにゃんの笑顔を見るたびに胸がドキドキするようになった。




**




夕食の時間、私と憂がいつものように二人でご飯を食べていた時だった。


「はぁ・・・・」
「お姉ちゃん? どうしたの、さっきからため息ばっかりついてるけど・・・・」


どうやら無意識の内に溜息ばかりついていたらしい。
さすがの憂もおかしいと思ったのか、私に質問してくる。


「え?・・・ああ・・・・うん・・・・な、なんでもないよ」
「もう・・・・そんな元気ない顔して言っても説得力ないよ、お姉ちゃん?」


結局あの日から一週間、私はあずにゃんの事ばかり考えるようになっていた。
それだけならまだいいけど、何故かあずにゃんへのスキンシップが出来なくなってしまった。
どうしてなのか自分でも分からない。


「ねぇ・・・お姉ちゃん、何かあったなら相談にのるよ?」
「ええと・・・」


どうしようかな、とも思ったけど。確かにこれ以上考えても私では答えは出そうになかった。


「じゃ、じゃあ、少しだけ聞いてもらってもいいかな?」
「うん、いいよ!」


一呼吸置いてからゆっくりと話し始める。

あずにゃんの笑顔を見ると胸がドキドキする事…。
いつものスキンシップが出来なくなってしまった事…。
気が付くといつもあずにゃんのことを考えている事…。

そんな私の話を、憂は真面目な顔で聞いていてくれた。
そして話終わると、憂は顎に手を添えて稀に見る真剣な表情で考え出す。


「・・・・・それって・・・・・もしかして・・・・・・・」
「えっ! もしかして憂、なんでだか分かったの? 今の説明だけで?」


さすが私の妹、出来の良い妹を持って私は幸せものだ。


「え?・・・・う、うん、なんとなくだけど。 ていうかこれしかないと思うんだけど・・・・」


これとはいったい何を指しているんだろう?


「これって何? もしかして私病気とかっ? な、ならすぐにでも病院に行かないとっ!?」
「ちょ、ちょっとまってお姉ちゃん! 確かに、その、病気っていえば病気だけど・・・そういうのとは違ってね?」


病気だけど、病気じゃない・・・・どういうことだろ?


「あ、あの・・・・良く分からないんだけど・・・あはは。 私にも分かるように説明していただけると嬉しいんですけどぉ」


こういう時、私は自分のバカさ加減を呪ってしまう。
憂のように自分で気づければ一番なんだけど…。


「あのね・・・・もしかしてお姉ちゃん、梓ちゃんに恋しちゃったんじゃないかなぁ?」
「鯉?」
「そ、そっちの鯉じゃなくてっ! 恋愛の方の恋だよっ!」
「へ・・・・・?」


その瞬間、私の思考回路は停止した――たっぷり10秒ほど。
そしてゆっくりと動き出した思考がその現実を私に突きつける。


「え・・え?…うえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
「ちょ、お、お姉ちゃんっ!? き、近所迷惑になっちゃうよぉぉっ!」


事の重大さに自分を抑えられず大絶叫する私。
私が知った真実は、想像の遥か斜め上を行っておりました。



**



「どう? 落ち着いた、お姉ちゃん?」
「う、うん。 ありがとう憂」


あれから少し経って、ようやく落ち着いてきた。
憂の入れてくれたお茶をゆっくりと飲み干していく。


「ふぅ・・・・・・・・」
「それで・・・・・どうするの? お姉ちゃん」
「え? 何が?」


なぜか憂は、ちょっとだけ頬を赤らめ私に聞いてくる。


「だ、だからぁ、梓ちゃんの事だよぉ」
「あ・・・」


カァーっと私の顔が火照る。


(そ、そうだった。わ、私、あずにゃんの事・・・)


その、ど、どうしたらいいんだろか…?


「その・・・告白するの?」


憂の言葉にまたもや驚いてしまう。


「え、ええぇぇぇっ! そ、そんな告白なんて、その、わ、私したことないし・・・・ていうか私って誰かを好きになるのって初めてだもん」


そう、よく考えてみれば生まれてこのかた、私は恋というものをしたことがない。
だからあずにゃんへの気持ちにもぜんぜん気が付かなかったわけだし。


(あれ? てことはもしかして、あずにゃんが私の初恋の相手?)


そのことを自覚してさらに私の顔が熱くなる。
もうどうしたらいいか自分でも分からない。


「そ、それに私たち女の子同士なんだよ? やっぱりこれってよくないことなんじゃ・・・・」


そうだよ。私もあずにゃんも女の子。
普通に考えればおかしいことこの上ない。
恋愛は男と女でするもの。そう言った知識に疎い私でもそれくらいは嫌でも知っている。
しかし、そんな私の心情を知ってかしらずか、憂は私を否定した。


「あのね、お姉ちゃん。私ね、誰かを好きになるのに性別なんて関係ないと思うんだ。人を好きになるのに男の子とか女の子とか関係あるの?…私はそうは思わない。それに思うんだ…恋愛で一番大切なのは、心と心の繋がりなんじゃないかって…」
「う、憂・・・」


確かに憂の言う通りかもしれない…。
好きになった人がたまたま女の子だったってだけなんだよね。
あずにゃんだから、私は好きになったわけだし。
あずにゃんが男か女かなんて、正直些細な問題だと思った。


「そ、そうだよねっ! 折角気付いた気持ちだもん・・・・私がんばってみるよっ!」
「その意気だよ、お姉ちゃん!」
「よ、よーし。そうと決まれば…ど、どうしたらいいんだろ? きゅ、急に告白なんてしたらあずにゃん困っちゃうんじゃ・・・」
「うーん・・・・そうだなぁ・・・・あ、そうだっ! 何かプレゼントとかしてみたらどうかな?」


さすが我が妹。考えることが私とはぜんぜん違った。


「うん、それいいかも。 プレゼントかぁ・・・・・何がいいかなぁ」
「明日、日曜日で休みだし、街で探してみたらどうかな?」


憂の言うとおり明日は学校が休み。
何かいいものが見つかるかも知れないし明日は街に繰り出してみよう。




つづく
[ 2009/09/05 14:31 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)
このシリーズ結構好きだぜw

転載しながらでいいんで新作も書いて下さいお願いします><
[ 2009/09/05 19:21 ] [ 編集 ]
どうも作者です!
喜んで頂けてすごく嬉しいです!^^

新作なんですが実は一つ出来てます。
やっぱり順番通りで上げた方がいいかなぁ〜って思ってますので、全部転載終わるまで辛抱です(笑
[ 2009/09/05 19:34 ] [ 編集 ]
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